[緘黙] エラい友達を作ってしまった!(1) [ストーリー]

2007年03月31日(土曜日)

連続ブログ小説・私の緘黙ストーリーです。

今回は緘黙とは直接関係ない内容を多く含んでいますが、重要人物が登場します。

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小5で(たぶん)学校緘黙を続けていた私に、友達が2人できました。S君、K君、そして私の仲良し3人組です。

私にどうして友達ができたのか、不思議です。おそらく受身だった私のことですから、「友達になろう」という誘いに断りきれなかったのでしょう。

3人ともどちらかといえば文化系(非体育会系)で、先生の言うことを素直にきくタイプでした。どこか波長が合いそうなところがあったのは事実です。

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■ S君

友達二人のうち、一人はS君というやさしい感じの子でした。前のクラスからのクラスメイトです。もともと彼は私に親しく接してくれていたのですが、このクラスで友達になりました。

■ K君

もう一人の友達はK君という子で、私たち仲良し3人組のリーダーでした。

このK君、とても頭がよさそうな子だったのですが、少し変わったところがありました。

「キミ、」

K君に、こう呼びかけられたことがあります。小学生のくせに「キミ、」ですよ。こんな呼ばれ方をしたのは生まれて初めてでした。同じように、K君はからかわれたりして怒ると、

「キミたち、××したまえっ!」

などと言います。とても小学生の喋り方とは思えませんでした。

他にも、K君の家にはテレビがないという噂があったり、お父様の仕事の関係で海外に住んだことがあったりと、一般ピープルの私から見て、K君とその家族は不思議でたまらない存在でした。

■ K君の膨大な蔵書!

K君、S君、そして私の仲良し三人組で、ときどき放課後に遊びました。遊ぶ場所は、決まってK君の家でした。ちなみに、K君の家でも私は緘黙していました。

初めてK君の家にお邪魔したとき、たしか彼の本棚を見せてもらいました。

びっくりしました。その蔵書の数が、小学生のものとは思えないほど多かったのです。しかも、よくよく本棚を見ていると、外国語の本まであるではありませんか。そのうえK君はこう言います。

「これは、僕の本の一部だよ。たくさんあるので、残りの本は片付けてしまったんだけど」

とんでもない友達ができたものだと思いました。

300ピース リラックスタイム-本棚 26-030S

※ 上の画像はジグソーパズルです。

■ K君に気後れし、ますます緊張

「僕のお父さん、○○大学の教授なんだ」

K君がこう話したとき、全てに納得がいきました。

しかし、同時に強い気後れを感じてしまいました。彼のような文化的な家庭環境で育った子と、普通の一般家庭で育った私が果たして釣り合うのか。K君は私にとても親切でありがたかったのですが、一緒にいると、ただでさえ小さな自信がますます小さくなってしまいました。

「富条君も、たくさん本読むんでしょ?」

K君の膨大な蔵書を前に、こんなことを聞かれてしまいました。とんでもないことです、私はこんなに読んだりはしません。

しかし、「同調圧力」というやつで、つい首を縦に振ってしまいました。嘘をついてしまったわけです。

これで、私は友達であるはずのK君とS君の前でも、リラックスできずに不安を感じ続けなければならないことになってしまいました。自業自得です…。

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大学関係者の方、不快感を感じられたら、ごめんなさい。(>_<)

K君とS君とは、中1の3学期末まで、3年間にわたって同じクラスで友達づきあいが続くことになります。特にK君は、私の人生史上、最大の友達です。それだけに、K君とS君との付き合いを2~3回に分けて書きます。というわけで続きます。

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(つづく)

[続きの記事]

◇ エラい友達を作ってしまった!(2)