情緒障害児短期治療施設

2008年06月19日(木曜日)

場面緘黙症の子どもたちを支援する機関には、ことばの教室、児童相談所、教育センター、情緒障害児短期治療施設(児童心理療育施設)などがあります。

このうち、情緒障害児短期治療施設(以下、「情短施設」と略します)については、場面緘黙症Journal 掲示板で話題になったことがないようなので(もしあったら、ゴメンナサイ…)、簡単にまとめてみます。

■ 情緒障害児短期治療施設とは

情短施設は、児童福祉法に基づく児童福祉施設で、次のように規定されています(児童福祉法第43条の5)。

情緒障害児短期治療施設は、軽度の情緒障害を有する児童を、短期間、入所させ、又は保護者の下から通わせて、その情緒障害を治し、あわせて退所した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設とする。

情短施設施設の対象とする児童は場面緘黙症の子だけではなく、被虐待児や不登校児、軽度発達障害児なども含まれています。特に近年は被虐待児の増加が顕著で、その割合も多く、2006年では入所児の68.3%を占めています(独立行政法人福祉医療機構, 2008)。

そのほか情短施設の概要については、独立行政法人福祉医療機構ウェブサイト「WAM NET」内の資料「情緒障害児短期治療施設の概要」がうまくまとめていますので、リンクを張っておきます。情短施設のリストも掲載されているので、お近くの都道府県の施設が分かります。

「情緒障害児短期治療施設の概要」(pdf 309KB)

上の資料について、少し補足を。資料では、平成16年10月1日現在、施設の数は25箇所、定員は1,209人、入所者数は910人と記されていますが、その後、施設の数は増加しています。平成18年10月1日現在では、施設数31箇所、定員1,486人、入所者数1,131人になっています(厚生労働省a, 2008)。さらに、厚生労働省は、「子ども・子育て応援プラン」の中で、情短施設の「全都道府県での設置を目指す」としており(厚生労働省b, 2008)、その後も数は増加しているかもしれません。

なお、場面緘黙症の子どもは、何も全員が情短施設に入らなければならないというわけではもちろんありません。あくまで、このような施設もあるよ、というお話です。

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[文献]

◇ 独立行政法人福祉医療機構 WAM NET: 「今後目指すべき児童の社会的養護体制に関する構想検討会」ヒアリング 情緒障害児短期治療施設から.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www2.wam.go.jp/wamappl/bb16GS70.nsf/0/
97c71579607b55e74925729800053b05/$FILE/20080308_2shiryou3_2.pdf
◇ 厚生労働省a 厚生労働省ホームページ: 平成18年 社会福祉施設等調査結果の概況.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/fukushi/06/toukei1.html
◇ 厚生労働省b 厚生労働省ホームページ: 第16回社会保障審議会資料.
Retrieved June 19, 2008 from
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/02/s0209-8h.html