NHK総合「首都圏ネットワーク」で"場面緘黙"

2013年06月20日(木曜日)

6月19日(水)に放送されたNHK総合テレビの番組「首都圏ネットワーク」の中で、"場面緘黙"について言及がありました。ありがたいことに、ある方から教えていただきました。

この日の番組の中に、「知的障害者が挑むホームページ作り」というリポートがあり、その中盤で、緘黙の男性が短い時間ですが登場します。番組内では "場面緘黙" のテロップが、よみがな付きではっきり出ていました。

このリポートは、一時 NHK@首都圏のウェブサイトに「動画チェック」というコーナーで動画が公開されていました。残念ながら、この記事を公開している現在、その動画は見つかりません。もっとも、ひょっとしたら私が見つけることができないだけで、探したらあるかもしれません。

また、「首都圏ネットワーク」ページ内「最新リポート」には、このリポートをまとめたページが掲載されています。ここでは "場面かん黙" と記載されています。リンクを貼りたいのですが、NHK ONLINE はトップページ以外リンク禁止という方針なので、控えておきます。

リポートを見た感想ですが、たとえ話ができなくても、長所を企業がうまく生かすことができれば、緘黙の人でも仕事で能力を発揮できると考えさせられました。リポートで取り上げられた企業は障害(障がい)を持った人たちの弱いところをカバーするとともに良いところを引出し、クオリティの高いウェブサイトを作成して、情報発信力が弱くなりがちな中小企業のサポートに成功しています。障害者雇用が課題になる中、興味深いリポートでした。

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◇ 緘黙者への職場の理解


元緘黙児がミス・イングランドに!

2013年06月17日(月曜日)

場面緘黙症を経験した Kirsty Heslewood さんという女性が、ミス・イングランドに輝きました。

この女性は、昨年5月に、このブログの記事「緘黙経験者がミス・イングランド候補に」で話題にした方です。日本でも、今年2月に、日本テレビ系番組「ザ!世界仰天ニュース」の中で少女時代を中心に取り上げられたそうで、心当たりのある方も多いだろうと思います。

ミス・イングランド決定のニュースは英国メディアなど複数のメディアが報じています。私が見た限り、いずれも彼女の緘黙経験を交えながら報じています(Heslewood さん自身、インタビューの中で selective mutism という言葉を出して緘黙経験について触れています。selective mutism は、場面緘黙症の英語名です )。今回のニュースは、英国における緘黙の認知に影響を与えるかもしれません。

インタビューによると、Heslewood さんは緘黙を経験し、自分に自信を持つことができず、このため、自信を高めたいとか、友人を作りたい等々の思いからこのコンテストに出場したのだそうです。緘黙経験がなければ、彼女がミス・イングランドに出場したり、選ばれたりすることもなかったのかもしれません。

ミス・イングランドは単に美人というだけではなれません。体力、知的独創性、社会的スキルほか様々なことが審査の対象にされるそうです。元緘黙児でありながら、そのような大きな栄冠に輝いた Heslewood さんは本当に立派だと思います。

Heslewood さんは昨年のミス・イングランドでは決勝に残りながら実は最後に落選したのですが(これはブログでは記事にしませんでした)、今年はその座を射止めました。これによりミス・ワールドの英国代表にもなったそうです。次は世界を射止めてほしいものです。でも日本代表にも頑張ってほしいです。

↓  Daily Mail 紙のウェブサイトに、Former selective mute is elated at becoming Miss England(元場面緘黙、ミス・イングランドになって大喜び)と題する、ミス・イングランド決定の動画があります。
kirsty heslewood showreel
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[おまけ その1]

Jessi-cat: The Cat That Unlocked a Boy's Heart金髪美女もいいけど、猫の魅力も捨てがたいにゃ。緘黙の少年を助けて英国の National Cat of the Year に選ばれ、おまけに BBC ほか多数の大手メディアで紹介された Jessi-Cat という猫の話が、本になるにゃ。日本の Amazon.co.jp からでも買えるにゃ(左の画像は Amazon.co.jp アソシエイトリンク)。

Jessi-Cat については、場面緘黙症Journal ブログ「緘黙児を助けた猫、NationalCatoftheYearに選ばれる(英)」も見て欲しいにゃ。

[おまけ その2]

場面緘黙症Journal トップページ(PC版)が小幅のリニューアルをしました。新設のスライドショーは、スマートフォンやタブレット端末でスワイプもできる、すぐれものです!(でも、スマホサイトは別に作ってるから、あまり意味ないような……)

PCでご覧のほとんどの方が問題なく閲覧できるだろうと思うのですが、IE6以前のかなり前のブラウザをご利用の方は、スライドショーの閲覧などに難があるかもしれません。申し訳ございません。あと、ちょっと重くなったかもしれません……。不具合が見つかれば、適宜改善します。


緘黙ワークショップに集まった、元緘黙児が…!

2013年06月12日(水曜日)

場面緘黙症への支援でも大きな役割を果たしている Child Mind Institute という組織がニューヨークにあるのですが、そこが催す緘黙ワークショップの模様が、動画サイト Ustream で公開されてきました。

直近のワークショップは先月5月23日に行われた "Hear Our Voices: Individuals Who Have Overcome SM" と題するものでした。緘黙を克服した私たちの声を聴いて、というタイトルです。緘黙を克服した人というと、成人の経験者が来るものと私は思い込んでいました。ところが動画を見て驚きました。出席した4人の緘黙経験者のうち3人が、10~12歳の子どもではありませんか。

↓ Ustream へのリンクです。動画が再生します。
Selective Mutism Monthly Workshop
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↓ Child Mind Institute へのリンクです。
Parent and Educator Workshops on Selective Mutism
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成人になっても緘黙で苦しんでいる人もいる中で、こんなに小さな子たちが緘黙の克服経験を語っていたのには衝撃を受けました。やはり早めに介入することで、青年期に入る前に緘黙を過去のものにすることができるのでしょう(ただし、Child Mind Institute の緘黙支援プログラム Brave Buddies に参加すると、お金がかかります……)。

副司会のようなことをしている雄弁な若い女性も緘黙経験者です。大学卒業後 medical school(医学部、日本とは教育制度が違います)への進学を計画していて、さらに話の流れから、どうも児童精神医学の専攻を考えているともとれます。いやー、すごい人です。

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↓ Child Mind Institute の緘黙支援プログラム Brave Buddies が、有名な報道番組で紹介されたことがあります。
◇ ABCニュースNightlineで、緘黙が