[緘黙] 私の通知表の中身 [ストーリー]

2007年11月21日(水曜日)

私の場面緘黙症人生の軌跡です。現在、小学5~6年生編です。

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今回は、私の通知表の中身のお話をします。場面緘黙症の私は、担任のY先生からいったいどんな評価を受けていたのでしょうか?

まずは、「行動・性格のようす」からお話します。

■ 行動・性格のようす(先生からいただいたコメント)

[小5・2学期]

毎日、よく努力していると先生は思っています。真面目な態度は、みんなのお手本です。これからも頑張っていこうね。

[小5・3学期]

1年間、真面目によくがんばりました。体育でも、動きが良くなってきました。そろそろ、自分の思っていることをはっきりと言葉にして述べるようにしていこう。6年生になったらがんばろう。

[小6・1学期]

富条君も少しずつ強さが出てきたね。性格だから、急にはなおらないけど、たまにはふざけることもあってもいいよ。いつもいつも緊張していては、キツイから、たまにはどこかで息ぬきをしなくちゃ。

[小6・2学期]

真面目によく頑張りました。これからは、自分の本当の友達を作ることに、自分でも少し努力していこう。性格も、自分の○○(読めません)で、少しずつ○○(読めません)いけるよ。○○(読めません)そうだったんだもの。ものすごく内気で、人と話すことが大嫌いだったんだから。

[小6・3学期]

友だちをいっぱいつくって、楽しい中学生活をおくろうね!

※ Y先生、勝手に公開してすみません。なお、小5・1学期にはコメントがありませんでした。

私は学校ではよく真面目と言われていましたが(「学校に行くと、真面目になった!」参照)、先生も同様の評価をされていたことが分かります。私の緘黙・緘動については、先生は「性格」という表現を用いています。最後の2学期では友だち作りが強調されています。

■ 行動・性格のようす(評価項目別)

次に、具体的にどの項目で高い評価をいただいたかをご紹介します。

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小学5~6年を通じて、次の項目で一貫して高い評価をいただきました。

○ 身の回りを整理整とんする
○ 一時的な衝動を抑え、落ち着いて行動し、和やかな気持ちで明るく生活する
○ 勤労の意義や尊さを知り、喜んで仕事や奉仕をする

このうち、「一時的な衝動を抑え…」というのは、単に大人しかっただけじゃないか、とも思えてきます。後段の「和やかな気持ちで明るく…」というのは疑問です(いつも暗いこと考える小学生でしたから)。

この他、次の項目でも高い評価をいただいたことがります。

○ 自分で計画し、進んで実行する
○ 正しい目標の実現のためには、困難に耐えて最後までねばり強くやり通す
○ 自分の言動に責任をもち、自分のなすべき仕事を誠意をもって着実に果たす
○ わがままをせず友達と仲よく力を合わせて集団生活の向上に寄与する

上記以外の項目は、「ふつう」との評価をいただいています。例えば、「自他の生命を尊重し、進んで健康を増進し、安全に努める」等です。それから、低い評価(「努力してほしい」)をいただいた項目は、小学5~6年を通して、一つもありませんでした(エッヘン!)。

■ 得意教科、不得意教科

さて、いよいよ教科別の評価です。

[高い評価をいただいた教科]

⇒ 算数、社会

[まあまあの評価をいただいた教科]

⇒ 理科、国語、音楽

[何も言うまい]

⇒ 図画工作、体育、家庭

小6の社会科では公民を勉強したのですが、その中で「基本的人権の尊重」が憲法で謳われていることを知ったのが、強いショックでした。それまで私は、自分はとるに足りない、価値のない人間であり、人様からぞんざいな扱いを受けても仕方がないんだ、などと考えていたのでした。

音楽は、リコーダーの練習があった学期に限って成績がよかったです。リコーダーは昔から得意だったもので。学校で緘黙してしまう私も、リコーダーならふくことができたのでした。

■ 児童も自分自身を評価する通知表!

ところで、私のクラスで使っていた通知表は、市が用意した通知表を改造した、ちょっと変わったものでした。通知表の評価項目のうち、「今学期を振り返って」「学習の記録」の項目は、先生ではなく自分で自分のことを評価するものでした。

◇ もっと自分のことを、高く評価してもいいんだ

通知表の時期になると、自分で自分を評価して、一人一人先生に見せにいくわけです。私も当然そうしたのですが、Y先生は私によくこんなことをおっしゃっていました。

「お前、どうして自分のことをそう低く評価するんだ」

先生の私に対する評価と、自分の自分自身に対する評価の間には、差がありました。先生は、私は自分自身のことを過小評価していると考えていたようです。一方の私は、先生が私のことを過大評価していると感じていました。

こうした他者評価と自己評価の大きなギャップは、その後も長く感じ続けることになります。

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いつもよりちょっと長めになりましたが、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。小学5~6年生編は、今年いっぱいで終わらせてしまう予定です。今回を除いて、あと2回の予定です。

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