緘黙症の子が登場するテレビゲーム 

サブカルチャーの話題です。

1994年にコナミから発売された「ポリスノーツ」というテレビゲームに、緘黙症の子が登場するそうです。Wikipedia を検索していたところ、たまたま知りました。(^_^; このゲームに登場するマーク・ブラウンという男の子が、「緘黙症」という設定だそうです。

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緘黙症が取り上げられたのは嬉しいですし、こういう認知度の低い情緒障害をよくぞゲーム制作者は知っていたものだと感心します。

ただ、公式ページや その一部を引用(転載?)した Wikipedia の説明を読むと、この子の緘黙症になったきっかけが、なにか変です。この手の心理的ショックで緘黙症になることは、あまりないのではないかと思います。それとも、ここで言う「緘黙症」とは、私たちが問題としている場面緘黙症(選択性緘黙)とは違うのでしょうか。

それにしても、このゲーム、難しそうです。説明を読んでも、いったいどういうゲームなのか、よく分かりません。

このゲームを監督した監督の小島秀夫氏は、2001年には米ニューズウィーク誌で「未来を切り拓く10人」の一人にも選ばれた、著名なゲームデザイナーだそうです。

ちなみに、私も昔はよくテレビゲームをしましたが、何しろ古い世代なもので、「ポリスノーツ」の時代のゲーム事情はまるで分かりません。古いといっても、インベーダーゲームの頃ほど古くはありませんよ。

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コメント

緘黙症になったきっかけがなにか変です。
と、おっしゃっていますが、どういうきっかけならば、変ではないのでしょうか?教えてください。

元緘黙児さん、コメントありがとうございます。

分かる範囲でお答えします。

『場面緘黙児の心理と指導』では、次のように述べられています。「緘黙の発生は、(数のうえでは)幼児期と小学校入学段階に集中しているのが特徴的である。これは、新しい集団に参加したその初期の段階で、集団への適応が失敗した結果であると考えられる。また、緘黙の発生過程を検討するとき、そのことを示唆するケースは多い」(104ページ)。なお、ここで言う「幼児期」とは、保育園・幼稚園入園段階という意味です。

同書によると、乱暴・いじめが場面緘黙症の引き金になるケースもあるのですが、それは多くの場合新しい集団への適応の段階で起るのであって、今回ご紹介したゲームのような家庭内のいざこざによるショック体験がきっかけで場面緘黙症になるというケースは、実際には滅多にないのではないかと思います。

場面緘黙症になるきっかけについては以上ですが、緘黙症発生の背景には何らかの素因があります。

なるほど・・

よく分かりました。ありがとうございます。
それと、聞きたいことがあるんですが、場面緘黙児への支援という本を読んでみたところ、「場面緘黙は特定恐怖症とみなされている、子どもたちはある場面において話しているところを聞かれたり、見られたりすることに特別の恐怖を感じるのです。」
と、書いてあるんですが、話しているところを聞かれたり、見られたりするのに恐怖を感じるのが、場面緘黙の本質なんだとしたら、学校で一言も話をしないけど、授業中の音読だけはする緘黙児の存在への説明がつかなくないですか?授業中の音読なんか、クラスのみんなから一人だけ注目を浴びるわけじゃないですか。声を聞かれるのが恐怖なんだったら、授業中の発表なんて、怖くてとてもできないはずです。自分が思うには、音読などだけはするのは、自分の意見や気持ちを表現するわけではないから・・・だと思うんですけども、富重さんは、このことに関してどう思われますか?

コメントありがとうございます。

私も場面緘黙症にそれほど詳しいわけではなく、自信がないのですが、おそらくこういうことではないかと解釈しています。

『場面緘黙児の支援』によると、緘黙児が話せなくなる「場面」は、「場所」「人」「活動」の3つの要素からなります(17ページ)。ですから、特定恐怖といっても、場面緘黙の場合は、「場所」への恐怖、「人」への恐怖、「活動」への恐怖と分けて考えることができるのではないかと思います。また、こうした要素への恐怖の程度は、「会話力の階段」のように、いくつかの段階に分けることができます。

緘黙児の中には、授業中の音読という「活動」にはそれほど恐怖を抱いていない子もいる、ということではないかと思います。ただ、そういう子であっても、もしかしたら音読の後に自分の意見を説明したり、授業中に自由に会話をしたりすることには恐怖を感じているかもしれません(「活動の階段(102ページ)でいえば、段階11や12にはまだ達していないレベルです」)。

元緘黙児さんがおっしゃるように、決まった文章の音読であれば、比較的易しそうですが、自分の意見や気持ちを表現するのは、緘黙児にはとても難しいことではないかと思います。

わかりました・・・。
すいませんが、もうひとつ質問なんですけど、場面緘黙児が学校などで喋らない(喋れない)のはなんでだと思いますか?教科書的な答えは自分も知っているので、富重さんの意見が聞けたら・・・と思います。

補足

不安や恐怖とかいう抽象的な答えではなく、緘黙児が喋らない(喋れない)決定的な理由はなんだと思いますか?

コメントありがとうございます。

申しわけありませんが、私には教科書的な説明しかできません。私は、専門家による先行研究を重視していますので。

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