場面緘黙児が小学校中学年以上や十代のとき 

資料ロゴかんもくネットの配布資料No.14「場面緘黙児が小学校中学年以上や十代のとき」を公開します。かんもくネット(Knet)は、当サイトの掲示板で生まれた団体です。

この資料は、場面緘黙症グループ小児期不安ネットワーク(SMG〜CAN)のロリ・ダブニー先生が書かれた記事”The Older Child or Teen with Selective Mutism”を翻訳したものです。

場面緘黙症は保育園児や幼稚園児、小学校低学年の児童だけの問題ではありません。しかし、これまでの文献は幼い子どもを対象にしたものが中心で、ある程度の年齢の子どもを扱ったものはほとんどありませんでした。今回の資料は、小学校中学年以上の場面緘黙児を対象にしたものです。

今回の記事は、「Knet翻訳チーム」のルディさん、壱さん、そしてけいこさんの3人が協力して訳しました。ルディさんは、遠くの高校に通う子どものために、早起きしてお弁当作りに励んでいます!!(・・と書くとかっこいいですが、実は毎日子どもが起こしに来てくれるので助かっています) とのことでした。壱さんは就職活動も無事終了し、一息ついているところ、けいこさんはKnetの活動が動きだし忙しくなってきたそうです。

■ 内容の紹介

(1)年齢が上の子どもにみられる場面緘黙症

・・・このようなことから、子どもが8歳か9歳になると、場面緘黙症の改善の過程は、より難しく、ゆっくりとしたものになると考えられます。・・・この年代の子どもたちの場合は、「学力面でその子の持てる力を伸ばすこと」そして「社会とのつながりを保つこと」に支援の焦点を絞るべきです。

(2)問題は、ただ「話さない」というだけではないのです

研究によると、緘黙児のうち、社会恐怖、つまり社会不安障害を持つ子どもの割合は、90%を越えるということがわかっています 。・・・

(3)学校の対応と学級における対処方法

年齢が上の場面緘黙児の支援には、以下にあげている対処方法や対応が役に立つでしょう。個別教育計画(IEP)または504Plan(米国)では、以下のような項目をその子に合わせて修正して定めます。この項目のいくつかは、ほとんどの場面緘黙児に対して有効です。

>>本文を読む [html]

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■ この資料について 〜Knet代表より〜

Knet配付資料は、SMJ管理人の富重さんのご協力を得て、現在SMJサイトにて公開させていただいています。富重さん、どうもありがとうございます。

Knetでは、この配布資料の公開についてとまどいと迷いがありました。年齢が上の子どもをもつ保護者の方々にとって、厳しい現実を突きつけられる内容だからです。日本では場面緘黙症についての認知や理解はとても遅れています。また、「(3)対応と学級における対処方法 」を、今すぐ学校にお願いしても対応してもらうことが難しいものが多いでしょう。

しかし、この時期の子どもの症状の改善はとても難しいこと、鬱や不登校になりやすいこと、小さな進歩はとても大きな進歩なのだということを保護者が知っておくことは、とても大切と思います。この時期、子どもの不安と発話の状態が現状維持できているならば、それはむしろ、うまくいっている状態なのだと考えていいのではないかと思われます。

年齢が上の子どもの場合、ずっと続けてきた行動の癖や習慣を変えて、不安を引き起こすような状況に身をさらすなどということは、考えただけでものすごく恐ろしいことなのです。(本文より)

子ども達はとても辛い思いをしています。学校の支援体制が十分でない今の日本では、子どもにとって保護者の理解があるかどうかは、大人になり発話できるようになった後の人生に、大きく影響を及ぼすのではないかと考えます。子どもが家族と楽しい時間を持つこと、言葉を使わなくても誰かとコミュニケーションすること、何かに達成感を感じること、そんな体験の1つ1つが必ず子どもさんの人生の役に立つでしょう。

専門家の治療経験からわかってきたことは、小学校中学年以上や十代の場面緘黙児の場合、彼らを治療に積極的に関わらせ主導権を持たせることが必要だということです。(本文より)

不安を経験しないですむ学校環境があること、子どもが保護者・教師・専門家と協力関係にあること、専門家に査定や不安についての治療を受けていること、そして何よりも子どもに前進するエネルギーがあること、また子どもにチャレンジしようかという気持ちがあること、このような条件がそろった時、最も症状の改善が進みやすいのではないかと思われます。

SMG〜CANは保護者や先生や専門家など様々な人たちで構成された場面緘黙症に関するアメリカの団体です。この資料No.14は、SMG〜CANメンバーだけが入れる有料サイト内の資料ですが、著者のロリ・ダブニー先生は、快く翻訳とweb上公開許可をくださいました。

日本の教育現場で「(3)学校の対応と学級における対処方法 」を実現させていくためには、場面緘黙症の認知の向上が必要です。Knetは、様々な立場の方と力を合わせて、子ども達や保護者の方の声を社会に届ける活動を行っていきたいと考えています。

■ Knet翻訳チーム メンバー募集

かんもくネット配付資料の翻訳を、ボランティアでご協力いただける方を募集しています。Knetに入会し「Knet翻訳チーム希望」と事務局にお知らせください。web会員でもOKです。Knet翻訳チーム掲示板にアクセスし、ユーザー登録を行なってください。

Knet配付資料はSMJにて公開し、Knet翻訳チーム掲示板はSMJ管理人が管理します。SMJ管理人にメールアドレスをお知らせし、指定された登録ユーザーのみこの掲示板を閲覧できるようになっていますので、ご了承ください。

英語が得意な方、得意というほどではないけれど協力したいという方、翻訳の時間はとれないけど誤訳チェックだけならできそうという方も、ぜひ声をおかけ下さい。

■お問い合わせ

かんもくネット http://kanmoku.org/ のpostにお願いいたします。

掲示板でも受け付けております。

(今回の記事は、Knet代表けいこさんと相談の上まとめました)



コメント

娘が・・・

はじめまして。小児科医の指摘で娘の場面緘黙を知りました。かなり遠回りした後、大阪市立総合医療センターの児童青年精神科にたどり着き、小学3年の10月から卒業まで、三週間ごとに通院したのです。現在は、事情を理解してくださった私立の中学校へ通い、2年生・13才です。母親の私が一緒に外出すると、今でもほとんど話しません。乳幼児期からだが弱く20回ほど入院を経験、顔色をうかがいながら育てました。あらゆることに先回りして手助けしたことが原因なのかと思うと、「かわいそうな事をした・・・。」という考えが離れないのです。

コメントありがとうございます。

娘さん、長い間通院されていたんですね。中学2年でも外出先でほとんど話さないとのことですが、まだこれからよくなっていく可能性はあります。私も中2当時は話せませんでしたが、今ではすっかり治っています。

娘さんの場合はからだが弱かったので、先回り、手助けは無理のないことだっただろうと思います。国内の文献では依然として場面緘黙症の原因に親の過保護、過干渉を挙げるものが多いですが、海外では、それらは多くの場合、場面緘黙症の原因ではないという見方も広がっています。あまりご自身を責めることはないと思いますよ。

お返事、感謝しています。

富重 様、
有り難うございます。何度も読み返すうちに、ウルウルしてきました。娘の主治医が初診時に、「よくここへ来てくれましたね。」と言ってくださったのをおもいだしました。これからも時々お邪魔しますので、よろしくお願いします。

こちらこそ

こちらこそ、よろしくお願いします。
拙いサイトですが、お役に立てれば幸いです。

はじめまして

はじめまして・・私の娘も場面緘黙症じゃなかと6年間悩みました・今中1なんですが・・環境を変えても学校での生活は変わらず中学校になったら言葉がでるんではと 期待したのですが無理でした・・今まで小学校でも相談やカウンセリングにも行きましたが・・場面緘黙症という言葉がでてこず 病院にもいこうかと相談しましたが そんな事したら余計逆効果じゃないかと・・今まで病院にはいったことがありませんでした・・中学校で先日参観があり担任の先生や主任の先セうに相談したところもしかしたら場面緘黙症じゃないかと言われカウンセリングに申し込みました・・そのとき初めて場面緘黙症というのがあると知って検索したところ びっくりしました 子供の症状にまさしくあてはまってました・・今まで親子で悩み同じような悩みをもっていう人がいないか 探しましたがなかなか難しく・・・6年間も娘に辛い思いをさせていたのかと思うと・・可哀想で涙が止まりません・・・
これからカウンセリングや病院へ行く事になるかと思いますが 前向きに向き会っていきたいと思います・・・もっと早く分ってあげられてたらと悔やんでかすが・・・そうもいっておられないですね・・・私が落ち込んでは・・と思いつつ・・・(@_@。

少し前の書き込みに 羽曳野市民さんも同じ悩みなんだ〜って  出来ましたら羽曳野市民さんにも話をきいてみたいな〜って思っているんですが・・・この書き込み見てくれるといいのですが・・

富重さんこのようなブログ 本当に作っていただいてた事 心の支えになります ・・

ぽんこさん、コメントありがとうございます。

ぽんこさん、はじめまして。

場面緘黙症はやや稀な情緒障害であまり知られていませんから、情報にたどりつくまでに時間がかかってしまうことは少なくないようです。元緘黙症児の方の中には、20代になってはじめて自分が緘黙症だったということをネットで知ったという方もいらっしゃいます。

私は専門家ではなく、至らないところも多いのですが、このサイトが少しでも何かの役に立つことができれば嬉しいです。

羽曳野市民さん、書き込みに気づいてくださるといいですね。

おはようございます

早々のコメントのお返事ありがとうございます。

場面緘黙症で悩んでおられる方がたくさんおられるのにびっくりしております。同じ悩みをもっているご本人さんと家族の方のホ〜ムペ〜ジなども拝見いたしました。涙がとまりません。私がしっかりしないとだめなんですが。。。娘に助けられてます。

今日も頑張って学校へいってくれました。

掲示板へも書き込みしたいのですが 宜しくおねがいします。。。

ぽんこさん、コメントありがとうございます。

場面緘黙症で悩んでおられる方、多いですよね。以前には、Yahoo! にも緘黙の子を持つ親御さんのコミュニティーがあったんですよ。

掲示板はご自由にお使いください。掲示板のことで何かご質問があれば、お気軽にお尋ねください。(^-^)

おはようございます

有り難うございます。。

ログインとか初期設定をするのが苦手なもので。。。

頑張ってやってみますねm(__)m

ユーザー登録について

場面緘黙症Journal掲示板は、ユーザー登録&ログインしなくても、書き込めますよ。v-291
ですが、ユーザー登録&ログインすると、記事の編集など多くの機能を使うことができます。

ありがとうございます

掲示板に書き込みできましたv-221

はじめまして。

こんにちは。はじめまして。
緘黙でお悩みの方が、私以外にも沢山いらっしゃるのだなと感じてコメントしたくなりました。
うちの小1の息子も場面緘黙症です。1〜2歳の頃から言葉の発達が遅く、人見知りの激しい子でした。2歳半上の娘とは全然違う性格で、育てにくさを感じながらも「幼稚園へ入れば、もう少し外交的になるだろう。」と期待していました。でも、入園を機に以前にも増して、家庭以外ではしゃべらなくなってしまいました。保健センターの「言葉の教室」へ2年以上通い続けたのですが、そこの先生に緘黙症であると指摘されました。「緘黙症」の存在を比較的早くから知らされていたので、本やネットで色々と調べたのですが、「原因は親の過干渉。過保護。母親が拒否的だったから。親の非社交的な性格の遺伝。」などと記述されているものが多く、読むたびに傷つき、自分を責め悩んでいました。でも、過去を思い返してみても、決定的にトラウマになるほど叱った記憶もなく、かといって超過保護にしたとも思えず、何が悪かったのか正直言って納得がいかなかったのです。義母にも「あなたの育て方のせいだ。子供を深く傷つける言葉を言ったのだろう。」などと非難され、最近は育児ノイローゼ気味になっていました。でも、ここに記載されている文献を読むと、外国では必ずしも全てが親の責任ではないといわれているのですね。肩の荷がおりて少し楽になった気がします。
自分も人間なので間違っていたときもあるかもしれないし、叱りすぎた事もあったかもしれない。でも、余り落ち込みすぎず、子供の家庭での笑顔を信じて、前向きに生活していこう!と思いました。このブログを見せて頂いて、とても勇気づけられました。v-218

とこりんさん、コメントありがとうございます。

お役に立てて、嬉しいです。

日本の専門家の中にも、海外の研究動向を調べている人の中には、緘黙の原因を親の養育態度に求めない説があると述べる人が出てきています。近く発売予定の翻訳書の出版も、日本の緘黙の原因論に影響を与えるかもしれません。

緘黙など、この種の問題が起るとつい身近な人を責めがちです。ですが、誰かを責めても緘黙の症状が良くなるわけではありません。とこりんさんがおっしゃるように、お子さんの家庭での笑顔を信じて前向きに生活していけば、いつか光が見えてくると思いますよ。v-290

お返事ありがとうございます。

さっそくのお返事ありがとうございます。
富重さんは緘黙から回復されたのですね。そういう方がこのようなブログを作ってくださって、本当に心強いです。
子供が通っている言葉の教室の先生が、以前、「原因探し、犯人探しをするより、これからのことを考えましょう!」とおっしゃっていたのを改めて思い出しました。
羽曳野市民さん、ぽんこさんのお子さんの症状も一歩一歩良くなっていかれることを祈っています。
うちの近所に、高1の娘さんが緘黙だという方がいますが、とても明るいお母さんです。「高1になってようやく、小さな声で近所の人に、こんにちはって言えるようになったの。」と笑っていました。少しずつ、少しずつでも,前に出来なかったことができるようになるといいですよね。v-14

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コメントありがとうございます。

確かみちさんという方が、私立高校受験の際に教頭のご理解をいただいたと話されていたと思います。掲示板でお会いできると思います。
http://atbb.jp/smjournal/viewtopic.php?p=1892#1892

ぽんこさん、遅くなりました。

ぽんこさん、随分遅くなってごめんなさい。
大学受験を控えた息子がパソコン占領してまして・・・・・。

私もかなり自分を責めました、というか責めています。8才の娘を連れて病院へ行き、初診時に「虐待しているようで、そんな自分が怖い。」と泣き、その時にあの言葉をきいたのです、「よくここに、来てくれましたね。」という医師の言葉を。
今だからいえますが、「これで、娘の命を脅かすような事をしないですむ。」と思いました。
初診の予約が二ヶ月待ち、往復二時間の通院は大変でしたが、場面緘黙を最初に指摘してくださった、小児科の医師には感謝しています。

ぽんこさん、お話ししたいですね。

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