wikiHow「場面緘黙症を克服する方法」

2010年11月16日(火曜日)

場面緘黙症の子ども・人に対してどう対処し、発話に持っていくかをまとめた本や資料等は、専門家や保護者向けのものばかりです。緘黙の当事者本人が、自分の緘黙にどう対処なり克服なりするべきかをまとめたものは、なかなか見かけることはありません。なにやら専門家や保護者ばかりが大事にされ、肝心の当事者はないがしろにされているように感じることも私などにはあるのですが、誤った被害者意識でしょう。緘黙の当事者は幼稚園児や小学生ぐらいの年齢層の子どもが多そうですが、このことが当事者向け情報の少なさに関係していそうです。

ただ、中には青年期思春期の当事者もいるわけで、そうした年齢層の人を対象に、自ら対応する方法等をまとめる動きがもう少しあってもよさそうに思えます。一般に年齢や学年が上がれば上がるほど、保護者や学校は世話を焼いてはくれなくなるわけで、当事者自身がどうするかが問われてきます。そうした中、当事者向けの情報がこれだけないとなると、当事者としてはどうすればよいか分からなくなったり、誤った我流の対応をしてしまったりする恐れがあるのではないかと思います。

そうした中、インターネット上で、面白そうなウェブページを見つけました。ネット上の共同執筆プロジェクトwikiHowの英語版にある、"How to Overcome Selective Mutism"(場面緘黙症を克服する方法)というページです。様々な人を対象に緘黙の克服方法をまとめているのですが、特にある程度の年齢層の当事者を最も念頭に置いているような記述です。

How to Overcome Selective Mutism新しいウィンドウで開く

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一言で言えば、『場面緘黙児への支援』などで紹介されている行動療法を、自分自身でやって御覧なさいという内容だろうと私は解釈しました。芸がないようにも思えますが、既にある程度確立された方法を援用しているとも言えます。仮に私がこのwikiHowを編集するとしても、同じようなことを書くでしょう。全て自分で解決を図ろうとするのではなく、症状が重ければ専門家の助けを得るよう助言している箇所などは、好感が持てます。

わりとよくまとめられていますし、一見の価値はあろうと思うのですが、専門家が執筆したものかどうかはよく分かりません。悪く言えば、ただのネット情報(場面緘黙症Journal もそうですが……)。専門家の手によるものも読みたいです。