エッセイストのデビュー作に、緘黙児?

2014年01月24日(金曜日)

アイキャッチ画像。素材サイトモデルピースより、龍咲杏さん。
休み時間や学校の外だと話せるけれども、授業中は声を出せない同級生の思い出を書いた作文が、2002年の「第52回全国小・中学校作文コンクール」で、文部科学大臣賞を受賞していました。Twitter でこの作文についてツイートした方がいらして、それをきっかけに知りました(リツイート済み)。

作文のタイトルは「ポテトサラダにさよなら」。作者は当時 hanae* さんというお名前でモデル活動を行っていた女子小学生です。その全文は今でも読売新聞社のイベントのウェブページで読むことができます。

↓ 読売新聞社の旧「Event箱」ウェブサイト内のページへのリンクです。
「ポテトサラダにさよなら」
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この授業中に声を出せないエリカさんが場面緘黙症だったのかどうかは分かりませんが、気になる話です。それにしても、とても小学生が書いたとは思えない文章です。

作者は現在、若手美人エッセイスト


小学生日記 (角川文庫)作文の作者は現在、華恵さんというお名前でエッセイストなどとして活動されています。

華恵さんは小6にして『小学生日記』で出版デビュー、「ポテトサラダにさよなら」は同書の中に収録されています。華恵さんのオフィシャルサイトによると、『小学生日記』は華恵さんにとって「私のスタート地点」だそうで、その中でも「ポテトサラダにさよなら」は目玉作だったようです。同書は現在絶版ですが、図書館には置いてあるかもしれません。

華恵さんは当時からとてもお綺麗な方で、ファッション誌、テレビCM、短編映画などに登場されていましたが、最近でも本を出されたり、テレビ出演されたり、雑誌に記事を書かれたりと、活発に活動されています。ふだんは東京藝術大学で音楽を専攻されている大学生で、多才な方のようです。

華恵さんオフィシャルサイト(パソコン用)
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『北方ジャーナル』2014年2月号に、緘黙の記事

2014年01月19日(日曜日)

アイキャッチ画像。
『北方ジャーナル』2014年2月号に「シリーズ 発達障害を考える(25) 『場面緘黙症』を克服した青年が自己肯定感を取り戻すまでの道のり」と題する記事が掲載されたことを、かんもくネットさんのツイートで知り、読んでみました。

記事は、同誌の86ページから89ページにかけて4ページにわたり掲載されたもので、13年間に及ぶ緘黙を克服した大橋伸和さんへのインタビューを中心に、大橋さんが自己肯定感を取り戻すまでの道のりを記者がまとめたものです。緘黙というと、小学生ぐらいの年代の子が注目を集めやすいですが、同誌の記事では大橋さんの中学時代から現在の大学時代のことにも紙面が割かれていて、全体としては小学校時代の経験は序盤の話にすぎません。思春期以降や、成人期もなお緘黙に悩む当事者がいる事実がこうして書かれた意義は大きいと思います。

大橋さんはこれまでにも講演でご自身の経験を話されたり、新聞、雑誌の取材を受けたりしてきました。ご存じの方も少なくないだろうと思います。このように実名で人前に出て、多くの人に緘黙を知ってもらうための活動をされているお姿には頭が下がります。また、大橋さんが通う大学の放送研究会は、大橋さんを追ったドキュメンタリービデオ「~想い かける~」を制作、NHK 全国大学放送コンテストの映像番組部門で2012年に最高賞を受賞しています。

『北方ジャーナル』は北海道の月刊誌で、札幌市の Re Studio(リ・スタジオ)が発行しています。同誌は、道外の方でも Fujisan.co.jp などを通じてオンラインで購入することができます。2月号だけ購入も可能です(私もオンラインで2月号だけ買いました)。

[本日公開した別の記事]

◇ 『児童心理』2014年2月増刊号に、緘黙の記事
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『児童心理』2014年2月増刊号に、緘黙の記事

2014年01月19日(日曜日)

アイキャッチ画像。
金子書房の雑誌『児童心理』2014年2月増刊号に、金原洋治氏の「学校ではしゃべらない――選択性緘黙」という記事が掲載されたことを、かんもくネットさんのツイートで知り、読んでみることにしました。

児童心理増刊 「子どもの精神医学」を学ぶ 2014年 02月号 [雑誌]記事の内容は、緘黙を概説したものでした。ページ数は5ページ。そのうち1ページは参考文献などに割かれていて、解説そのものはほぼ4ページです。

『児童心理』の読者層は教員が中心のようですが、今回の記事は、緘黙のことを詳しく知らない教員などが読むことを念頭に書かれたものではないかと思います。教員向けの「関わり方と工夫」についての項もありました。また、参考文献に近年出版された緘黙に関する書籍を挙げたり、カースティさんのメッセージを紹介したりと、緘黙をめぐる近年の動向を反映した内容でした。著者はかんもくネットの会員ゆえか、参考文献はかんもくネット関係のもので占められていました。

全体として、短いページ数ながら緘黙についておおまかな理解を得ることができるまとまった内容で、緘黙ブログを書く者として勉強になりました。

著者の金原洋治氏は小児科の院長で、場面緘黙症に関する学会発表や講演などを積極的に行っています。絵本『どうして声が出ないの?マンガでわかる場面緘黙』では監修、『なっちゃんの声-学校で話せない子どもたちの理解のために』では医学解説を担当していて、ご存じの方も少なくないだろうと思います。

『児童心理』は40年以上も前から緘黙を繰り返し取り上げてきた雑誌です。国立情報学研究所のサービス CiNii で調べたところ、古くは1968年の深谷和子氏から、最近では2011年の角田圭子氏に至るまで、過去14回にわたって緘黙を主題とした記事を掲載しています。大きな書店では店頭でも買える雑誌です。

↓ CiNii へのリンクです。
「緘黙 児童心理」の検索結果
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[本日公開した別の記事]

◇ 『北方ジャーナル』2014年2月号に、緘黙の記事
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