[緘黙] 片思いのKさんのこと [ストーリー]

2008年08月02日(土曜日)

緘黙ストーリー、中学生編の第8回です。通算第35話をお届けします。

今年1月1日の「緘黙・新春インタビュー2008」で匂わせた恋の話ですが、ここで少しまとめて書いて、中1時代の最後のお話としたいと思います。ブログで公開するにはとても恥ずかしい内容なのですが、思い切って書きます。

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■ 遠くから見てるだけでよかった

私が片思いをしていたKさんですが、3月になっても相変わらず片思いのままで、私との関係は何も進展していませんでした。

場面緘黙症(自己診断)の私が、告白などできるはずがありません。それに、私は、ただ遠くから見ているだけでよかったのです。

このようなことを書くと「変」と思われるかもしれませんが、私は場面緘黙症だった頃、どんなに異性を好きになっても、「この人とお付き合いしたい」と思うことはほとんどありませんでした。遠くから見ているだけで満足していたのです。純情、シャイと言えばそういうことになるのかもしれませんが…。

緘黙だった頃の私は人を怖いと感じていたのですが、意中の異性でさえ、その恐怖の対象だったのだろうと思います。また、異性と付き合うことへの期待よりも、不安や恐怖の方を私はずっと強く感じていました。場面緘黙症の自分に自信も持てませんでした。いや…単に、本当に好きな人と巡り会うことができなかっただけなのかもしれません。

■ 快活でおしゃべりなKさんが好きだった

私がKさんの何に一番惹かれたのかというと、その快活でおしゃべりな人柄でした。

場面緘黙症の私は、自分のことが大嫌いでした。極端に無口で引っ込み思案な自分が、です。それだけに、自分とは反対のものを持っているKさんに強く惹かれたのでした。この後に好きになった異性も、こうしたタイプの人が多いです。しかし今にして思うと、少し不健全のような気もしないまでもありません。

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■ Kさんの気持ちは?

一方のKさんは私のことをどう思っていたか、私の気持ちに気づいていたかどうかについては、はっきりしたことは分かりません。おそらくは何とも思われていないのだろうというのが当時の私の考えでした。

■ 最後の席替えでKさんの隣の席に!

Kさんのことは遠くから見ているだけでいいと思っていたのですが、一方で隣の席になりたいとは思っていたのですから、分かりにくいものです。クラスではくじ引きによる席替えが毎月あったものの、なかなか隣の席になることはありませんでした。

しかし、3月に行われた最後の席替えで、ついに私はKさんの隣を引き当てました。なんという劇的な、これは嬉しくないはずがありません。

ところが、いざKさんの隣に座ってみると、とても重苦しい空気を感じました。いつもは快活でクラスメイトと楽しくお話しするKさんが、私の隣に座ると黙り込んでしまったのです。そして休み時間になると、Kさんは私の席を離れ、まるで人が変わったように友達と生き生きと楽しくおしゃべりをしていたのです。

たとえ快活な女の子であっても、別に親しくもなんともない男子生徒が隣に座ると、このようなものなのかもしれません。

しかし、当時の私にはとてもショックでした。Kさんは無口な自分と一緒にいても楽しくないんだ、元気なところがKさんの魅力なのに、Kさんは自分と一緒にいると元気をなくしてしまうんだ…そう感じ、Kさんは自分とは合わないのだと諦めてしまいました。何も行動を起こさず、自分で勝手に解決してしまうところが私らしいです。

Kさんとはこのままの関係のまま、中学1年を終えました。

■ その後

その後、Kさんと同じクラスになることは二度とありませんでした。

しかし、中学3年に入ると、Kさんとの関係は大きく変化します。このとき、どうやらKさんは、中1の頃、私に何らかの意識をしていたらしいことが明らかになるのですが、後の緘黙ストーリーでお話しするかどうかはまだ決めていません。

■ 中学1年のまとめ

中学1年の頃は、小学5~6年に続き、理解ある先生、友達、クラスメイトに恵まれ、安心して学校生活を送ることができました。楽しくて充実した学校生活だったと思います。しかし、私の場面緘黙症が治ることは、やはりありませんでした。

中学2年になると、友達やクラスメイトとの関係が大きく変わります。私のこれまでの人間関係の中で、大きな転機となったのが中学2年です。次回から新展開が始まります!

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