Google Book Search で "かんもく" と検索

2008年06月29日(日曜日)

Google Book Search という、いろいろな本の中身を検索できるサイトがあります。といっても、この世のありとあらゆる本を検索できるわけではないのですが、ある程度の本なら検索できます。

検索してヒットした本は、本によっては、そのキーワードがヒットしたページをまるごと見ることができます。また、ページまでは見ることができなくても、数行だけなら見ることができるものもあります。しかし、中には、本の中身を全く見ることができないものもあります。

これらのサービスは、全て無料です。会員登録も必要ありません。

場面緘黙症に関する言葉も当然検索できます。ただ、なにしろ場面緘黙症はマイナーな情緒障害ですので、検索しても、あまりヒットしません。ですが、何かの参考になるかもしれないので、以下で検索リンクを用意しておきます。なお、この検索サイトには日本語版もあるのですが、英語版の方がたくさんヒットするので、ここでは英語版を採用しています(ただし、英語版は字がちょっと変なことになっていますが…)。

※ リンク先のページを新しいウィンドウで開きたい方は、リンク部分を右クリックして、「新しいウィンドウで開く」を選択しましょう!(インターネットエクスプローラー6.0の場合。他のブラウザでもだいたい同じだと思います)

[以下のリンクをクリックすると、検索結果のページに移ります!]

かんもく かん黙 杖黙
緘黙(1件しかヒットしません!) selective mutism
ことばの教室 言葉の教室 情緒障害児短期治療施設
インクルーシブ教育 インクルージョン教育

…などなど。

[関連記事]

↓ 4年後の記事です。
◇ Google ブックスで "緘黙" と検索新しいウィンドウで開く


緘黙支援とマザコン意識

2008年06月24日(火曜日)

我が子のためなら、どんなことにだって耐えられる!というのが、多くの母親に共通する思いだろうと思います。しかし、「親の心、子知らず」という言葉にもあるように、必ずしも子どもはそうした母親の思いを理解しているわけではありません。場合によっては、そうした母親の思いをうっとおしいと感じることさえあります。

一人の男性の経験から言うと、特にある程度の年齢の男の子には、そういう傾向が強いのではないかと思います。「マザコン」という言葉が気になり、母親といつまでもベタベタしていると格好悪いと思うようになる年頃があるのです。

周囲の視線も気になります。同じクラスの男子からマザコンとみなされると体面が悪いですし、いじめの口実にもされかねません。また、女子、特に好きな女の子にマザコンと思われるのは耐え難いです。

※ 余談ですが、ある女性芸能人が、インタビューの中で次のような内容の発言をしているのを読んで、驚いたことがあります。「私は若い頃、マザコン男は嫌いだった。しかし、母親になった今は、自分の息子を思いっきりマザコンにしたいと思う」

私もある時期、母親の介入を快くは思わないようになりました。もともと自尊心があまりないのに、母親に余計な世話を焼かれ、貴重な自尊心がいよいよ傷つけられたこともあります。また、あまり母親に構われながら育つと、将来自分は自立できなくなるかもしれないという不安を感じたこともあります。

■ それでも親の介入は必要

緘黙について母親の支援を受けている年頃の男の子がマザコンに当たるのかどうかは別として、年頃の男の子なら、必ずしも母親の介入をよしとは思わないでしょう。

こうして色々書いてきましたが、私は、それでもなお、場面緘黙症の男の子には、親(だいたい母親になる)の介入は必要と考えています。場面緘黙症の子は、自分から外に働きかけることは苦手です。成長したといっても、まだ子どもです。親の助けがないと、できることが限られてくるでしょう。男の子だって、母親のおせっかいに反発しながらも、学校で話せない自分には親の手助けが必要と考えていることでしょう。

かといって、母の思いばかりが先走り、「子の心、親知らず」にも、できればしたくはありません。母親にあまり構われるのは嫌だという男の子の気持ちに配慮しつつ、適切な介入ができればと思うのですが、なんだか難しいことのような気がします。

ついでに言うと、男の子が母親と距離を置くような年齢になる前に、場面緘黙症を治すことができれば、このような問題は起きません。


情緒障害児短期治療施設

2008年06月19日(木曜日)

場面緘黙症の子どもたちを支援する機関には、ことばの教室、児童相談所、教育センター、情緒障害児短期治療施設(児童心理療育施設)などがあります。

このうち、情緒障害児短期治療施設(以下、「情短施設」と略します)については、場面緘黙症Journal 掲示板で話題になったことがないようなので(もしあったら、ゴメンナサイ…)、簡単にまとめてみます。

■ 情緒障害児短期治療施設とは

情短施設は、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、次のように規定されています(児童福祉法第43条の5)。

情緒障害児短期治療施設は、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。

情短施設施設の対象とする児童は場面緘黙症の子だけではなく、被虐待児や不登校児、軽度発達障害児なども含まれています。特に近年は被虐待児の増加が顕著で、その割合も多く、2006年では入所児の68.3%を占めています(独立行政法人福祉医療機構, 2008)。

そのほか情短施設の概要については、独立行政法人福祉医療機構ウェブサイト「WAM NET」内の資料「情緒障害児短期治療施設の概要」がうまくまとめていますので、リンクを張っておきます。情短施設のリストも掲載されているので、お近くの都道府県の施設が分かります。

「情緒障害児短期治療施設の概要」(pdf 309KB)

上の資料について、少し補足を。資料では、平成16年10月1日現在、施設の数は25箇所、定員は1,209人、入所者数は910人と記されていますが、その後、施設の数は増加しています。平成18年10月1日現在では、施設数31箇所、定員1,486人、入所者数1,131人になっています(厚生労働省a, 2008)。さらに、厚生労働省は、「子ども・子育て応援プラン」の中で、情短施設の「全都道府県での設置を目指す」としており(厚生労働省b, 2008)、その後も数は増加しているかもしれません。

なお、場面緘黙症の子どもは、何も全員が情短施設に入らなければならないというわけではもちろんありません。あくまで、このような施設もあるよ、というお話です。

※ ブログ拍手は、[文献]のさらに下にあります。お手数ですが、よい記事だったと思われたら、拍手していただけると嬉しいです。

[文献]

◇ 独立行政法人福祉医療機構 WAM NET: 「今後目指すべき児童の社会的養護体制に関する構想検討会」ヒアリング 情緒障害児短期治療施設から.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www2.wam.go.jp/wamappl/bb16GS70.nsf/0/
97c71579607b55e74925729800053b05/$FILE/20080308_2shiryou3_2.pdf
◇ 厚生労働省a 厚生労働省ホームページ: 平成18年 社会福祉施設等調査結果の概況.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/06/toukei1.html
◇ 厚生労働省b 厚生労働省ホームページ: 第16回社会保障審議会資料.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/s0209-8h.html