分かりやすい説明がシェアされる時代

2016年08月19日(金曜日)


分かりやすい緘黙の説明


「この説明が分かりやすい」

場面緘黙症とは何かを説明したものは、インターネット上でたくさんあります。それも文章だけでなく、動画やコミック形式のものまで、様々です。

その中でも特にシェアされるのは、分かりやすいもののようです。シェアされる際、ほぼ決まって「この説明は分かりやすいですよ」と紹介されます。

「この説明は詳しいですよ」としてシェアされる例は、あまり見た覚えがありません。詳しい説明よりも、分かりやすい説明がおすすめされる時代のようです。場面緘黙症Journal は当初(10年前)、緘黙に「詳しい」ブログということで評価をいただいたので、最近の傾向には泣きたくなります。

分かりやすい説明が重宝される背景には、緘黙のことを多くの人に知ってもらいたいという当事者らの思いがあるのではないかと思います。緘黙を全く知らない人のために求められる説明は、なにより分かりやすい説明でしょう。

ですが、私などは(1)情報の出所がはっきりしているか、(2)信頼できる人物が書いたかを特に重視しています。つまり、その情報は確かなものかということです。この頃、緘黙についての「正しい理解」を広めようという動きが広まっていますが、それならば、分かりやすさばかりでなく、このあたりのところも、もう少し顧みられてもよいのではないかと思います。


「緘黙症って何?」を大幅に書き改めました


さて、私はこのほど、「緘黙基礎知識」の「緘黙症って何?」を大幅に書き改めました。

↓ パソコン、スマートフォン向けページです。
◇ 緘黙症って何? (新しいウィンドウで開く

これを書く際に心がけたのは、情報の出所をはっきりさせることでした。私は専門家ではないので、情報を少しでも確かなものと思っていただくには、情報の出所ぐらいは書いておかないといけないと思ったのでした。

それに、私は緘黙の専門的な文献を読んでいます。海外の論文も読んでいます。専門家ならともかく、ここまでした上で緘黙について説明する人は、案外少ないのではないかと思います。この自分の長所?を生かすためにも、専門的な文献を引用し、情報の出所をはっきり書くとよいだろうと思いました。

そうして「緘黙症って何?」を書き改めたら、あまり分かりやすくない説明ができあがってしまいました。国内外の専門的な文献を多数引用すると、それにつられて、説明も難しくなったのです。最近の傾向に反しています。分かりやすく書くのは難しいです……。