場面緘黙症への関心、日本は非常に高い?

2006年09月02日(土曜日)

日本は、場面緘黙症に対する関心は、世界の中で見ても非常に高い国なのかもしれない。最近私は、そう考えるようになりました。

下に示した数字は、場面緘黙症に関する言葉が1日に何回ネットで検索されているかを推計したものです。対象となる国は日本だけではなく、アメリカ、イギリス、ドイツなど16カ国です。[注]

[日本語]
緘黙123.4回/日
場面緘黙42.8回/日
場面緘黙症29.1回/日
緘黙症28.5回/日
選択性緘黙8.7回/日
[英語]
selective mutism71.0回/日
mutism17.0回/日
elective mutism8.0回/日
selective mutism in child5.0回/日
selective mutism therapy1.7回/日
[ドイツ語]
mutismus4.3回/日
selektiver mutismus2.7回/日
mutismus fallbeispiel1.4回/日
mutismus schule fallbeispiel0.6回/日
mutismus de0.3回/日

(資料出所:Wordtracker、検索日 08/31/2006)

日本語で場面緘黙症に関する言葉が検索された回数は、英語やドイツ語に比べても多いことが分かります。日本のネット界ではそれだけ関心が高いということでしょうか。

* * * * * * * * * *

■ 日本語圏のネット人口は、英語圏の3分の1以下なのに

ネット人口を考慮に入れると、なおさら多いです。comScore World Metrix によると、2006年3月現在で日本語圏のインターネット人口は、およそ5,200万人だそうです。これに対して、英語圏の米国、英国は、それぞれおよそ1億5,200万人、3,000万人などと推計されています。ドイツ語圏はおよそ3,200万人です。

■ 日本では、場面緘黙症の情報に対する需要が多い?

上の数字だけで断言することはできませんが、もしかすると、日本は、場面緘黙症の情報に対する需要が多い国なのかもしれません。場面緘黙症に対する関心が高い国なのかもしれません。

■ 需要が多いかもしれないのに…

もし、日本では関心が本当に高いのだとしたら、どうして緘黙児に対するサポートがこうも遅れているのだろうかと首をひねります。

特にドイツは、検索回数があれほど少なく、日本と比べると関心の低さが伺えるにも関わらず、強力なセルフヘルプグループが存在します。また、研究者がいて、専門書がこんなにもたくさん出版されています。

http://nhjournal.kurushiunai.jp/smj_books_written_in_german.html

日本では、場面緘黙症に対する関心がとりわけ高いのにもかかわらず、何らかの理由でサポートが追いついていないということなのかもしれません。これは大変不幸なことです。

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[注] 対象となった16カ国は次の通り(50音順)。 アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、韓国、スウェーデン、スイス、スペイン、デンマーク、ドイツ、日本、ノルウェー、フィンランド、フランス。