緘黙検定(改訂版)

2007年05月26日(土曜日)

「緘黙検定」を一部編集しました。問題を差し替える等しています。前回よりは解きやすくなったのではないかと思います。



↓ 下のページでは、解答と解説を掲載しています。環境によっては、解説ページに移らないことがあるようなので。

* * * * * * * * * *























[前回との変更点]

○ 問3。DSMに簡単な解説を加えました。

○ 問7。場面緘黙症を学術界で最初に報告したのは Moritz Tramer と書かれてある文献もあり、紛らわしいので、別の問題に差し替えました。

○ 問10を問9にしました。

○ 問10を新しい問題にしました。4択です。リストバンドの問題は削除しました。リストバンドを販売しているウェブサイトが、いつの間にか消えてしまっていたので。

以下、問題と正答です。

1 研究によると、場面緘黙症は、男児よりも女児に多い。

「はい」が正解。場面緘黙症の発症率については報告によってばらつきがありますが、女児の方が多いという点は、どの報告にも共通しています。

2 場面緘黙症の子どもは、要するに、ただの大人しい子である。

「いいえ」が正解。何も知らない人が場面緘黙症の説明を読むと、このように誤解することがあります。

3 DSM(『精神疾患の診断と統計のためのマニュアル』)は、精神疾患を原因ではなく症状をもとに分類している。

「はい」が正解。原因を基準に分類するのは難しそうです。

4 最近の海外の研究によると、場面緘黙症の原因は多くの場合、虐待ではない。

「はい」が正解。虐待が原因で場面緘黙症になった子もいますが、それは稀なケースだと考えられています。

5 Oxford Infant Study の研究が、場面緘黙症で注目されている。

「いいえ」が正解。正しくは、Harvard Infant Study。"behavioral inhibition" の研究が注目されています。少し難しいかも。

6 場面緘黙症の子どもが話さないのは、反抗の意思の表れである。

「いいえ」が正解。「受動的攻撃性」というのですが、上のように考えられていた時期もありました。

7 学校に入学後1週間経っても何も話さなければ、DSMの診断基準からしても、場面緘黙症であると断定するのに十分だ。

「いいえ」が正解。DSMの診断基準からすると、少なくとも1ヶ月は話さない状態が続かないと、場面緘黙症とみなさすことはできません。

8 場面緘黙症と関係があると見られる社会不安障害は、平均5歳ほどで発症する。

「いいえ」が正解。10代半ばが正解。場面緘黙症を社会不安障害と見る専門家も多いですが、発症年齢には差があります。

9 場面緘黙症を治すために一番重要なことは、周囲が発語を強制し続けることである。

「いいえ」が正解。そんなことしたら、悪化します。

10 故・河井芳文東京学芸大学教授が著した本は、次のうちどれか。

『場面緘黙児の心理と指導』が正解。
『場面緘黙Q&A』は、角田圭子氏編、かんもくネット著。『場面緘黙児への支援』は、カナダのマックマスター小児病院・場面緘黙科の方が著した本の邦訳。『場面緘黙へのアプローチ』は、イギリスの緘黙支援団体とレスター大学が作成した本・DVDの邦訳。

[関連ページ]

◇ 以前の緘黙検定の問題と正答