目次(2007年10-12月分)

2007年12月31日(月曜日)

今年1年ありがとうございました。2007年第4四半期(10-12月)分の目次です。

* * * * * * * * * *

12/26 場面緘黙症の研究 2007
12/24 場面緘黙症の絵本『バンザイ!なかやまくん』
12/19 [緘黙] 卒業 [ストーリー]
12/12 [緘黙] 連合音楽会、その他 [ストーリー]
12/05 緘黙を教える大学、緘黙が出題される試験

11/28 日本の緘黙研究、国際的な学術誌に載ってない
11/28 場面緘黙症とは何か(第4版)
11/21 [緘黙] 私の通知表の中身 [ストーリー]
11/14 場面緘黙症の併存疾患(特に発達障害/遅滞)
11/07 場面緘黙症の心理アセスメントと治療の実務指針
11/05 こころの病気を知る事典

10/31 [緘黙] 恐怖の合宿 [ストーリー]
10/27 重松清『青い鳥』、場面緘黙症の認知度
10/24 場面緘黙症にかかる費用
10/17 内山喜久雄の緘黙症研究(2)
10/10 内山喜久雄の緘黙症研究(1)
10/03 [緘黙] 母子家庭の緘黙症児 [ストーリー]

[人気記事]

[緘黙] 私の通知表の中身 [ストーリー]
場面緘黙症の併存疾患(特に発達障害/遅滞)
[緘黙] 恐怖の合宿 [ストーリー]
[緘黙] 母子家庭の緘黙症児 [ストーリー]

[不人気記事]

場面緘黙症にかかる費用
内山喜久雄の緘黙症研究(2)
内山喜久雄の緘黙症研究(1)

やはり緘黙ストーリーは根強い人気があります。緘黙ストーリーは来年から中学生編に入りますが、人気は続くでしょうか?(続いてくれ~!)

「内山喜久雄の緘黙症研究」は、特にパート2のアクセス数が少なかったです。50年も前に『場面緘黙児への支援』と原理的に同じ治療法を実践して成果を上げた研究で、面白いと思ったのですが…。「場面緘黙症にかかる費用」も、同じ程度のアクセス数でした。

来年も場面緘黙症Journal をよろしくお願いします。よいお年を!


場面緘黙症の研究 2007

2007年12月26日(水曜日)

Mut zum Sprechen finden. Therapeutische Wege mit selektiv mutistischen Kindern2007年の国内外の場面緘黙症研究を振り返ります。場面緘黙症研究の最前線をお伝えします。

← 画像は、今年刊行されたドイツの場面緘黙症の本(後述)。

なお、論文・書籍の表記法については「論文・書籍の表記法」(場面緘黙症Journal論文情報)を参照。


■ 論文編

2007年に発表された場面緘黙症の論文ですが、私はせいぜい abstract(要約)程度しか読んでいません(一般人の私が新しい論文を読むのは難しい…)。しかも、私は専門家でもなんでもありません。ですので、書くことが出来る内容は限られてくるのですが、書ける範囲で書いてみます。

◇ 海外の研究

英文雑誌に掲載されたものから一部を取り上げ、コメントを加えます。

Chavira, D.A., Shipon-Blum, E., Hitchcock, C., Cohan, S., Stein, M.B. (2007). Selective mutism and social anxiety disorder: all in the family? Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 46(11), 1464-1472.

アメリカの研究です。場面緘黙症児ではなく、その親の研究です。場面緘黙症児の親は、全般性社会恐怖症、回避性人格障害に当てはまる人の割合が一般の親に比べて有意に多いことが分かりました。また、神経症的傾向がある親が多いほか、NEO Personality Inventory という心理尺度(心理検査?12/27加筆)において Openness の点数が低いという結果も出ています。

場面緘黙症児の親が過去に何らかの精神疾患にかかっていたかどうかを調査する試みは、これまでにも行われてきました。しかし、それらは、あくまで子どもの調査をメインにしたもので、親のみに焦点を当てた研究はありませんでした。その点、本論文は珍しいです。

場面緘黙症と家族というと、日本では伝統的に親の養育態度が発症に関係があるのではないかという議論になるのですが、欧米では違います。恐怖症、不安障害との関係を問題にしている点が欧米の研究の特徴です。





場面緘黙症の絵本『バンザイ!なかやまくん』

2007年12月24日(月曜日)

場面緘黙症の子どもを主人公にした絵本があります。『バンザイ!なかやまくん』という本です。

以前、ブログをご覧の方にこの本を教えていただき、緘黙関連書籍コーナーに追加したのですが、私自身は読んでいなかったので、クリスマスイブのこの日に図書館で読んできたのでした。

絵本の主人公は小学校1年生の男の子・なかやまくんで、小学校に入学してから、学校で話せなくなってしまいました。その後、この子が話せるようになるまでのお話です。本には「緘黙」という言葉こそありませんでしたが、場面緘黙症の子を念頭に書いたものと思われます。

よくできた話だったと思います。最初は誰もいない教室でなかやま君が声を出せるようになり、次にみんながいる教室で声が出るようになった箇所などは、脱感作療法を思わせます。実際はなかなか物語のように簡単に話せるようにはならないのですが、緘黙の悩みを抱える子には心の支えになるかもしれません。

本は、Amazon.co.jp などからも買うことができます。

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こころの病気を知る事典 新版あと、以前ご紹介した『こころの病気を知る事典』も図書館で見つけました。

読んでみたのですが…緘黙について書かれてある箇所は1ページもありませんでした。内容も特に珍しいことが書かれているわけではありませんし、緘黙に関する情報を求めるのであれば、この本については特に探して読むほどのものではないだろうと思います。


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