緘黙ストーリーのあらすじ

2007年08月11日(土曜日)

アイキャッチ画像。学校。
緘黙ストーリーのあらすじを作りました。とりあえず手っ取り早く概要をつかみたいという方がいらっしゃるかもしれないので、まとめておきました。

なお、この記事は物語の進展とともに更新される予定です。

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■ 場面緘黙症になる前

生まれて間もなく、私は父の仕事の関係で関西へ引っ越しました。

3歳まで言葉を話しませんでした。「この子、知恵遅れではないか」と母は心配したそうです。

5歳で幼稚園に入園。幼稚園では緘黙することはありませんでしたが、大人しい子でした。初めて経験する集団活動には馴染めませんでした。周りの園児が、みな自分より賢く、大人びて見えました。幼稚園一のおもらしっ子で、先生には度々ご迷惑をかけました。おもらしは悪い癖で、小学1年までおむつをして寝ていたほどでした。

その後小学校に入学しましたが、あいかわらず弱い児童で、いじめの標的になりました。

■ 場面緘黙症になる

小学4年の4月、関西から離れた両親の故郷に引っ越しました。このとき、転校先の学校で話せなくなってしまいました。

さらに、以前よりもひどいいじめに遭いました。このときは、話せないことそのものよりも、いじめに悩んでいました。私が学校で話せなかったり異常に緊張したりするのもいじめのせいで、いじめっ子がいなくなりさえすれば、私は学校でも話せるようになるだろうと思っていました(そうではない、ということが後に明らかになります)。

小学4年の2学期、父が亡くなりました。これを機に再び引っ越しました。引越し先は、隣の小学校区です。しかし、この2度目の転校で緘黙症状が悪化してしまいました。

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■ 小学5~6年

緘黙症状が最もひどい時期でした。理解ある教師、クラスメイトに恵まれましたが、あいかわらず学校では話さず、笑わない子でした。それまではいじめっ子のせいで緘黙してしまうと思っていたのですが、いじめを受けていないのにこのような状態です。このときから、私は緘黙そのものに悩むようになりました。

また、この頃から、学校に行くと緘黙するだけでなく、性格も変わって「真面目」と言われるようになりました。

この2年間、理解ある教師、クラスメイトに恵まれ、学校生活にはとても満足しましたが、卒業までに緘黙が治ることはついにありませんでした。

■ 中学校

私の緘黙の程度は、小学校の頃に比べれば良くなったようです。例えば、中2の初日の朝礼で、トイレに行きたいと申し出ることができたり、卒業アルバムの写真撮影でぎこちないながらも笑うことができたりしています。人によっては、治ったと見る人もいるかもしれません(何をもって「治った」とするかは問題ですが)。ただ、学校での私の無口・内気の程度は相変わらず極端で、私ほど極端な生徒は、少なくとも私の周辺にはいないほどでした。どうして緘黙症状が軽快したのかは、いまだに分かりません。

■ 高校

高校受験に失敗して不本意な学校に入学した私は、大学受験で挽回しようと考えました。この目的を達成するため、緘黙の克服など、勉強以外のことは大学入学後に後回しにすることを決意しました。そうして、部活動にも入らずに、3年間勉強三昧の日々を送りました。

高校では、英語の授業などで予め訳をしてくるよう指示され、ときどきその英訳を授業で声を出して発表する機会がありました。予め訳したものをノートを見ながら小さな声で発表していました。

結局、緘黙は理由の分からないまま若干軽快したものの、十分に克服したというには程遠い状態で高校を卒業しました。

■ 大学

大学ではアルバイトを始めることも部活動やサークルに入ることも怖すぎてできず、一人で勉強ばかりしていました。ですが、講義を思い切って最前列で聴講したり、人のいない場所で第二外国語の発音練習をしたり、大学の研究室にお邪魔して質問したり、ゼミで発言したりといったことを通じて、少しずつ引っ込み思案の克服や発話を試みました。数百人の前で、就職対策の模擬面接に2度挑戦したりもしました。

こうした試みの結果かどうかは分からないのですが、緘黙はいちおう克服できたのではと思われるほど話せるようにはなりました。とはいえ、まだまだ小声でしたし、人並み以上の引っ込み思案は克服できないまま、大学を卒業しました。

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私は長い長い年月を経て、場面緘黙症を克服しました。しかし、いったいどうして克服できたのか、自分でもはっきり分かりません。それを明らかにするために、今までの自分の人生を振り返ってみようという趣旨で始めたのが、緘黙ストーリーでした。

[余談]

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