場面緘黙症と聴覚

2006年10月29日(日曜日)

場面緘黙児に脳スキャンを行った結果、場面緘黙児の中には聴覚に問題がある子がいることが分かったとする研究結果が、ここ2~3年の間に報告されています。

この研究を行ったのは、イスラエルにあるテルアビブ大学の Yair Bar-Haim 博士(臨床心理学)らのグループです。同博士 は、2003年の The Jerusalem Post の取材の中で、次のように話しています(訳の品質は保証しません)(Siegel-Itzkovich, 2003)。

「私たちの仮説は、場面緘黙児の自己発話の音の衝撃を減らすことに関わる聴覚器官の要素に、障害が起きている可能性があるというものです。多くの音が耳から入ってきますが、誰かが話し始める度に、聴覚器官は調整して、入ってくる音の強さを減らします。」

"Our theory," says Bar-Haim, "was that the elements of the hearing system involved in reducing the sound impact of self-vocalization may be compromised in SM children. A lot of noise enters the ear, and every time someone starts talking, the system makes an adjustment, reducing the intensity of sound coming in."

Bar-Haim 博士らは、どうも

「聴覚と発話には関係がある」 ⇒ 「聴覚に問題がある」 ⇒ 「発話に問題があるかも」(※ 三段論法ではありません)

という理屈のようですが、この説、どうなのでしょうか?





場面緘黙児に必要な新学年への準備!

2006年10月25日(水曜日)

場面緘黙児に必要な新学年への準備!場面緘黙症の新資料です!

7つ目の資料となる今回のタイトルは、ちょっと季節外れかもしれませんが、

「場面緘黙児に必要な新学年への準備!」です。

資料No.7の翻訳は、壱さんが担当しました。壱さんの近況はと言うと・・・最近のお気に入りは無印良品の『体にフィットするソファ』だそうです。高値ではあったがとても使い心地がよく、あまりにも気持ちがいいので睡眠時間が延びてしまうほど。 ・・・つきたての餅くらい柔らかいとのことでした。

■ Knet翻訳チーム メンバー募集!

引き続き、いっしょに翻訳を希望される方を若干名募集します。

Knet翻訳チーム掲示板(リンク切れ)こちらの掲示板にアクセスされた後、ユーザー登録を行い、私にご一報ください。私が指定した登録ユーザーのみ、掲示板の記事を閲覧できるようになっています。登録にはメールアドレスが必要です。

英語が得意な方、得意というほどではないけれど協力したいという方、翻訳の時間はとれないけど誤訳チェックだけならできそうと言う方も、ぜひ声をおかけ下さい!

■ 本文の項目

1.学校と連絡をとり合いましょう
2.知っておきたいこと
3.友達関係づくりや社会的場面で安心感を得るために
4.緘黙児がまだ幼い場合にまず始めること
5.先生と仲良くなりましょう
6.スクールバスの場合にお勧めしたいこと

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場面緘黙児の小説「かかしの旅」

2006年10月23日(月曜日)

いじめの時間ずいぶん前に「場面緘黙児の映画?」 という記事の中で、映画「かかしの旅」についてお話しました。

今回はその原作となった稲葉真弓氏の小説について書きたいと思います。ようやく原作を入手したので…。

今回の記事では、小説の内容について触れています。いわゆる「ネタバレ」があるので、「まだ読んでいないから、内容を知りたくない!」という方は、ご注意ください。

稲葉氏の小説「かかしの旅」は、新潮文庫や朝日新聞社から出ている『いじめの時間』というオムニバス小説に収録されています。私が持っている新潮版だと、273ページ中35ページが「かかしの旅」になっています。

「かかしの旅」の発表は、1997年(平成9年)です。この年に朝日新聞社から発売された『いじめの時間』のために書き下ろされたものです。