子どもと共に「話すことの不安」に取り組む

2007年04月28日(土曜日)

資料ロゴ場面緘黙症の資料No.10 [子どもと共に「話すことの不安」に取り組む]です!

この資料は、イギリスの場面緘黙症サポートグループ場面緘黙症情報研究協会(SMIRA)、スマイラの資料handout2を翻訳したものです。

場面緘黙児の不安を和らげるために、親は子どもにどういうことを話せばいいのか、伝えればいいかがまとめられています。イギリスでは、SMIRAの実践から、保護者は緘黙児はやがて必ず話すようになるものだという確信があると聞きます。

日本では、緘黙児はまだ十分な支援を受けることが難しいです。そのため、この資料は今の日本の現状にあっていない箇所もあります。子どもの年齢が上の場合は、なおさら子どもに言葉で伝えることが難しいかもしれません。それでも、保護者と子どもが、共に「話すことの不安」に取り組もうとする関係であることが大切と思われます。

資料の翻訳は、branch-3 さんの担当です。branch-3 さんは、大学院に通いながら、小学校で非常勤講師もされています。 その学校で選択性緘黙の児童と出会い、 緘黙について興味を持ち、ここのサイトの掲示板までこられたたそうです 。

Knet翻訳チームでは現在、スマイラの資料を翻訳しています。スマイラのhandout2,3,4 を拙サイトの資料No.10、11、12 とします。

■ 資料の内容(一部)



「話すことがどれだけ難しく、声が出ないときにどんなふうに感じるか、私にはわかるよ」と子どもに伝えてあげましょう。子どもは話したいと思っていて、そして、ずっと話そうとしてきたけれど、言葉がまるでのどにつっかかったようにどうしても話せなくて、とても不安な思いをしているのです。



 「決してひとりじゃないんだよ」と伝えてあげることも、子どもに役立つでしょう。年長の子どもには(また大人にも)このような状態に「場面緘黙症(選択性緘黙)」という名称があり、きちんとした治療法があることを話すと、安心できるでしょう。


 「楽しい気持ちでいることが一番大切」だということ、そしてもし子どもが動揺しているのなら、「あなたはひとりぼっちではなく、私がいつも見守っているし力になれるよ」ということを、強調して伝えてあげてください。


 あなたが、どんなふうに子どもを支援していこうとしているか説明してあげてください。話すことの不安を乗り越えるには、話さなければいけないというプレッシャーをすべて取り除くことが大切です。子どもが話すことを避ける習慣をつけてしまわないようにするのです。

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■ この資料について

この資料は、SMIRAの資料”Addressing the Issue of Speech Anxiety”を翻訳したものです。

SMIRAは、場面緘黙症に関する情報提供や研究を行なう、イギリスに拠点を置いたサポートグループで、場面緘黙症に取り組む保護者、子どもたち、専門家のための団体です。

イギリスではスピーチセラピストのマギー・ジョンソンさんが、緘黙治療の第一人者として知られています。彼女は The Selective Mutism Resource Manual という本を、もうひとりの専門家と共著していて、これがイギリスの緘黙治療のバイブルと呼ばれています。このHandoutは、この本からの抜粋になっています。

SMIRAでは、保護者と連携しながら、教師と専門家が協同して子どもを支援する統合的アプローチをとります。アメリカのSMartセンターの治療方法と、技法には異なる点もあります。

SMIRAのサイト http://groups.yahoo.com/group/smiratalk/ のFilesの翻訳許可(一部)を得るために、ロンドンにお住まいのみくさんがSMIRAと交渉してくださいました。

なおチームで目を通しましたが、誤訳や誤字脱字が見つかりましたら、ぜひお知らせ下さい。その都度検討し、更新いたします。

(今回の記事は、Knetのけいこさんと相談の上まとめました)