フィリピンの有力紙に、緘黙の記事が2つ

2009年11月02日(月曜日)

フィリピンのある新聞に、場面緘黙症を主題とした記事が1日の間に2つも掲載されましたので、取り上げます。

掲載されたのは Manila Bulletin という新聞で、フィリピンでは有力紙の一つのようです。掲載日は、現地時間 2009年11月1日です(電子版で確認)。この2つの記事は、同じ日に、フィリピンの Yahoo!News にも掲載されました。

■ 「沈黙の声」

一つ目は、The sound of silence(沈黙の声)というタイトルの記事です。内容は、場面緘黙症と緘黙の子への対応を実例を交えながら解説するというオーソドックスなもので、子どもを持つ保護者を対象に書かれたものと思われます。適切な対応により子どもの緘黙症状が良くなった例など、希望が持てる話が後半にあり、読後感が良いです。

■ 「場面緘黙症の子にどう対応するか」

二つ目は、How to handle children with selective mutism(場面緘黙症の子にどう対応するか)というタイトルの記事です。場面緘黙症の子どもを助けるために、保護者や教師がするべきことがまとめられています。

* * * * * * * * * *

私は東南アジア発の場面緘黙症に関する読み物に触れたことはほとんどなく(シンガポールの新聞記事を読んだことがある程度です)、その内容に興味を持ったのですが、何か特別変わったことが書いてあるとか、そうしたことはありませんでした。

ただ、いずれの記事も網羅的に要領よくまとめられており、よく書けています。

上記2つの記事のうち、後者は、Lala Alcala 氏(コンサルタント心理学者)という方の見解を載せたもので、また、前者の記事も Alcala 氏の知見が多くを占めています。Alcala 氏は、PsychConsult, Inc というフィリピンの会社と関係がある方です。PsychConsult, Inc は、心理学者からなる会社です。

フィリピンにも、場面緘黙症について深い理解があり、また、しっかりした支援の方法論と経験を持つ方がいることが窺い知れます(フィリピンの方には、失礼な言い方かも知れませんが…)。