人付き合いの経験
- 私と私の緘黙
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緘黙ストーリーの構想づくりが長じて、この頃、自分の中学時代をよく思い出すようになってしまいました。
今振り返ってみると、当時の私のクラスメイトは、中学生なりに、人付き合いや友達作りについて、色々考えたり悩んだり工夫したりしながら、様々な経験を積んでいたように思います。
ひるがえって私はどうだったかというと、学校で緘黙していたわけですから、もうそれ以前の問題でした。ただ黙っていることだけしかできませんでした。
ただ、私の中学時代には親切なクラスメイトがたくさんいて、例えば前回の緘黙ストーリーのMさんのように、黙っているだけの私に積極的に働きかけてくれる人が数多くいました。私はそうした人たちの言うことに、うなずいたり首を横に振ったりするだけで、だいたいのコミュニケーションをとることができたのでした。
こうした、相手が話しかけてくれるのを待って、うなずいたり首を横に振ったりするだけの受動的なコミュニケーションを、中学校の頃だけではなく、小学校〜高校、さらには大学に入ってからも続けていました。続けざるをえなかったのです。一方、私以外の人は、様々な人付き合いの経験を積んでいました。その差は広がるばかりでした。
20代も半ばになって、場面緘黙症をほとんど完全に克服し、はじめて人付き合いや友達作りについて、いろいろ考えたり悩んだり工夫したりして、様々な経験を積むようになりました。考えてみれば、ここで私がやっていたことは、中学生の同級生たちがやっていたことと大差ないように思います。しかし、これは仕方がありません。スロースターターとして生きていくほかありません。
- [2008/07/20 19:58]
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