緘黙といじめ、どっちが悪い

2008年09月23日(火曜日)

女児場面緘黙症の子どもが、場面緘黙症が原因でいじめられているとします。

この場合、悪いのは、いじめている側なのでしょうか。それとも、いじめられている側なのでしょうか。そして、どうすれば、このいじめの問題は解決するのでしょうか。

Aさん、Bさん、Cさんの3人の意見を聞いてみることにしましょう。

[Aさんの意見]

いじめは、いじめられる側に問題がある、いじめられる側が悪いというのが私の持論です。

場面緘黙症児は、いかにも弱そうで、いじめのターゲットになりやすそうです。弱そうな子は、どこに行っても、いじめを受け続けます。いじめを受け続けないためにも、場面緘黙症を治療することが大事です。いじめられても、被害者意識ばかり持たずに自分を変えることです。いじめに負けない強い子になりましょう!

[Bさんの意見]

私は、いじめは悪いことだと思いますが、いじめられる側にも問題があり、場合によってはいじめられる側だって悪いこともあると思います。例えば、いじめられっ子が我がままで自己中心的な言動を繰り返すような子の場合、その子だって悪いのではないかと思います(ただし、いじめられっ子が発達障害児の場合を除く)。

しかし、今回の場合は、いじめられる側の問題が場面緘黙症という情緒障害です。その子は、何も場面緘黙症になりたくてなったわけではありません。いじめられる側が悪いというのはどうかと思います。Aさんの意見は、まるで「その子が場面緘黙症だから悪い」「緘黙の子は、いじめられて当然」と言わんばかりで、はなはだ不愉快です。

それから、いじめられても反撃しようとしないいじめられっ子には私は同情しませんが、反撃のしようもない場面緘黙症児をいじめる人は卑怯者だと思います。

いじめの解決策は、その子が話したくても話せない子なのだということをクラスのみんなに理解させるとともに、いじめっ子に、その緘黙の子をいじめないように強く言い聞かせることです。

[Cさんの意見]

いじめは、100%いじめっ子が悪いです。いじめられる側にいかなる問題があっても、それはいじめを正当化する理由にはなりません。Aさんの意見は論外ですし、Bさんの言うような、いじめられっ子の問題が情緒障害なら悪くないという意見もおかしいです。

考えてみてください、「盗難に遭った方が(も)悪い」「痴漢された方が(も)悪い」「殺された方が(も)悪い」という理屈は通らないでしょう?それと同じことです。

いじめの解決策は、いじめっ子に、その緘黙の子をいじめないように強く言い聞かせることです。