17歳の緘黙少女の話(米・オハイオ)

2009年02月08日(日曜日)

アメリカ・オハイオの新聞 The News-Herald に、場面緘黙症に関する記事が掲載されたので(電子版で確認)、その記事を読んだ感想を書きます。

記事のタイトルは、"Speaking softly and carrying a pen" で、今月3日(現地時間)にネット公開されました。この記事は、一時、同新聞社ウェブサイトのトップページに、トップで掲載されました。

内容は、幼稚園のときに場面緘黙症と診断されたある女の子(現在17歳)の話(実話)です。記事の内容から推し量るに、彼女は、今でも場面緘黙症が十分に治っていないと見えます。

アメリカで場面緘黙症を主題とした記事が新聞・雑誌に載った or テレビで報じられたというと、実例を交えながら場面緘黙症の解説をするというものが典型的なのですが、今回の記事は違います。場面緘黙症の解説は冒頭でごく簡単になされているだけで、話の中心は、あくまで女の子です。 "selective mutism"(場面緘黙症)という言葉も、一度きりしか出てきません。確かに話せない子ということが記事の一つの大きなテーマではあるのですが、こういう内容なので、「場面緘黙症」というラベリングをあまり意識せずに、一人の女の子の話として読めました。

希望を感じる話でしたが、それにしても、17歳になっても場面緘黙症が十分に治っていない人がやはりいるんだということを改めて考えさせられました。アメリカで17歳というと、間もなく成人ではないでしょうか。

それから、緘黙の問題の発見には、保育園、幼稚園、学校の先生の役割が重要ということも、改めて感じました。この女の子、家では活発でおしゃべりなので、彼女が幼稚園でひきこもっている?(was becoming withdrawn)と聞いたときは親御さんは驚いたのだそうです。

[おまけ]

The New York Times のウェブサイトに、場面緘黙症の専用ページを発見しました。簡単なページですが、それにしても専用ページが設けられるなんて、すごいですねえ。

場面緘黙症の専用ページ
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