緘黙児の家族のDNA

2009年01月24日(土曜日)

場面緘黙症児の家族のDNAサンプルを集め、研究に役立てようとする動きが、アメリカでありました。以下の文章は、その証拠です。

This study is part of a larger project that includes the collection of DNA samples from families of children with SM.

Chavira, D.A., Shipon-Blum, E., Hitchcock, C., Cohan, S., and Stein, M.B. (2007). Selective mutism and social anxiety disorder: all in the family? Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry, 46(11), 1464-1472. より

引用分は2007年5月に受理された論文からのものですから、比較的最近の話です。

このプロジェクトに関わっているのは、カリフォルニア大学の研究グループや、アメリカの緘黙支援団体 Selective Mutism Group の Elisa Shipon-blum(エリザ・シポンブラム)博士です。少し前まで、カリフォルニア大のウェブサイト上に、一般の方へ研究の協力を呼びかけるページが確かあったと思うのですが、現在探しても見つかりません。

場面緘黙症をDNAから解明しようという試みは、少なくとも私は他に聞いたことがありません。本当に生物学的に研究が行われているんだなと感じます。

DNAを集めて一体どういうことが分かったのか。私の知る限り、これはまだ発表されてはいません。

どうして家族のDNAを集めるのかというと、それはやはり、場面緘黙症の発症に遺伝が関与しているかどうかを調べようとしているからでしょう。「場面緘黙症の遺伝子」が特定されるのか。そこまでは行かなくても、なんらかの遺伝の関与が明らかになるのか。それとも、遺伝の関与は認められないのか。

真実を明らかにすることは大事であり、この研究結果も発表されて欲しいと私は考えています。しかし、研究結果によっては、知ってショックを受ける人も出てくるかもしません。