[緘黙] 部活動選び [ストーリー]
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緘黙ストーリー、中学生編の第2回です。通算第29話をお届けします。
○ 前回の話⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーの目次⇒「こちら」。
○ 緘黙ストーリーのあらすじ⇒「こちら」。
* * * * * * * * * *
[氏名]
富重
[住所]
江戸市篤姫1丁目2番3号
[部活動]
運動部
[自己PR]
気に入らない点があるかもしれないけど、よろしくおねがいします。
これは、中学入学後間もない頃に書いた私の自己紹介です。学級通信にクラスメイト全員分のものが掲りました。[氏名][住所]以外は、当時のものをそのまま書き写しています。
[自己PR]ですが、やけに下手に出ています。場面緘黙症の自分が気に入ってもらえるかどうか、自信がなかったのです。
[部活動]は運動部と書かれていますが、まだ入っていません。あくまで入りたいな〜ということです。新入生の入部の受付は、これからでしたから。
私は小学校の頃からスポーツが大変苦手で、これを何とかしたいと思っていました。そして、自分の対人恐怖傾向も、学校で緘黙してしまう傾向も、スポーツを通じて心身を鍛えれば治るのではないかと考えていました。バカです。このようなことで治るはずがありません。しかし、子どもの頃は真剣にこう考えていたのです。
そういうわけで、運動部に入ろうとしたのですが…?
* * * * * * * * * *
■ 私が運動部なんて、やっていけるのか?
最初に考えたのは、男子バレー部です。クラス担任の先生がバレー部の顧問だったからという、それだけの理由です。しかし、この先生は「強いバレー部を作りたい」と学級通信で宣言しており、これまでにも「鬼」と言われる厳しい指導で強豪チームを作って、実績を積み重ねてきています。そのようなところに運動オンチ、加えて緘黙の私が入ると、足手まといになるだけで、とてもやっていけないのではないかと思われました。
ほかに、野球部なども面白そうに思えました。野球は男の子の間では人気のスポーツです。しかし、私のクラスで野球部入部を検討している生徒を見ると、小学校時代から地域のリトルリーグに入って頑張ってきた野球少年ばかりです。しかも、みんな快活でいかにもスポーツができそうでした。彼らと一緒に入ってやっていくことはとてもできそうに思えませんでした。
私がやっていけそうな運動部はないのでしょうか。いずれにせよ、この中学校では部活動入部は強制なので、どこかに入らなければなりません。
■ 片思いのKさんは?
いろいろな部に入るのを検討していた私ですが、好きな女の子と同じところに入るのも一つの手ではないかという、実に不純なことを考え出しました。私は、片思いのKさんが、彼女が友達とこう話しているのを耳にしました。
「私、吹奏楽部に入ろうと思ってるんだー!」
スイソウガク…?何ですかそれは。聞いたことがありません。よく分からない部には入らないのが無難です。それに、よくよく考えてみたら、気になる女の子と同じ部に入るという大胆な行動をとることは、緘黙で引っ込み思案の私にはできやしませんでした。
※ 後に、吹奏楽部は女子ばかりということを知り、入らなくて良かったと心底安心しました。
■ 囲碁・将棋部
実は、私は運動部以外に気になる部活動が一つありました。それは、囲碁・将棋部です。私は運動は全くだめでしたが、将棋は得意だったので(第20話「私の数少ない特技と自信」参照)、囲碁・将棋部ならやっていけるのではという思いがありました。
しかし、これだと、運動部に入るという、中学校入学当初の抱負を早くも捨ててしまうことになります。ここで妥協すると、このままずっと緘黙、対人恐怖の人生を送ってしまうのではないかと思われました。かといって、やっていけそうもない部に無理に入ると、不適応を起こしかねません。こうなると、周りの部員にも迷惑をかけることになります。それに、人間、苦手なことを直すよりも、得意なことを伸ばした方がいいのではないかとも思えてきました。
どうしましょうか?
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
↓ 考え中。
結局、囲碁・将棋部に入りましたとさ。
「苦手なことを直すよりも、得意なことを伸ばす」と言えば聞こえがいいですが、自分を変えるという初志を貫けなかった、つまり自分に負けたようにも思えました(もっとも、今にして思えば、運動部に入って頑張ったところで、場面緘黙症が果たして治ったかといえば疑わしいところです)。
そして、学校生活を続けるうちに、緘黙、対人恐怖の自分を変えるという当初の目標が、さらに軌道修正されていきます。次回は、それを「勉強」という点から書こうと思います。
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■ おまけ〜運動部でやっていけない人の受け皿?
私が中学校を卒業したずいぶん後に、私は囲碁・将棋部について、後輩から次のような話を聞きました。
なんでも、自分は囲碁・将棋部の顧問の先生に学級担任を受け持ってもらったことがある。そのとき、自分のクラスには、運動部に入ったものの適応できない生徒が何人かいた。うちの担任の先生は、そういう生徒を運動部から辞めさせて、囲碁・将棋部に入れていた、と。
囲碁・将棋部は、運動部でやっていけない人の受け皿という面があったようです。もちろん、入部した人は必ずしもそういう人たちばかりではなかったのでしょうけれども。
[続きの記事]
◇ 緘黙治すより、勉強の方が大事?
- [2008/02/05 20:08]
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コメント
部活動
昔 よく 見てました。
意味わからないのに 主人が 好きで 夕食時に 家族で 半強制的に・・・
子供達 誰も 好きになりませんでしたけど(笑)
長女も 先日 半日入学行って 部活動見学してきました。
富重さんのように ↓ 考え中。 時間をかけて 出した結論は どうも 美術部らしいです。
それまでは バトミントンとか 言ってたのですが・・・
夏休みがないほど 練習があるとかで イヤだと思ったようです。
私は 何処へ入っても 続けてくれたら・・・オーケーと思いましたが。
どうなることやら(笑)
さて これから 勉強がらみの話も 楽しみにしてます (*^_^*)
のひめさん、コメントありがとうございます。
運動部の中には、練習がかなりハードなところもあるそうですね。私が入部した囲碁・将棋部はそれほどハードではなかったのですが、その分、自由な時間をとれるという利点がありました。私の先輩は、自由な時間を活かして生徒会に参加されていて、尊敬していました。私は、そんな立派な時間の使い方はしていなかったなあ…。
どの部に入っても、続けることができればいいですね。
ちなみに私は中学に入ってから友達に誘われてテニス部に入りました。
練習はハードでしたよー!
緘黙だったけど、やさしい友達のお陰で2年の途中まで
続けました。
走りながら掛声を出すのが回ってくるので、それが嫌でした。。。
でも何とかやってたから、自分なりに頑張ってたんだなって(苦笑)。
緘黙だと学校からいち早く帰りたいところなんですけどね。
野ウサギ。さん、コメントありがとうございます。
>走りながら掛声を出すのが回ってくるので
「いっちにっ、いっちにっ」という感じでしょうか?そういえば、体育の授業で、連係プレーで声を出さないといけない場面があって困ったことを思い出しました。
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