日本には緘黙症の個人ブログが多い 

日本には、緘黙症(特に場面緘黙症)をテーマにした個人ブログがとても多いです。goo のブログ検索で「緘黙」と検索すると、80件近いブログがヒットします(スコア0以上のブログ。ただし、この中にはリンク切れのブログも含まれています)。

しかし、こうした傾向は世界中で見られるものではありません。私がよくチェックしている英語圏では、緘黙症をテーマにしたブログは5件ぐらいしか知りません。

Technorati 社の2006年?の調査では、全世界のブログのうち、日本語ブログは37%、英語ブログは36%を占めており、両者は同じぐらいであることが分かります。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/06/news057.html
しかし、緘黙症をテーマにした個人ブログの数となると、文字通り桁違いの差があるわけです。

なお、日本語圏、英語圏に次いでブログが多い中国語圏では、少なくとも私の知る限り、緘黙症をテーマにした個人ブログは1件もありません。場面緘黙症児への支援が比較的充実したドイツ語圏でも、同様です。

■ 日本ではどうしてこんなに多いのか

どうして日本では、これほど個人の緘黙症ブログが盛んなのか、はっきりとした理由は私には分かりません。いや、日本に住んでいる私としてはむしろ、どうして海外ではこうしたブログが流行らないのか、そちらの方が不思議です。

日本のネット界では、個人が緘黙症のサイトを開設し、情報を発信するという文化が古くからありました。[1] 私はもしかしたらそのことが関係しているのではないかと見ています。

■ 個人ブログは掘り下げて書くことができる

緘黙症をテーマにしたブログは、そのブログ管理者が、緘黙症について掘り下げて書くことができます。掲示板と違って、一人の緘黙症関係者が、緘黙症について延々と自分のことを書き連ねても、誰からも文句を言われることはありません。[2]

こうしたブログを自由に読み書きできる文化が日本にはあることは、緘黙症に関心のある方にとっては嬉しいことではないかと思います。

■ 日本の緘黙ブログ文化を英語圏に輸出

私が英語ブログを始めたのも、こうした日本の文化を海外に輸出するのが狙いの一つでした。その後、私のブログの影響かどうかは分かりませんが、場面緘黙症をテーマにしたブログが英語圏で増えてきました。先にお話した5件ほどある英語圏の緘黙症ブログは、いずれも私が英語ブログを始めた後に開設されたものです。

うーん、もしかしたら、英語圏では私がパイオニア?でも、英語圏ではまだまだ少ないですから、パイオニアというほどでもありませんね。(>_<)


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[注]

[1] 私が最初にインターネットで場面緘黙症を知ったのは、2001年の終わり頃でしたが、少なくともその頃からそうでした。
[2] 場面緘黙症Journal 掲示板では、こうした投稿について管理者として咎めたことはありません。
[2008/04/24 20:42] 目次 | TB(0) | CM(0)

目次(2007年1-3月分) 

2008年第1四半期(1−3月)分の目次です!

3/27 ノルウェーの緘黙症研究(1979)
3/20 緘黙の子の写真ドキュメント『りかちゃんがわらった』
3/16 話せるようになった全緘黙症の子と犬(米CBS)
3/14 ABCニュースで、また場面緘黙症が
3/13 一谷彊らの緘黙研究(1973)
3/8 ブログのプライバシーポリシー
3/4 [緘黙] 緘黙治すより、勉強の方が大事? [ストーリー]

2/28 375万部の雑誌に場面緘黙症が(米国)
2/21 場面緘黙症は「ちょっとした内気」「ニセ人格障害」
2/16 日本の場面緘黙症研究(1950年代まで)
2/13 米大手TV局、場面緘黙症を取り上げる
2/9 緘黙症の子が登場するテレビゲーム
2/5 [緘黙] 部活動選び [ストーリー]
2/2 場面緘黙症の有名人

1/29 場面緘黙症の本、種類の少なさ
1/24 緘黙の本、店頭販売に向かない
1/17 [緘黙] 中学校に入学する [ストーリー]
1/10 緘黙の新しい本が出ます
1/8 場面緘黙症の「続発症」
1/5 場面緘黙症の子が、試験で最高点をとったニュース
1/1 緘黙・新春インタビュー2008

[人気記事]

[緘黙] 緘黙治すより、勉強の方が大事? [ストーリー]
場面緘黙症は「ちょっとした内気」「ニセ人格障害」
緘黙症の子が登場するテレビゲーム
[緘黙] 部活動選び [ストーリー]
[緘黙] 中学校に入学する [ストーリー]

[不人気記事]

ノルウェーの緘黙症研究(1979)
一谷彊らの緘黙研究(1973)
日本の場面緘黙症研究(1950年代まで)
場面緘黙症の本、種類の少なさ

この3ヶ月は、人気記事と不人気記事がはっきり分かれていました。
[2008/04/01 19:12] 目次 | TB(0) | CM(0)

目次(2007年10-12月分) 

今年1年ありがとうございました。2007年第4四半期(10−12月)分の目次です。

* * * * * * * * * *

12/26 場面緘黙症の研究 2007
12/24 場面緘黙症の絵本『バンザイ!なかやまくん』
12/19 [緘黙] 卒業 [ストーリー]
12/12 [緘黙] 連合音楽会、その他 [ストーリー]
12/05 緘黙を教える大学、緘黙が出題される試験

11/28 日本の緘黙研究、国際的な学術誌に載ってない
11/28 場面緘黙症とは何か(第4版)
11/21 [緘黙] 私の通知表の中身 [ストーリー]
11/14 場面緘黙症の併存疾患(特に発達障害/遅滞)
11/07 場面緘黙症の心理アセスメントと治療の実務指針
11/05 こころの病気を知る事典

10/31 [緘黙] 恐怖の合宿 [ストーリー]
10/27 重松清『青い鳥』、場面緘黙症の認知度
10/24 場面緘黙症にかかる費用
10/17 内山喜久雄の緘黙症研究(2)
10/10 内山喜久雄の緘黙症研究(1)
10/03 [緘黙] 母子家庭の緘黙症児 [ストーリー]

[人気記事]

[緘黙] 私の通知表の中身 [ストーリー]
場面緘黙症の併存疾患(特に発達障害/遅滞)
[緘黙] 恐怖の合宿 [ストーリー]
[緘黙] 母子家庭の緘黙症児 [ストーリー]

[不人気記事]

場面緘黙症にかかる費用
内山喜久雄の緘黙症研究(2)
内山喜久雄の緘黙症研究(1)

やはり緘黙ストーリーは根強い人気があります。緘黙ストーリーは来年から中学生編に入りますが、人気は続くでしょうか?(続いてくれ〜!)

「内山喜久雄の緘黙症研究」は、特にパート2のアクセス数が少なかったです。50年も前に『場面緘黙児への支援』と原理的に同じ治療法を実践して成果を上げた研究で、面白いと思ったのですが…。「場面緘黙症にかかる費用」も、同じ程度のアクセス数でした。

来年も場面緘黙症Journal をよろしくお願いします。よいお年を!
[2007/12/31 18:02] 目次 | TB(0) | CM(0)

目次(2007年7-9月分) 

2007年第3四半期(7−9月)分の目次です!

* * * * * * * * * *

9/26 場面緘黙症児100人を調査した論文
9/19 場面緘黙症 in 日本児童精神医学会
9/12 [緘黙] 富重のことが好きな女の子? [ストーリー]
9/7 緘黙検定、本に載らず!
9/5 場面緘黙症児50人を調査した論文
9/1 毎日新聞にも、緘黙とバージニア事件の記事が

8/29 場面緘黙症児の特徴を調べた論文
8/22 バージニア銃乱射事件の犯人に、場面緘黙症の診断
8/15 [緘黙] 学級文集 [ストーリー]
8/11 緘黙ストーリーのあらすじ
8/8 『場面緘黙児への支援』 in 台湾
8/1 ポール・マッカートニーが、場面緘黙症の歌を作っていた

7/28 世界のメディアと場面緘黙症
7/25 シャイに関する英国の新聞記事
7/21 [緘黙] 私の数少ない特技と自信 [ストーリー]
7/14 発掘!教師が書いた場面緘黙症の古書
7/7 緘黙の輪、長い間ありがとう

[人気記事]

[緘黙] 富重のことが好きな女の子? [ストーリー]
場面緘黙症児50人を調査した論文
[緘黙] 学級文集 [ストーリー]
[緘黙] 私の数少ない特技と自信 [ストーリー]
発掘!教師が書いた場面緘黙症の古書

[不人気記事]

緘黙検定、本に載らず!
『場面緘黙児への支援』 in 台湾
世界のメディアと場面緘黙症
[2007/10/03 12:30] 目次 | TB(0) | CM(0)