

『教育ジャーナル』という、教師を対象にした(?)雑誌があるのですが、その2008年1月号に「『場面緘黙症』の子どもの気持ちを知ってください」という特集が7ページにわたって掲載されました。
著者は小学校教諭で、実際に場面緘黙症の子どもたちと接した経験がある井上賞子氏です。『
特別支援教育はじめのいっぽ!』の著者のお一人でもあります。
学校の先生方にとって、場面緘黙症の子どもたちの気持ちはなかなか分からないものです。「拒否されている」「嫌われている」と誤解したり、反応が返ってこないので手がかりが得られず、「この子はどう思っているのか?何を求めているのか?」と自問し、苦しい思いをしたりすることもあるでしょう。そんな先生方に、場面緘黙症の子どもの気持ちを知ってもらおう、ということのようです。
7ページのうち、4ページは、井上氏が作った「担任の先生へ」という資料で、ここには緘黙の子どもたちの様々な「言えない思い」が詰まっています。
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思い返してみれば、私も場面緘黙症(自己診断ですが)だった頃、多くの先生方や親切なクラスメイトたちに支えられました。私は「ありがとう」の一言も言えない無反応な子どもだったのですが、そんな私を、みんなが支えてくれのだと思うと、頭が下がります。
資料「担任の先生へ」の中には、「私は先生が大好きなんです」「先生が大好きということ」といったフレーズがありますが、私の気持ちも、まったくその通りでした。ただし、場面緘黙症の自分に対して無理解な対応を取った先生については、この限りではありませんでした。無理解な対応をとられて、「先生なんて、嫌い!」と感じるのも、一つの場面緘黙症の子どもの気持ちではないかと思います。
私が大好きだったのは担任の先生だけでなく、親切に接してくれたクラスメイトも同様でした。本当にお世話になった元クラスメイトの中には、「あの時言えなかった『ありがとう』という言葉を、いつか伝えたい」とまで思っているのですが、今となっては、ある意味会えやしません。(>_<)
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プロフィールを更新しましたが、ハンドルネームを「富重」から「富重洋(とみしげ・ひろし)」に変えました。ある方からのすすめもあったのですが、下の名前があった方が便利だと思ったからです。皆様は、これまで通り「富重」と呼んでくだされば結構です。
なお、「富重洋」は、あくまでハンドルネームです。私の本名は「ジェローム・チャールズ・ホワイト・ジュニア」です。[注]
[注] 嘘です。
アメリカの大手メディアで、また緘黙症が取り上げられました。
アメリカの3大ネットワークの一つ・CBSテレビの番組「CBS Evening News 」の中の「Assignment America」というコーナーで、14日、全緘黙症の子が話せるようになったニュースを伝えました。
これで、NBC、ABC、そして今回のCBSと、アメリカの3大ネットワーク全てが、ここ1ヶ月の間で緘黙症を取り上げたことになります。
↓ そのビデオです。
http://www.cbsnews.com/sections/i_video/main500251.shtml?id=3940955nhttp://www.cbsnews.com/sections/i_video/main500251.shtml?id=3940978nここのところ続いた『ピープル』、NBC、CBSの報道は、全て同じ緘黙の子を題材にしたもので、エリザ・シポンブラム博士が登場するなど内容が重複しているのですが、今回のニュースは違います。今回登場するのは別の全緘黙症の男の子で、シポンブラム博士も出てきません。
ニュースの内容は、上でリンクしたビデオか、CSBテレビのウェブサイトでご確認ください(英語ですが…)。デルタ協会のセラピー犬 "Boo" が、全緘黙症の克服のキーポイントになります。
※ アメリカの大手メディアが連日緘黙症を取り上げているので、このブログでも連日お伝えしているのですが、そのため、せっかく頑張って書いた「
一谷彊らの緘黙研究(1973)」が、どんどん下に埋まっていきます。(>_<)
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アメリカの大手メディアで、場面緘黙症を紹介する動きが活発になっています。
13日、アメリカのABCニュースのウェブサイトが、場面緘黙症を正面から取り上げる "Children Unable to Speak" という記事を公開しました。
ただ、この内容はテレビでも報道されたのか、単にウェブサイトでのみ公開されただけなのか、はっきり分かりません。記事には、"20/20" というマークがあるので、ABCニュースの番組 "20/20" で取り上げられたのかな?とも思うのですが、定かではありません。
このニュースのメインとなる、ある場面緘黙症の男の子は、以前
雑誌『ピープル』や、
NBCテレビの番組に出てきた場面緘黙症の子と同じ子です。このため、内容も重複しています。
この記事にはコメント欄もあって、大いに賑わっています。
それにしても、ABCニュースは、場面緘黙症をよく取り上げますね。私が知るだけでも、2004年4月20日、2006年3月27日にもありました。そして、今回の2008年3月13日。2年に1度、春頃になると、ABCニュースは場面緘黙症を取り上げるんですね(なぜ?)。
なお、ABCニュースは、場面緘黙症のDVDも販売しています。 アメリカの Amazon.com では買うことができるのですが、日本の Amazon.co.jp では無理です。
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世界のメディアと場面緘黙症
アメリカに『ピープル』という雑誌があります。その2008年2月18日号に、場面緘黙症を取り上げた記事が掲載されたそうです。
■ 375万部
Wikipedia によると、『ピープル』の発行部数は、375万部にも上るそうです。日本では100万部を超える雑誌はほとんどなく、そのことを考えると 375万部という数字は驚異的です(日本の雑誌の部数は、「日本雑誌協会」のホームページで確認することができます)。
それにしても、どうしてアメリカではこれほど場面緘黙症が大手メディアに取り上げられるのか、不思議です。
この『ピープル』の記事については、
以前お話したNBCテレビの番組の中でも触れられています。記事の中で登場する子と、番組の中で登場する子は同じ子です。
■ 記事の内容
『ピープル』の記事の内容は selectivemutism.org で無料で読むことができます。
◇ エリザ・シポンブラム氏の治療プログラム
目を引いたのは、場面緘黙症の研究治療センターを運営しているエリザ・シポンブラム氏が開発し、少なくとも1,000人の子どもを助けたという治療プログラムが実践されている様子が、この種の記事としては詳しく書かれていることです。これは私たちにも参考になりそうです。
◇ バージニア事件は?
気になったのは、
バージニア工科大学の事件のことが言及されるかどうか。言及されるとしたら、どういうかたちで言及されるかでした。あの事件が起きてからアメリカの大手メディアが場面緘黙症を取り上げたのは、おそらくこれが初めてではないかと思います。
記事の中では事件についてごく簡単に触れられています。この記事の目的は事件の検証ではないので、このようなものかもしれません。それほど誤解を与えるような書き方でもないと思います。今後もアメリカでは、場面緘黙症が治療されずに放置されるとどうなるかという話になると、あの事件の青年のことが引き合いに出されるのでしょうか。
※ 『ピープル』の記事のことはもう少し前から知っていたのですが、この雑誌はよく知らなかったので、特に気に留めませんでした。ところが、発行部数が375万部という話を知って、びっくりして今回慌てて記事にしたのでした。
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