『自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法』

2009年08月18日(火曜日)

本優彩さんのブログ「場面カンモク完全克服への道!」(新しいウィンドウで開く)で話題になっていた『自信をもてないあなたへ―自分でできる認知行動療法』という本に興味を持ち、私も買って読んでみました。

場面緘黙症の本は何冊も出ていますが、自力で緘黙を克服したい当事者に向けた本は1冊もなく、私は歯がゆい思いをしていました。それだけに、この本には強い関心を持ちました。この本は緘黙の本ではありませんが、不安障害等の克服に効果を発揮している認知行動療法の本で、緘黙とも多少つながりはあると思います(実際、緘黙の治療に認知行動療法が試みられた事例はあります)。

本によると、イギリスのレディング大学ピーター・クーパー教授らが、さまざまな障害を自力で乗り越えるための Overcoming シリーズを刊行、この『自信をもてないあなたへ』(オックスフォード大学メラニー・フェネル教授著、イギリスにおける認知行動療法の第一人者)もその一つだそうですが、それならば、場面緘黙症を自力で乗り越える Overcoming Selective Mutism も刊行して欲しいところです。

※ この Overcoming シリーズは、現在も Constable & Robinson Publishing から刊行されています。Overcoming School AnxietyOvercoming Your Child's Shyness and Social AnxietyOvercoming Anxiety など豊富な品揃えです。

一通り読んでみたのですが、この本、ただ読むだけでは不十分です。この本に書かれてある方法を実践しなければ、認知行動療法としての効果は出ません。

この本で示されている方法を実践するには、自己評価の低さを絶対に克服するんだ、それを阻む自分の考えには負けないんだという強い意志と、実践を続ける根気強さが必要ではないかと思います。ただ、私はまだ実践していない段階なので、あまり大きなことは言えません。

自力で緘黙やその後遺症を克服したい人には、助けになる本かもしれないと思います。ただし、この本がそれらの克服にどの程度役立つかは、私には確かなことは言えません。