[緘黙] 中学校に入学する [ストーリー]

2008年01月17日(木曜日)

桜緘黙ストーリー、今回から中学生編が始まります!第28話をお届けします。

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■ 中学に入って、変われるか?

「小学校時代は学校に行くと緘黙してしまった。人も怖かった。しかし、中学校に入ったら変わるぞ!」

…という思いは確かにありました。

ですが、新しく通う中学校には、小学校時代の顔見知りも多数入学します。どうもやりにくいですが、果たして変わることができるでしょうか。

[この付近の公立小・中学校]

α小学校:富条が2番目に通った学校。ひどくいじめられた。
β小学校:近くの小学校。謎が多い。
γ小学校:富条が3番目に通った学校。富条はここを卒業。
δ中学校:上記3つの小学校の卒業生は、ほとんどここに進学する。富条も。

■ 入学式当日

さて、いよいよ入学式の日がやってきました。学ランに袖を通し、緊張しながら校門をくぐりました。この瞬間、また「緘黙児に変身!」のスイッチが入ったような気がしました。

入学式は、厳かな雰囲気の中でとり行われました。式では、このタイミングでこういうセリフを新入生全員が言う、など事前にいろいろ指示がありました。私もそれに従って頑張って声を出そうとするのですが、ほとんど声が出ません。私の場面緘黙症は、小学校の頃と全く変わっていませんでした。

* * * * * * * * * *

■ 担任は、若いハンサムな男性教諭

その後、入学式を終えて教室へ。始めてのホームルームが始まりました。

担任の先生は学級通信を配り、自己紹介をして、これからの中学校生活について色々説明されていました。

先生は一見さわやかなスポーツマンという印象でしたが、担当科目は音楽。男子バレー部の顧問で、過去にはバレー部を何度か地区大会上位に導いたことがあるそうです。若くてエネルギッシュでハンサムで、加えてユーモアのセンスもある先生という印象でした。

「先生は中学卒業後、地元の名門○○高校に入学、自分では名門と思っています。高校時代は、勉強を甘く見て、一時成績が急降下しましたが、どうにか頑張って大学に進学しました。地元の大学です」

これはすごい!と思いました。○○高校は県内有数の進学校として知られていました。地元の大学(おそらく国立)というのも、当時の私には大変すごいことのように思われました。自分もしっかり勉強して、先生のように進学校に入りたいものだと思いました。

■ クラスメイト

◇ 緘黙への配慮?仲良しトリオが同じクラス

私には小学5~6年の頃、K君、S君というクラスメイトがいて、私と3人で仲良しトリオでした。驚いたことに、今回も、3人とも同じクラスです。この中学校はマンモス校で11クラスもあるのに3人揃って同じクラスになるとは、単なる偶然でしょうか。

「Y先生(小学5~6年の担任)のおかげだよ」がK君の説でした。もしかすると、場面緘黙症の私が中学校に入っても安心してやっていけるように、Y先生と中学校が配慮してくださったのかもしれません。

おかげで新しい学校生活にも安心して入っていけたのですが、反面、私のことをよく知る人が2人も同じクラスにいたので、自分を変える、という点では少しやりにくくなりました。

◇ α小学校時代のいじめっ子→いい奴に

私は小学校時代に何度か転校を経験したのですが、特に2番目のα小学校ではひどくいじめられました。

そして、クラスメイトには、α小学校時代の見覚えのあるいじめっ子たちが何人もいました。校区の関係で、同じ中学校に進学したのです。向こうも私のことを覚えていました。

しかし、彼ら・彼女らは、すっかりいい奴になっていました。元いじめっ子たちも、少し大人になり、いじめをしなくなった、といったところです。

また、α小学校時代の友達M君も同じクラスでした(「場面緘黙児・富氏の友達M君」参照)。やはり先方も私のことを覚えていたのですが、お互い卒業した小学校が別々になった関係で、以前のようには親しくなれませんでした。

◇ 片思いのKさん

教室でキョロキョロしていたところ、ある女子のクラスメイトと目が合ってしまいました。目が合っただけで何もなかったのですが、それにしても好みのタイプだな~と見とれていました(スミマセン…)。彼女はβ小学校出身のKさんという人でした。

これが、Kさんへの片思いの始まりです。面白いことに、彼女はとてもおしゃべりで活発。緘黙の私とはまるで正反対のタイプでした。果たしてこの恋は実るのでしょうか。

■ むすび

新しい中学生活、変わるぞという意気込みはあったのですが、やっぱり中学校に入っても緘黙してしまいました。しかし、新しい学校生活は始まったばかり。これから変わりたいところです。

次回の緘黙ストーリーは部活動選びのお話の予定。部活動を通して自分を変えようと意気込む私ですが、果たしてうまくいくのでしょうか。お楽しみに!

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