自分で不安に対処するための洋書

2012年06月26日(火曜日)

Freeing Yourself from Anxiety: The 4-Step Plan to Overcome Worry and Create the Life You Want不安が強い子を、保護者が支援するための洋書として、以前 Freeing Your Child from Anxiety をご紹介しました。アメリカの Amazon.com で、場面緘黙症の本のページを見た人がよく買った本の一つとして挙げられています。

この本の著者 Tamar E. Chansky 氏が、今年、自分自身で不安に対処するための大人向けの本をまとめました。Freeing Yourself from Anxiety: The 4-Step Plan to Overcome Worry and Create the Life You Want という、セルフヘルプブックです。英語の本ですが、今のところ日本語圏のウェブサイトでは紹介されていないようですので、このブログで思い切って取り上げてみます。

この本は場面緘黙症を扱ってはいないのですが、不安障害を持った人などを想定読者としており、緘黙やいわゆるその後遺症に悩む人が自ら不安と向き合う目的で読むと、得るところがあるだろうと思います。

本の主な内容は、考え方を変えることにより不安に対処する方法を、具体例を挙げながら示したものです。その方法ですが、Freeing Your Child from Anxiety とは、やはり重なる部分があります。色々と書かれているのですが、基本は4つのステップですので、分かりやすいかもしれません。

この種の本には、練習帳や自習帳といった名のついたワークブック形式のものも数多くありますが、本書は単に具体的な方法を伝えるもので、ワークブック形式ではありません。その分気軽に読むことができるかもしれませんが、反面、自分に甘いと本書の内容を何も実践できなくなってしまいます。

なお、この本はオーディオブック版も出ていて、日本の Amazon.co.jp でも買うことができます。また、海外の Amazon だと、Kindle 版もあります。

[本の紹介動画]

◇ Tamar Chansky - Freeing Yourself From Anxiety新しいウィンドウで開く

[関連記事]

↓ Freeing Your Child from Anxietyの紹介記事です。場面緘黙症Journal ブログ。
◇ 不安を持つ子を、保護者が支援するための洋書新しいウィンドウで開く

[関連サイト]

↓ 「CBT を本で学ぶ」のコーナーで、認知行動療法のセルフヘルプブックが紹介されています。
◇ CBT センター新しいウィンドウで開く


Google ブックスで "緘黙" と検索

2012年06月19日(火曜日)

Google ブックス新しいウィンドウで開く)という本や雑誌の検索サイト、ご存知の方も多いかもしれません。

このサイトについては4年前にもご紹介したのですが、当時とは状況が変わっています。当時は、このサイトで「緘黙」と検索しても1件しかヒットしなかったのですが、現在はかなりヒットするようになっています。

※ 以下のリンクをクリックすると、検索結果のページに移ります!

○ 緘黙新しいウィンドウで開く

○ "かん黙"新しいウィンドウで開く
○ "かんもく"新しいウィンドウで開く)←あまりいい検索結果が出ないので、お勧めしません。

私なりに考えた検索のコツですが、特に「かん黙」「かんもく」といった言葉は、""でくくります。これにより、より厳密な検索結果を得ることができます。

Google ブックスには様々な機能があるのですが、私が便利と思うのは、プレビュー機能です。一部の本の中身を読むことができます。検索結果左側の「限定・全文表示」を選択すると、検索結果が、プレビュー機能に対応した本のみに絞られます。

私が気になるのは、鷲岳覚(2010)『やわらかめ、初心者が読んでもわかるこころとからだの発達と臨床』三恵社にある、緘黙に関する記述です。緘黙が増えてきたとしたら、それは緘黙が知られるようになったからか、緘黙児・者そのものが増えてきたからか、どうなのでしょう。

○ その記述新しいウィンドウで開く

※ Google ブックスには、少し分かりにくいかもしれませんが検索オプションを設定できるページがあり、これを利用すると、多様な検索をすることができます。

○ ブックス検索オプションのページ新しいウィンドウで開く

[関連記事]

↓ 4年前の記事です。
◇ Google Book Search で "かんもく" と検索新しいウィンドウで開く


[緘黙] 自己を変える、ことができるか? [ストーリー]

2012年06月12日(火曜日)

2ヵ月ぶりの緘黙ストーリーです!このブログでは、私の来し方を振り返り、連載形式で書き続けています。今回は大学生編の第3回です。通算第85話をお届けします。

前回の話⇒こちら / 緘黙ストーリーの目次⇒こちら / あらすじ⇒こちら

~これまでのあらすじ~

私は大学に入学しました。この頃になると小声であれば少し話をすることができるようになってはいたのですが、相変わらず引っ込み思案は強い状態でした。

大学では友人はできませんでした。しかし、それを苦にするどころか、むしろ自分の好きなように行動できると喜ぶ変わった学生でした。

* * * * * * * * * *

大学に入ったのをきっかけに、私は自分を変えなければならないと考えていました。

今のままの引っ込み思案の寡黙な自分では、就職は到底無理と思えたからです。当時は就職氷河期で、しかも、企業の採用意欲は当面回復しそうにはありませんでした。高校時代は大学合格のための勉強を最優先して緘黙?の克服は後回しにしていたので、この時期にやらなければなりませんでした。

なお、私は高校時代の一時期、緘黙?は個性であり、これを変えようとするよりはむしろ生かす道を選ぶべきだと考えていましたが、この頃には、考えはまた変わっていました。

■ メンタルヘルスの本を見るも、「緘黙」の用語に出会えず

まずは今の自分を正確に把握することから始めるとよさそうに思えました。私は、自分が自宅の外にいる時に限って極端な引っ込み思案になり話せなくなるのがどういうわけなのか知らず、これが長年の大きな謎になっていました。何かの障害や病気の類ではないかと考え、メンタルヘルスに関する本に目を通し、自分に合う障害等を探しました。ですが、この頃はまだ「緘黙」の用語に出会うことはできませんでした。

緘黙はマイナーな用語ですから、よく探さなければ見つかりません。ですが、種々の本を探して目を通しているうちに、なにやら今の自分のふがいなさを障害等のせいにしようとしているような気がして、ほどなく探す気が失せてしまったのでした。

もしかすると、私が見た本の中には緘黙のことがしっかり書かれていたのかもしれませんが、緘黙は子どもの問題として扱われることが大抵なため、自分には関係ないとみなして読み飛ばしてしまったのかもしれません。