バージニア銃乱射事件の犯人に、場面緘黙症の診断

2007年08月22日(水曜日)

The Wall Street Journal(オンライン版)に、selective mutism(場面緘黙症)の文字を発見しました。

しかし、よく記事を読むと、それは今年4月に起きたバージニアの銃乱射事件に関するものでした。[注]

記事によると、事件の犯人は過去に場面緘黙症と診断されていて、しかも「情緒障害」として高校時代には特別な教育を受けていたというのです。

以前お話したように、バージニア事件の彼は場面緘黙症だったのではないかと一部で話題になっていたのですが、それは憶測の域を出ないものでした(「バージニア事件と場面緘黙症」参照)。今回は、The Wall Street Journal という米国を代表する新聞が、彼が過去に場面緘黙症の診断を受けていた事実があったことをはっきりと伝えているもので、重要な記事だと思います。

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彼が乱射事件を起こしたのは、アメリカ社会に適応できなかったことが関係しているのではないかという見方は、以前からあったようです。今回の記事は、それを情緒障害教育の大学教育への橋渡しという視点から論じている、と私は読み取りました。

彼が進学した大学では、特別な支援が必要な学生に対する積極的な配慮が、高校と違って弱かったそうです。やはり大学とあって学生を大人扱いしているのでしょうか、学生の方から何らかの要求をしなければ、大学側は動かないようです。

情緒障害の人が全て重大犯罪を起こすというわけではもちろんありませんし、情緒障害だから犯罪をしても許されるという理屈は通りません。ですが、特別な教育が必要な子への配慮という点では考えさせられる記事です。

私たちとしては、学校側が何か配慮してくれるのを待つのではなく、学校側に自分たちから働きかけることも必要です。ただ、保護者ならまだしも、緘黙の本人が、学校側に何かを要求するというのは難しいことだろうと思います。

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[注] From Disturbed High Schooler to College Killer というタイトルの記事で、日付は 2007年8月20日です。記事では、場面緘黙症の彼にとられた具体的な指導法、治療法まで詳しく書かれています。

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