場面緘黙症の治療体系もどき(1)
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[ご注意]
この内容は少々古いです。最近の記事をご覧になりたい方はこちらへ(01/06/2007)。
http://smjournal.sakura.ne.jp/kanmoku_kiso_treatment.html
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場面緘黙症の治療について、これまで薬ばかり強調してしまいましたが、もちろん薬物療法ばかりではありません。
今回は、場面緘黙症の治療体系「もどき」をお示ししたいと思います。専門家はどういう治療を行っているのか、全体像を概観します(個別の治療法については、別の機会に詳しくお話する予定です)。
といっても、場面緘黙症については、まだ治療体系が確立されていません。
今回お話する内容も、「治療体系」と呼ぶに値する内容とは言えないと思います(ですから「もどき」なんて言葉使っているわけです)。お話できる範囲でお話します。
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繰り返しますが、場面緘黙症の治療体系は、まだ確立されていません。どういう治療が効果的かという研究がまだ進んでいませんし、そもそも、場面緘黙症の原因すらはっきり分かっていないからです。
とはいえ、専門家による治療は、手探り状態ではありますが、ある程度行われています。
子供によって症状等が異なるので、治療の内容は子供によって異なります。色々な治療法を組み合わせて行われる場合もあります。いずれにせよ、早めの治療が効果的のようです。
■ 行動療法(おすすめ度★★★)
英語圏の情報によると、場面緘黙症を治療する際、大抵はまずこの行動療法の可能性を考えるようです。今のところ最も研究が進んでおり、また最も有望なのがこの行動療法なのだそうです。
行動療法では、緘黙のような行動を学習された誤った行動と考えます。そして、そういった行動を正しい方向に持っていこうということです。
内容は、恐怖を感じるような局面にわざと段階的にさらさせることにより、その恐怖を少しずつ克服しようという暴露療法や 系統的脱感作法などがあります。
■ 認知行動療法(おすすめ度★★☆)
行動療法と似た名称ですが、認知行動療法は患者の認知(考え方)を変えることが目的です。例えば、何かの状況に対して極端な恐怖を抱いている子供の場合、そうした不安がかたよったものであることを認知させるわけです。
まだ十分効果があるのかどうか、学術的には分かっていないようです。
■ 遊戯療法(おすすめ度★★☆)
私が研究対象としている英語圏はもちろん、特に日本語圏の緘黙サイトに、よく言及が見られます。治療者が緘黙児と言葉を使わないで一緒に遊びます。「箱庭療法」もこれに含まれます。
しかし、効果のほどは、学術的にはっきり分かっていないようです。
■ 薬物療法(おすすめ度★★☆)
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)型の抗うつ剤などを使います。プロザック、パキシル、ルボックス、ゾロフトなどがあります。こういった薬の多くは、厚労省の認可が下りていません。
※ SSRIの中には、厚労省の認可が既に下りているものもあります。(09/02/2006)
薬の効果や副作用は、やはり十分には明らかにはなっていません。子供がこうした抗うつ剤を服用することは危険という声もあります。ですから、まずは行動療法を試してから、効果がなければ薬物療法を選択肢に入れるようにするべきだという主張もあります。
(つづく)
さっぱりオリジナリティのない記事に、これでいいのかと自問自答する今日この頃です。その上、私のような素人が、こういうのをまとめるのは、なかなか大変です。間違い等あれば、ご指摘ください。
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[関連記事]
☆ 場面緘黙症の治療体系もどき(2)
[参考にしたもの]
☆ Garry L, Landreth. Innovations in Play Therapy: Issues, Process, and Special Populations New York: Hemisphere. 2000. pp.303-322.
☆ Tracy L. Morris. John S. March. Anxiety Disorders in Children and Adolescents. 2th ed. New York: Guilford. 2004. pp.280-304.
☆ Angela E. Charles E. Melanie K. Helping Your Child with Selective Mutism: Practical Steps to Overcome a Fear of Speaking. Oakland: New Harbinger. 2005. pp.45-48.
☆ The Selective Mutism Group~Childhood Anxiety Network Frequently Asked Questions. http://www.selectivemutism.org/FAQ.htm (last visited April 15, 2006).
- [2006/04/15 18:50]
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コメント
一通り読ませて頂きました
今まで場面かん黙児で検索していたから、情報が殆んどなくて、かん黙で悩んでる人っていないんだな・・・と勝手に思っていました。
先ほど場面緘黙症で検索したら、結構あったのでびっくりしてしまいました。
でもやはり認知度は低いですよね。学校の先生なんて全く理解してなかったですから。
次男は今、中3ですが、中学に入学してすぐに不登校になり、2年生でフリースクールのような学校に転校して、いくらか先生と会話できるようになりましたが、小学校時代は筆談でした。
私の場合は小学校入学の時に転校したので、誰も知ってる人がいなかったことで喋れないと思われてたようですが、今考えるとやはり場面緘黙症だったと思います。もともと大人しい方ではありましたが、話さなくてはいけないと思えば思うほど、話せなくて、自分ではどうすることもできなかったし、嫌いな先生の時には、自分の声とか考えてることを知られるのが嫌だなと思ってたこともありました。
ただ私の場合は友達ができてからは症状が良くなって、中学校までは他の生徒と同じように過ごしてました。が、高校に入学してから、どう言う訳か男子と普通に話すことができなくて、男の人ばかりの場所は今でもとっても苦手で、数年前にパートで男性しかいない場所で仕事のこと以外一切話すことができませんでした。毎日、世間話に加わろうと思ってもできなかったです。これも場面緘黙症なんでしょうか?長くなってしまいましたが、場面緘黙症の親子にとって、このようなサイトがあることはとても心強いです。これからも読ませて頂きますので、どうぞ宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
次男さんについては、ruさんのブログも拝読しました。「次男の場面緘黙症と言う情緒障害を考えると、勉強より他人との関わり合いが一番大切だと思うから、学校では勉強しなくてもいい」というのは考えさせられます。私の場合、人との関わりがうまくいかなかったために勉強に逃げてきた部分がどこかにあったからです。勉強して学力を高めることは大事ですが、かといって私のように国立大学を出ても人との関わりが全く駄目だというのも問題です。
ちなみに、私が参加しているひきこもりデイケアでは、不登校を経験して高校も卒業していないために、一般の同世代の人と一緒にいると引け目のようなものを感じて、うまく関われないという人がいます。一方、進学をした人でも、人との関わり方が分からないと訴える人もいます。
場面緘黙症で異性とのみ話すことができないという症状は、私は今のところ聞いたことがありません。私もまだ勉強不足ですし、場面緘黙症の研究もまだ進んでいない状況なので、いずれ明らかになることもあるかもしれません。ただ、場面緘黙症ではなくても、例えば女子高に通っていたとか、あるいは男性なら高校時代から理系だったとかいう場合、異性と慣れていないためにうまく接することができないということはよくあるものです。ruさんの場合、高校に入って急に男性と話すことができなくなったというので、私も不思議に思っています。
お返事ありがとうございます
自分の考えがうまく書くことができなくて。
次男は少しずつですが、変わってきてます。
先生とも何とか会話できるようになったようです。
でも来年の春には卒業です。
卒業後のことが、物凄く心配で不安なのです。
受験に失敗したら、次男のような緘黙症の子は家しか居場所がなくなってしまいます。
いきなりバイトなんてできないだろうし、雇ってもらうこともムリだと思うし、そしたら益々社会との繋がりがなくなってしまいます・・・。
私のことですが、高校までずっと共学でしたし、兄もいて、決して女の子だけの中で育った訳ではないのですが、専門学校では女子だけで、物凄くリラックスできて、楽しかったです。
中学校まで男子と話せたと言っても、女子と話すような感じではありませんでしたし、もともと男性と話すのが苦手でした。意識し過ぎなんでしょうね。
少人数だったり、もう会うこともない人だったり、酔ってる時は平気なんです。
長くなってしまいましたが、又寄らせていただきます。
コメントありがとうございます。
私は人生経験が足りないのでよい助言の言葉が見つかりませんが、少しずつ状態がよくなり、お子様なりの生き方が見つかることを祈っています。まだ緘黙が治る可能性、進学の可能性が消えたわけではありませんから。
異性と話すときは、誰でも大なり小なり緊張するものなのかもしれません。緊張しやすい人、不安を感じやすい人は、それが少し極端なのでしょう。
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