会話が少ないと、脳の発達にどういう影響があるのか
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何年か前、『日本経済新聞』か、NHKテレビの「クローズアップ現代」か何かで、若年性健忘症を知りました。会話の減少が原因で、20〜30代にして健忘症になってしまう若者が増えているという話だったと思います。よく分からないのですが、会話が少ないと脳に悪いのでしょうか。[注]
場面緘黙症の子は、学校にいる間、全くあるいはほとんど会話をしません。学校に出かけている時間はけっこう長くて、学年や曜日などにもよると思うのですが、だいたい午前8:00〜午後15:00の7時間ぐらいでしょう。起きている時間のおよそ半分です。これだけの時間、会話をしないわけです。もっとも、場面緘黙症でない子も、学校でおしゃべりばかりしているわけではありません。授業中のおしゃべりはご法度です。ただ、それにしても場面緘黙症の子の学校での会話量は、他の子と比べて圧倒的に少ないでしょう。
場面緘黙症は1年や2年といった比較的短い期間に治ってしまう場合もあるでしょうが、長引くと、治るまでに 3年や5年、場合によっては10年以上かかってしまいます。学年が上がるほど、学校が終わる時間が遅くなります。
場面緘黙症が長引き、育ち盛りの時期に、学校で長時間会話をしない生活が何年も続くと、脳の発達にどういう影響が出るのでしょうか。もし何か悪い影響があるのなら、それを未然に防ぐためにも、早めの介入がますます重要になりそうです。気になるのですが、場面緘黙症に関する文献でこの点に触れているものを見たことがありません。別に大した問題はないのでしょうか。
[注] ただし、歴史上の人物ですが、無口でありながら東京帝国大学法科に入学、次席で卒業した人を私は知っています。無口だけれど学業優秀、頭脳明晰な人は、すぐにはあまり思いつきませんが、探せばけっこういるような…。
- [2008/05/24 18:07]
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コメント
その件については私も素人ながら考えたことがあります。
実際、本を目で追って読むのと、声に出して読むのでは脳の働き方に差があるそうです。
その点から考えても、緘黙の人は脳の一部が他の人より働いていない可能性はありそうですよね。
普段使っていない脳の活動を強いられるのがつらくて話せないということはないのでしょうか?
うちの緘黙児は「声を出すのが面倒だ」と実際言っていて、話しかけてもなるべく声を出さないで用を済ませようとする傾向があります。
私自身の感覚ですと、声を出さなくてもいい環境が続くほど「別に話さなくてもいい」という心境に傾き、家の緘黙児は話しかけることによって、「もともと無口であったものがいろいろ話すようになってくる」という傾向を感じます。
なかたさん、コメントありがとうございます。
また、東北大学の川島隆太教授によると、目と目を合わせて会話をすると、脳が活性化するそうです。
http://scienceportal.jp/HotTopics/interview/interview1/10.html
緘黙の人や、引っ込み思案の人には苦手そうなことです。
>普段使っていない脳の活動を強いられるのがつらくて話せないということはないのでしょうか?
緊張、不安が極端に強くて、自分の意思で声を出すことができない、声を出すのにも一苦労する、というのが場面緘黙症だろうと思います。
ただ、私などはその脳のことが、緘黙が治った後になって気になります。私は緘黙を克服した今でも会話がうまくいかないのですが、もしかするとこれは、かつて緘黙だった頃に、脳の会話を司る部分をあまり使わなかったからではないか(確かなことは私には分かりませんが)と考えることがよくあるのです。
>声を出さなくてもいい環境が続くほど「別に話さなくてもいい」という心境に傾き
それは、あるかもしれないと私も思います。話す必要がない環境ですからね。
よく緘黙の後遺症とかいいますが、私は声を出すのは筋肉運動で会話は精神活動だと思っています。
だから、体が固まっているとうまく筋肉を動かすことができないのですが、それじゃあ、筋肉が動けば誰でもそのスポーツなりをうまくできるかというとそういうことはないですね。
スポーツの上手い人というのは自分の動きを考えてコントロールできる人だと思います。
その会話において動きを考える部分が、うちの子なんかは圧倒的に弱いです。そこが、緘黙の人と無口な人の脳の差だと私は考えています。
私自身会話が得意と言うわけではないですが、経験上、モノの印象を声に出して言うよう普段から心がけると、声が出やすくなるというか軽くなるような気がします。
例 犬がいた→×
あの犬はかわいい→○
だから、現在の緘黙の治療においてはやるべきスポーツの内容を知らずに、準備体操ばかりやっているという印象をうけます。
なかたさん、コメントありがとうございます。
もっとも、場面緘黙症が治った方の多くが、私と同じような経験をしたのかどうかは、しっかり統計をとって調べたわけでもないので、はっきりしたことは分からないのですが。
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