[緘黙] 学校に行くと、真面目になった! [ストーリー]

2007年02月10日(土曜日)

連続ブログ小説・私の緘黙ストーリーです。現在、小学5年生です。

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真面目、堅実、几帳面、完璧主義、従順…

こんな場面緘黙児は多いのでしょうか、少ないのでしょうか。

私は場面緘黙症(たぶん)の症状が悪化したのと同じ頃、急に「真面目」と言われるようになりました。学校だけです。家では普通の少年だったのですが、学校に行くと、急に真面目になってしまうのでした。

また、学校では頭がいいと誤解され、一目置かれる存在になっていました。

このこともあってか、いじめを受けることはなくなりました。もっとも、真面目で頭がよくても、いじめられる子はいるようですが。

■ なぜ真面目と言われるようになったのか

◇ とても従順だったから?

私は先生にとても従順でした。先生に逆らうだなんて、考えられませんでした。校則などの決まり事も、時に異常なほど固く守るタイプでした。だから、真面目と言われるようになったのかもしれません。

おかしなことに、場面緘黙症になる前は、私はここまで従順な子どもではありませんでした。場面緘黙症が、私を従順な性格にさせたのでしょうか。

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◇ 劣等感をバネに頑張っていたから?

私はもともと劣等感が強い子どもだったのですが、場面緘黙症になって以来、その傾向はますます強くなりました。この劣等感をバネに私なりに、自分で言うのもなんですが、いろいろ頑張っていたことが、真面目と言われるようになったことと関係していたのかもしれません。

例えば、私は体育が大の苦手で、大きな劣等感の原因になっていました。しかし、この頃の私は、体育が苦手だからこそ、授業には人一倍真剣に取り組んでいました。

◇ 一人でひたすら計算ドリルを説いていたから?

私は小学5年の新しいクラスになってもなかなか友達ができず、休み時間はいつも一人でした。しかし、一人でボーっと時間を過ごすのも退屈だということで、休み時間は計算ドリルを説くことにしました。このことが、真面目と言われることと関係していたのかもしれません。

ついでに、私はこの頃から「頭がいい」という誤解を受け始めたのですが、それもおそらくこのことが関係していたのでしょう。大人しい子が黙々と勉強していると、多くの人の目には「この子は頭がいい」と映るようです。

■ 「真面目」と言われて、素の自分をますます出せなくなった

つるピカハゲ丸ベストセレクション 上  てんとう虫コミックスライブラリー版しかし、家庭での私は、『つるピカハゲ丸』というギャグ漫画が好きな、特に真面目でも何でもない、ごく普通の少年でした。学校のみんなは私のことを真面目と言うけれども、本当はそうじゃないんだ、という思いが私の心の中に強くありました。

「富条君は真面目だから、TVは真面目な番組しか見ないよね」

このようなことを聞かれたことが何度もあります。私は正直に首を振る(ノーの意思を示す)ことができませんでした。

みんなが自分のことを真面目な人間だと思っている、特に担任のY先生などは、富条は真面目だと褒めてくださる、だから自分は真面目な人間のように振舞わなければならないんだ、こういう強迫観念が非常に強くありました。

こうして、学校は素の自分を出せる場では、なくなりました。学校ではますます緊張することになってしまいました。自業自得です。

■ 真面目、その後

最後に、少し先のお話をします。

私はその後も、中学、高校、大学と「こんな真面目な人、見たことない」「今時こんな子珍しい」と言われ続けました。

しかも、「自分は真面目な人間でなければならない!」という強迫観念に駆られて、真面目な行動をとり続けているうちに、家庭でも真面目、堅苦しいと言われるようになってしまいました。

小学5年が、私の「真面目」人生の始まりでした。

(つづく)

真面目は悪いことではありません。しかし、ものには程度というものがあります。

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