[緘黙] 理解ある先生、クラスメイト [ストーリー]

2007年01月19日(金曜日)

色んなことやってたら、あっという間に日が経って、ブログの更新忘れてた!

というわけで、連続ブログ小説・私の緘黙ストーリーをお送りします。前回から、小学5年の頃のお話をしています。

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■ 場面緘黙症を知る?担任Y先生

新しい担任Y先生は、学校で黙り込んでいる私に気づき、特別な配慮をしてくださいました。

例えば、私に積極的に声を掛けられたり、私を褒められたり、私が孤立しないように意識的に私のことをクラスで話題にされたりしていました。

話ができない私を責めたり、発声練習をさせたりするようなことは、ありませんでした。

また、Y先生は、いつも私の味方でした。こんなエピソードがあります。理科の授業中に「生体反応なし」という言葉が話題になりました。ある男子児童が「『生体反応なし』って、富条君のことや」と口にし、クラス中が笑いに包まれました。その時、Y先生はすごい剣幕で「富条が『生体反応なし』なんてことはない!富条は喋らないし大人しいが、富条なりに色々考えているんだよ!」と子どもたちを叱ったのです。

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今にして思えば、Y先生の私に対する対応は、場面緘黙児に対して教師がとるべきとされる対応と似ているような気もします。Y先生は経験豊富そうな方でしたが、もしかすると場面緘黙症をご存知だったのかもしれません(Y先生の口から「カンモク」という言葉を耳にしたことは一度もありませんでした)。

もしくは、場面緘黙症はご存知なくても、私を特別な配慮が必要な児童と自然に考え、先生なりに考えられる限りの対応をとってくださったのかもしれません。私はそれだけ、異常なほど引っ込み思案な子どもでした。

■ ひいき?これでいいのか?

幼稚園入園以来、Y先生は私にとって8人目の担任の先生でしたが、このような先生は初めてでした。私に対してよく接してくださるので、私はY先生の配慮を嬉しく感じ、Y先生を自然に好きになりました(変な意味ではありませんよ!)。

ただ、Y先生がいつも私に気を遣ってくださるので、私はまるでY先生にひいきにされているようでした。果たしてこれでいいものか、などと考えることもありました。

場面緘黙児は目立つことを嫌う傾向があるそうで、私もその例外ではなかったのですが、特別扱いを受けるというのは結構目立つものです。

お多福
ちょっと一休み。


■ いじめられなくなった!泣かなくなった!

こうした先生の配慮があってか、私はこのクラスでいじめられることはありませんでした。これまで、何度もクラスや学校が変わりましたが、いじめを受けなかったのはこれが初めてでした。

また、前のクラスではみんなと馴染めず、やたらと泣くことが多かったですが、このクラスからはそういうこともなくなりました。

クラスメイトも、概ね私に対して親切でした。「場面緘黙症」なんて言葉を知らなくても、世の中にはこういう話ができない子がいるんだという理解が、クラスの中にあったように思います。

クラスメイトとの意思疎通は、相手の方から話し掛けてくれるので苦痛ではありませんでした。Yes or No 型の問いかけをしてくれるので、私は声を出さずとも、首を縦や横に振るだけでよかったのです。

■ またもや親切な女の子

私に一番親切にしてくれたのは友達(後ほど、詳しくお話します!)だったのですが、他に目立ったのは、Tさんというパンチパーマをかけた女の子でした。

どのクラスでも、こうした親切な女の子と出会います。前のクラスにも、Kさんという子がいました。しかし、彼女たちの行動の動機がいまだに分かりません。世話好きなのでしょうか。

ところで、私がいじめられなくなったのには、先生の配慮以外に、もう一つ理由がありました。

(つづく)

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◇ 学校に行くと、真面目になった!

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