場面緘黙症に効く薬〜プロザック編
場面緘黙症を自力で治す方法は、あるのだろうかと調べているのですが、これが簡単に見つかりません。
多いのは、専門家がどう治療するかとか、親としてどう対処するべきか、といった情報です。
これはおそらく、場面緘黙症で苦しんでいる人たちの多くが小さな子供だからでしょう。まだ本も読めないような小さな子供に、緘黙症を克服するノウハウを提供するような書物等があるわけがありません。あるいは、もしかすると、場面緘黙症を自力で克服する方法は、研究が進んでいないということなのでしょうか?
それはさておき、今回は、場面緘黙症に効く薬・プロザックについてお話します。少し危ない内容です。
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■ プロザックって何ぞや
プロザックは、フルオキセチン(fluoxetine)という成分を含む薬の商品名で、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)型の抗うつ剤です。
■ プロザックって、本当に効果があるのですか
このフルオキセチンが場面緘黙症の治療に効果的だったという報告が何例もなされています。代表的なのは、フルオキセチンによる治療を正面から取り上げた論文 Dummit ES 3rd, Klein RG, Tancer NK, Asche B, Martin J. Fluoxetine treatment of children with selective mutism: an open trial. Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry. 1996;35:615-21. です。
この論文によりますと、DSM-III-RとDSM-IVの基準による場面緘黙児21人に9週間、一定量のフルオキセチンを投与したところ、76%の子供に改善が見られたそうです。つまり、不安が消えて学校などの公の場で言葉が出てくるようになったというのです。
9週間という短期間に効果が現れるとは、夢のようです。しかし、果たして安全なのでしょうか。
■ プロザックの安全性
緘黙児にプロザックを投与することの安全性については、下記のサイト(日本語)が、興味深いです。
「子どもへの抗欝剤投与が増加――問われる安全性」(Hotwired Japan)
http://hotwired.goo.ne.jp/news/
technology/story/20040206302.html
上の記事によりますと、10代の若者や、ましてや小さな子供にプロザックを飲ませたよ!などと言ったら、普通は「爆弾発言」なのだそうです。つまり、プロザックの子供への投与には危険を伴うということが読み取れます。しかし、アメリカの緘黙児の親の会の間では、わりと行われているようです。実に危なっかしいですが、それだけ子供の緘黙症を治したいと強く願っている親が多いということなのでしょうか。
■ プロザックは日本で入手可能なのですか
現在、日本では購入できないようです。日本でプロザックを飲んでいらっしゃる方は、海外から輸入されているみたいですよ。
■ むすび
プロザックは、短期間で緘黙の症状がやわらぐ、嬉しいお薬です。しかし、特に小さな子供や10代の若者が飲むには危険を伴います(命に関わることもあるそうです)。安易におすすめすることはできません。万一のことが起っても、私は責任をとれません。
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これまでクリックしてくださった方、ありがとうございます。一時は40位以内に入り、大変驚きました。嬉しかったので、もう少し更新頻度を増やそうかなと思ったのですが、なかなか手が回りません。
2006.03.18 | Comments(15) | Trackback(0) | 緘黙症を治す

