緘黙の新しい本が出ます
場面緘黙症Journal掲示板での交流がきっかけで生まれた「かんもくネット(Knet)」が本を出します。
タイトルは『場面緘黙Q&A −幼稚園や学校でおしゃべりできない子どもたち−』。2008年春出版予定です(もうすぐですね)。
かんもくネットはこれまで、英米の緘黙支援団体の資料を翻訳したものや、オリジナルの資料をネット上で公開してきました。今回はいよいよ本です。
この本の特徴は、ウェブ上掲示板やメール交換による情報交換をもとに制作されたことです。ネット上で緘黙の情報を収集されてきた方がご覧になれば、きっと驚かれることだろうと思います。
本の詳しい内容については、以下をご覧下さい(Knet News からの転載です。改行位置は調整してあります。転載には許可をいただきました)。個人的には、「緘黙経験者や保護者らによって書かれた110個のコラム」を読んでみたいです。
かんもくネットの本が出ます!
2008年春、かんもくネットの本が出版される予定です。
かんもくネット著 角田圭子編
『場面緘黙Q&A −幼稚園や学校でおしゃべりできない子どもたち−』学苑社
この本は、かんもくネット会員やかんもくネットに協力くださった方々によって書かれたものです。Knet資料から得た情報、主に海外の文献、そして保護者・教師・緘黙経験者・心理士が行なった情報交換を、Knet代表角田圭子(臨床心理士)が編集し、まとめました。
以下の3章からなっており、72個のQ&Aと17個の実践、緘黙経験者や保護者らによって書かれた110個のコラムで、構成される予定です。保護者と教師のための「場面緘黙」についての基本的な情報が、掲載されています。
第1章 理解
1 「場面緘黙」とは?
2 原因
3 早期発見・早期対応の重要性
第2章 対応
1 子どもの状態を理解する
2 適切な環境を整える
2-A 保護者のみなさんへ
2-B 先生方へ
3 その子に有効なアプローチを検討する。
第3章 実践 −スモールステップの取り組み−
海外で場面緘黙の研究が進んでいるのに対し、日本では最新の情報が乏しく、緘黙児への対応や支援方法が書かれた書籍がほとんどありませんでした。かんもくネットは、2006年春より、場面緘黙症Journal(SMJ)http://smjournal.com/で、米国と英国の場面緘黙支援団体のhandouts配付資料を翻訳、また独自に資料を作成し、Knet資料として公開し始めました。
あれから1年半、多くの保護者の方がKnet資料をもとに実践を積んできました。「ねばり強く、柔軟に、そして気長に」場面緘黙の取り組みは長期戦です。様々な難しさに会いながらも、ウェブ上で励まし合い、ステップを確実に上ってきた子どもさんが何人もおられます。
緘黙の治療には、幼稚園(保育園)や学校の支援は不可欠です。しかし、残念ながら、日本の学校現場で「場面緘黙」はあまり知られていません。保護者の方が、Knet資料を持って学校や幼稚園に行っても、先生方に「場面緘黙」を理解していただくことは、なかなか簡単にはいきませんでした。
本書によって、ひとりでも多くの方に「場面緘黙」を知っていただきたく思います。
この2008年、日本における緘黙児への支援方法が広まり、進展していく道がどうか大きく開けますように。
★ この記事を読まれた方は、本について、ブログで話題にしたり、お知り合いの方にお伝えいただけると幸いです。
2008.01.10 | Comments(4) | Trackback(0) | 緘黙症の本

