会話が少ないと、脳の発達にどういう影響があるのか

2008年05月24日(土曜日)

何年か前、『日本経済新聞』か、NHKテレビの「クローズアップ現代」か何かで、若年性健忘症を知りました。会話の減少が原因で、20~30代にして健忘症になってしまう若者が増えているという話だったと思います。よく分からないのですが、会話が少ないと脳に悪いのでしょうか。[注]

場面緘黙症の子は、学校にいる間、全くあるいはほとんど会話をしません。学校に出かけている時間はけっこう長くて、学年や曜日などにもよると思うのですが、だいたい午前8:00~午後15:00の7時間ぐらいでしょう。起きている時間のおよそ半分です。これだけの時間、会話をしないわけです。もっとも、場面緘黙症でない子も、学校でおしゃべりばかりしているわけではありません。授業中のおしゃべりはご法度です。ただ、それにしても場面緘黙症の子の学校での会話量は、他の子と比べて圧倒的に少ないでしょう。

場面緘黙症は1年や2年といった比較的短い期間に治ってしまう場合もあるでしょうが、長引くと、治るまでに 3年や5年、場合によっては10年以上かかってしまいます。学年が上がるほど、学校が終わる時間が遅くなります。

場面緘黙症が長引き、育ち盛りの時期に、学校で長時間会話をしない生活が何年も続くと、脳の発達にどういう影響が出るのでしょうか。もし何か悪い影響があるのなら、それを未然に防ぐためにも、早めの介入がますます重要になりそうです。気になるのですが、場面緘黙症に関する文献でこの点に触れているものを見たことがありません。別に大した問題はないのでしょうか。

[注] ただし、歴史上の人物ですが、無口でありながら東京帝国大学法科に入学、次席で卒業した人を私は知っています。無口だけれど学業優秀、頭脳明晰な人は、すぐにはあまり思いつきませんが、探せばけっこういるような…。


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