「尾木ママ」のブログで、緘黙の記事2つ公開

2016年10月07日(金曜日)


テレビなどでも有名な「尾木ママ」こと、尾木直樹氏(教育評論家)のブログに、「場面寡黙」(原文ママ)に関する記事が2つ公開されました。10月7日(金)のことです。

↓ 尾木氏のオフィシャルブログへのリンク。
◇ お友達の愛があれば、小さな声しか出せない女の子も、ちゃんと聞こえますよ!! (新しいウィンドウで開く

↓ 上の記事の続き。ここで「場面寡黙」の文字が見えます。
◇ 教育は心と心のつながりあい… (新しいウィンドウで開く

なお、尾木氏は、以前もブログで緘黙を取り上げたことがあるのですが、その時は正確に「場面緘黙」と書いていました。

尾木氏の1つ目の記事は、緘黙がある人への配慮について考えさせられる記事だと思いました。今日、緘黙がある人への「合理的配慮」が話題になることがあります。2016年4月1日に「障害者差別解消法」が施行され、障害ある人に「合理的配慮」を行なうことが義務化されたことの影響のようです(公的機関は法的義務、民間事業者は努力義務)。

「合理的配慮」の背景にあるのは、障害は社会が作り出すものという「社会モデル」という考え方です。尾木氏がとった行動が「合理的配慮」にあたるかどうかは私には分かりませんが、尾木氏の記事にもあるように、みんなが声が小さい人の声に耳を澄ませば、小さな声しか出せないことは障害ではなくなるという考え方もあるでしょう。

※ 場面緘黙症の児童生徒には、小さな声どころか、全く声が出せない子もいます。また、緘黙は話せないだけの問題ではありません。

また、緘黙を治す(「医学モデル」?)という視点では、「クラスがお家のリビングのようになれば この子は学校でも 笑う」という2つ目の記事が考えさせられました。緘黙児には英語圏を中心に行動療法がよく行われ、日本でも広まっていますが、行動療法は環境要因を重視していたはずです。環境に働きかけて不安を和らげることは重要だろうと思います。

社会モデルにしろ、医学モデルにしろ、環境に働きかけることは緘黙支援では肝要だろうと思います。

あと、教師は、子どもたちの相互関係など、やはりクラス全体のことを考えながら緘黙児への対応に当たろうとする傾向があるのかもしれないと改めて感じました。