(・x・) ←場面緘黙症の顔文字?

2013年10月31日(木曜日)

アイキャッチ画像。うとうと薄目をあける茶うさぎ。写真素材サイト PAKUTASO より。
(・x・)

私が思い付いた、場面緘黙症の顔文字です。口のバッテンが、声が出ない状態を表しています。

ミッフィー、うさこちゃん(福音館書店)の顔文字とかぶるのが難点です。ただ、それとは別の理由で私自身、あまり気に入ってはいません。

* * * * * * * * * *

場面緘黙症についての海外情報を調べると、ときどき、子どもの口にバッテンが貼ってあるなど、何らかのかたちで子どもの口がふさがれている写真を目にすることがあります。声が出ない緘黙児のイメージなのでしょう。

Google 画像検索 "selective mutism"
新しいウィンドウで開く
※ 場面緘黙症は、英語で selective mutism と言います。

ですが、これはあくまで私個人の感想ですが、少し違和感がないでもありません。話せないことばかり強調しているように思います。声が出ない状態を分かりやすく表しているとは思うのですが……。

「口がふさがれているのが海外の緘黙児のイメージなら、それを単純化して顔文字にしたらこうだろう」と考え、作ってみたのが上の顔文字です。私自身、やはり違和感があります。

日本では、緘黙児・者のイメージにこうした口をふさいだものは見たことがありません。みなさんはどうお感じになるでしょうか。私はどちらかと言えば否定派ですが、感じ方は人それぞれだろうと思います。

なお、この顔文字は、もとは、不眠症、社交不安、場面緘黙症、パニック発作などの問題を抱えたある海外の女性の個人サイトで見かけた (♡・x・♡) という顔文字からヒントを得たものです。この女性がどういう思惑でこうした顔文字を使ったのか、緘黙を意味する顔文字だったのかどうかは分かりません。

[関連リンク]

↓ その女性のウェブサイト。パソコン用。現在は、(♡・x・♡) の顔文字は見られません。
http://ichigou.co.vu/
新しいウィンドウで開く


学校教育法施行令改正、緘黙はこれまで通り情緒障害

2013年10月24日(木曜日)

アイキャッチ画像。黒板の問題を解く小学生女子と横に立つ女性。
改正学校教育法施行令が今年2013年(平成25年)9月1日に施行されたのですが、それに伴う文部科学省の通知により、場面緘黙症の児童生徒は、これまで通り「情緒障害者」として特別支援教育の対象にできることが確認されました。

また、学校教育法施行令改正により、文科省が新たな「就学指導資料」を作成し、この中で情緒障害について解説しています。

学校教育法施行令の改正、緘黙はこれまで通り情緒障害で特別支援教育の対象


学校教育法施行令が8月26日に一部改正され、9月1日に施行されました。障害(障がい)者が積極的に参加・貢献していくことができる「共生社会」の形成と、そのためのインクルーシブ教育システムの構築に向けて、障害のある子どもの就学や転学に関する改正がなされ、就学手続きが大幅に見直されました。

↓ 文科省 HP へのリンクです。以下のリンク先も全て同じ。
学校教育法施行令の一部改正について(通知)
新しいウィンドウで開く

共生社会の形成に向けて
新しいウィンドウで開く

これに伴い、「障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について」という通知が10月4日に文科省より出まして、この中で、特別支援教育の対象に情緒障害者が含まれること、情緒障害者とは「主として心理的な要因による選択性かん黙等があるもので、社会生活への適応が困難である程度のもの」であることが改めて確認されました。

障害のある児童生徒等に対する早期からの一貫した支援について(通知)
新しいウィンドウで開く

緘黙の児童生徒はこれまで通り、特別支援学級や通級による指導を受けられます(全ての緘黙の児童生徒が、特別支援教育を受けなければならないという意味ではありません)。

文科省が作成した参考資料に、情緒障害に関する詳しい解説が


今回の改正を踏まえ、文科省は参考として「教育支援資料」を作成しています。この資料の中に、情緒障害に関する詳しい解説があります。文科省は以前にも「就学指導資料」を作成したのですが、それを改めたものです。情緒障害に関する記述も改められています。

7 情緒障害 (PDF:259KB)
新しいウィンドウで開く

※ PDFを閲覧するにはAcrobat Readerが必要です。PDFファイル(5.31 MB)。Acrobat Readerはこちら(新しいウィンドウで開く)からダウンロードできます。

教育支援資料
新しいウィンドウで開く

全国各地の緘黙グループ

2013年10月19日(土曜日)

アイキャッチ画像。中学生。

全国各地で立ち上がる緘黙のグループ


松江で場面緘黙の会が立ち上がったそうです(松江、2013年10月3日)。地域の緘黙グループというと、ここ1~2年ほどの間に、私が確認した限りで上田(長野)、関東、関西、宮古島、沖縄(宮古島のものとは別)、富山で次々に立ち上がっています。その実際は保護者中心のグループ、当事者中心のグループ、支援者中心のグループと様々ですが、いずれにせよ、このように全国各地で地域に密着した緘黙のグループが立ち上がるのが最近の新たな流れのようです。

これまでにも、「かんもくの会」や「かんもくネット」といった支援団体がありましたが、特定の地域を中心として活動するものではありませんでした。上記の新しいグループは、こうした既存の全国規模の団体と何らかの関わりを持っている場合があり、その関わり方も様々のようです。

全国規模の緘黙支援団体との今後の関係は


こうした流れと関係があるのかどうかは分からないのですが、今年9月に日本特殊教育学会で行われた「緘黙症シンポジウム」の中で、関西国際大学のある先生が、「この『かんもくの会』の活動を全国組織にして、もっと多くの人たちにも知ってもらいたい」と語ったといいます(池上、2013年9月5日)。

今後も地域密着のグループが増えていくのでしょうか。そうだとしたら、それらのグループは「かんもくの会」や「かんもくネット」といった既存の団体とどのように関わっていくのでしょうか。一方、「かんもくの会」や「かんもくネット」は全国展開をどう考えているのでしょうか。もっとも、これは各々のグループや団体の方の問題で、私なぞがブログで取り上げるのもおかしな話なのですが、気になるところではあります。

米国の緘黙支援ネットワーク


実は、米国や独国では、以前から民間の緘黙支援の全国ネットワークがあったり、各地のグループが全国的な組織と連携したりしていました(英国にも SMIRA という有力な団体がありますが、このあたりの事情については知りません)。先行事例があるわけです。このうち、私が比較的分かる米国についてここで見てみます。