こうした体験が、緘黙が治るのに役立った

2009年06月09日(火曜日)

今月2日、アメリカの Associated Content という情報サイトに、場面緘黙症を主題とした記事が掲載されました。今回はこれを読んで考えたこと等をまとめます。


Selective Mutism from Childhood to Adulthood
Living with selective mutism - an extreme form of shyness - was difficult and almost life-threatening for me. This is my experience of living with this condition and what I did about it.
http://www.associatedcontent.comarticle/1782742/selective_mutism_from_childhood_to.html


今回の記事の最大の特徴は、場面緘黙症の経験者が、自らの体験を書いたことです。メディアで緘黙を主題にした記事は時々見かけますが(日本より英語圏が多いです)、これらはプロのジャーナリストが第三者の視点でまとめたものがほとんどです。しかし、今回の記事は違います。このような記事が実現した背景は、記事を掲載した Associated Content について知ると納得します。

* 以下引用(大村, 2007) *

アソシエイテッド・コンテント(Associated Content)は、世界の市民ジャーナリストから寄せられた、文字や動画像コンテンツを集めたニュースサイトを運営している。一般的な消費者投稿サイトと違う点は、コンテンツを審査し、審査を通過したものだけを出版することだ。コンテンツを1件あたり3~20ドルで購入し、閲覧件数の多かったものには、特別報奨金を用意する。

* 引用終わり *

つまり、審査に通った市民ジャーナリストの記事が掲載される、そんな情報サイトです。今回は、緘黙を経験した市民ジャーナリストの記事が採用され、掲載されたということなのでしょう。

記事には、緘黙によって経験した著者の困難の数々や、そのときの著者の思いが書かれてあり、同じ経験者としてとても共感しました(といっても、私の緘黙は自己診断ですが)。緘黙の経験者がどういったことで悩んでいるかには、洋の東西はないのではないかと思いました。

特に興味深かったのは、この記事の著者、現在は緘黙が少し治ってきているのですが、具体的にどういった経験(著者自身の努力を含む)が緘黙を治すのに役立ったかが書かれてあることです(3ページ目に書かれてあります)。これは、緘黙を自力で治そうと考えている方にとって、参考になるでしょう。といっても、英語で書かれているで、日本人には読みにくいですが。

なお、私は、場面緘黙症を自力で治すには、これこれこうしたことをすればよいのではないかということを漠然と考えているのですが、今回の記事の著者は、私が考えていることと大体同じことをして、緘黙症状が和らいでいます。自分の考えに少し自信が持てたので、緘黙を自力で治す方法をブログで書いてみようかとも思うのですが、本当にそうするかどうかはまだ決めていません。

[文献]

◇ 大村智子. (2007). ウェブ2.0とマーケティング Retrieved June 9, 2009, from netpr.jp: http://netpr.jp/uspr/001268.php