『少女邂逅』緘黙経験者の実体験を元にした映画が、公開予定か

2017年05月29日(月曜日)

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※ 画像は映画とは関係ありませんが、ロケ地は群馬県高崎市だったようです。

主人公は場面緘黙症という設定


場面緘黙症を経験したという若手映画監督が指揮する映画『少女邂逅』が、この夏に公開されます。監督の実体験を元にした作品で、主人公の少女は場面緘黙症という設定です。といっても、緘黙をテーマとしたストーリーではないかもしれませんが、ご紹介したいと思います。

↓ クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」へのリンクです。ページ中段「本作を製作するにあたって 枝優花より」をご覧ください。緘黙について書かれてあります。携帯端末の方は、「もっと読む」をクリックしてみてください。

※ 弱冠23歳の枝優花監督×音楽・水本夏絵による初長編映画『少女邂逅』保紫萌香とモトーラ世理奈を主演に5月クランクイン!
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これは大きなことです。緘黙を経験した方が優秀な若手映画監督で、その方の実体験を元にした映画が上映予定で、さらにこの上映のためにクラウドで90人近くの人から約100万円もの資金が集まっているのです。

ただ、上の記事では、緘黙は「極端な精神的ストレスを負うことで声が出なくなる症状」と説明されています。映画では、いじめが原因となるそうです。この説明だけを読むと、これは緘黙ではなく、何か別の症状の可能性も捨てきれないと、私には思えます。

ですが、「自分が安心できる場所だと声は出る」とも書かれており、これは緘黙を思わせます。また、何より監督自身が緘黙だとおっしゃっています。このあたりのところは、完成した映画を観てみなければ判断できません。

どちらにしろ、監督の枝優花(えだ・ゆうか)さんがかつて声が出ず、孤独を感じていたことは確かなようで、今回の映画はその経験を元にしたストーリーになりそうです。緘黙の経験者には心に響く作品になりそうな予感もします。





今後の予定まとめ

2017年05月27日(土曜日)

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ここのところ、場面緘黙症に関する催し物等のニュースが立て続けに入ります。それらを日時順にまとめてみることにしました。

これからの予定


6月24日:京都西山短大 平成29年度第1回ワークショップ


「平成29年度 緊張や不安の強い子どもへのワークショップ」が、6月24日土曜日から京都西山短期大学で行なわれます。緘黙のワークショップです。

詳しくは、京都西山短大ホームページ「お知らせ」をご覧ください。


7月1日:『場面緘黙支援の最前線』発売


イギリスの本 Tackling selective mutism の翻訳書『場面緘黙支援の最前線-家族と支援者の連携をめざして-』が、7月1日土曜日に発売されます。

場面緘黙支援の最前線:家族と支援者の連携をめざして
ベニータ・レイ・スミス アリス・スルーキン
学苑社

↓ 翻訳者である、かんもくネットのホームページへのリンクです。
◇ 場面緘黙支援の最前線-家族と支援者の連携をめざして- (新しいウィンドウで開く


7月1日:尼崎で研修講座「場面緘黙の理解と支援」開催


日本緘黙研究会主催の研修講座「場面緘黙の理解と支援」が、関西国際大学尼崎キャンパスにて開催されます。日時は7月1日土曜日で、『場面緘黙支援の最前線』の発売日と同じです。

参加申込はお早めに。定員になり次第締め切るそうなので。

↓ 日本緘黙研究会ホームページへのリンクです。
◇ 研修講座「場面緘黙の理解と支援」開催のお知らせ (新しいウィンドウで開く


夏頃:映画『少女邂逅』公開


場面緘黙症を経験したという若手映画監督が指揮する映画『少女邂逅』が、夏に公開される予定です。監督の実体験を元にした作品で、主人公の少女は場面緘黙症という設定です。ただ、緘黙をテーマとしたストーリーではないかもしれません。また、どのように緘黙が描かれるかについては、現時点では分かりません。

↓ クラウドファンディングサイト「Motion Gallery」へのリンクです。ページ中段「本作を製作するにあたって 枝優花より」をご覧ください。緘黙について書かれてあります。携帯端末の方は、「もっと読む」をクリックしてみてください。

※ 弱冠23歳の枝優花監督×音楽・水本夏絵による初長編映画『少女邂逅』保紫萌香とモトーラ世理奈を主演に5月クランクイン!
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2017年5月29日、この映画の情報を追加しました。


10月22日:東京で「かんもくアコースティックライブ」開催


今年も「かんもくアコースティックライブ」が開催されることが発表されました。10月22日の日曜日で、場所は東京。詳細はこれから発表されるそうです。

↓ manana さんのブログへのリンクです。
◇ お知らせ&近況報告!!! (新しいウィンドウで開く


12月9日:名古屋で「かんもくフォーラム」開催


「かんもくフォーラム」も開催されます。今年は名古屋での開催で、日時は12月9日土曜日だそうです。詳細はこれから発表されるものとみられます。

↓ かんもくフォーラムの Facebook ページへのリンクです。Facebook に登録されていない方でもご覧になれます。
◇ かんもくフォーラム - Home | Facebook (新しいウィンドウで開く


今月の動き


場面緘黙症啓発月間


5月は場面緘黙症啓発月間であるとして、様々な動きがあります。例えば、次のようなものです。

○ 緘黙についての理解を促す Twitter 投稿。

○ 「緘黙かるた」。当事者や経験者の経験や考え、緘黙ならではのあるある 、共感できる内容などを、例えば「『あ』って言ってみて」など五十音順にまとめます。かんもくの声さんが提案。

○ 「かんもくん」。緘黙の非公認マスコットキャラクター。オリハラさんが提案し、みこさんがデザイン。


『かんもくって何なの!?』発売


モリナガアメさんの実録漫画『かんもくって何なの!?-しゃべれない日々を抜け出た私-』が、好評発売中です。


7月にまた新刊が出ます『場面緘黙支援の最前線』

2017年05月22日(月曜日)

アイキャッチ画像。

緘黙の本がまた出る


場面緘黙症の新しい本が、またしても出ることが明らかになりました。『場面緘黙支援の最前線-家族と支援者の連携をめざして-』という本です。Amazon.co.jp に書籍情報があります。

↓ 予約注文できます。Amazon.co.jp アソシエイトリンクです。
◇ 場面緘黙支援の最前線-家族と支援者の連携をめざして- (新しいウィンドウで開く

Amazon.co.jp によると、本の基本情報は次の通りです。

○ 著者:ベニータ・レイ・スミス、アリス・スルーキン
○ 序文:ジーン・グロス
○ 翻訳:かんもくネット
○ 出版社:学苑社
○ 発売予定日:2017年7月1日

一部情報を修正しました。(2017年5月24日)


英国の本 Tackling Selective Mutism の翻訳書か(違ったらごめん)


[追記(2017年5月24日)]

学苑社ホームページに情報が公開されました。目次もあります。

↓ 学苑社ホームページへのリンクです。
◇ 場面緘黙支援の最前線 (新しいウィンドウで開く


[追記(2017年5月23日)]

Amazon.co.jp の情報が更新されました。やはり、Tackling Selective Mutism の翻訳書だそうです。


まだ発売前で情報があまり公開されておらず、これがどういう本なのかは私にもよく分かりません。ですが、著者の顔ぶれから推測するに、これはイギリスの本 Tackling Selective Mutism: A Guide for Professionals and Parents の翻訳書かもしれないと思います(間違っていたらごめんなさい)。

Tackling Selective Mutism は、緘黙について様々な角度から総括的に書いた本です。著者が多数いて、章によって著者が異なります。イギリスの本の翻訳書といえば『場面緘黙へのアプローチ-家庭と学校での取り組み-』という DVD 付きの青い本がありますが、その点、あの本と似たところがあります。

Tackling Selective Mutism については、場面緘黙症Journal でも取り上げたことがあります。詳しくお知りになりたい方は、こちらをご覧ください。

◇ 英国から新たに出た、緘黙の本 (新しいウィンドウで開く

ちょっとイギリス色が強い章も中にはあるのですが、全体として既存の日本の本にはないことも書かれてありますし、日本でも関心の高い緘黙と吃音の異同や、大人の緘黙についても少しではありますが触れています。緘黙の若者やその親の声を集めた研究などは、なかなか興味深いです。

本がどういうかたちになるのかは分かりませんが、注目したいと思います。