[緘黙] 先生に電話で合格を知らせる [ストーリー]

2011年11月01日(火曜日)

このブログでは、私の過去を連載形式で振り返っています。今回は高校生編の第21回です。通算第79話をお届けします。

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■ 先生に電話で合格を知らせる

2月には私立大学の一般入試を受験しました。滑り止めのつもりで2校受けたのでしたが、いずれも合格しました。この2校は、もともと合格可能性判定でA~B判定が出ていた大学なので、合格はもっともな結果です。

試験は筆記試験でした。今の大学入試は知りませんが、私たちの頃は、一般入試は筆記試験のみが多かったです。一方、推薦入試は面接や論文試験が多かったようです。緘黙気味の私には、面接試験のない一般入試の方が向いていそうでした。

合格の知らせが自宅に届いていたのを知ったとき、私は、これを担任の先生に電話ですぐお知らせするべきだろうと考えました。ですが、この頃の私の緘黙?は軽快していたとはいえ、まだ完全に消えていたわけではありませんでした。だいたい、もともと友達の一人もいないので、電話をすること自体あまり経験がありません。電話をすることが不安で仕方がありませんでした。

事前に、これこれこういう段取りでお話ししようとメモをとり、さらに頭の中で念入りにリハーサルしました。そして、心臓の鼓動を高めながら電話をしました。先生は、笑顔で「おめでとう」とおっしゃってくださいました(電話なので、笑顔は見えませんでしたが……)。

次に受験するのは、いよいよ本命・国立??大学の経済学部の2次試験(一般入試・前期日程)です。

■ よく目が合う女子生徒

この頃、学校の廊下で、ある女子生徒とよく目が合っていました。彼女は、先月の大学入試センター試験の時、私の隣の席で受験していた人です。どうやら、隣の特進上位クラスの生徒のようでした。お顔を見る限り、実は好みのタイプだったのですが(コラコラ!)、廊下ではお互いすれ違うだけなので、どういう人かまでは分かりませんでした。

■ 急に歯が痛みだす

好みのタイプの女子高生のことを考えていたら、ある日突然、奥歯が痛みだしました。数日たっても痛みは治まりません。本命の入試が近いこのときに、なんということでしょう。

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歯の痛みを母に訴えたところ、「おすすめの歯医者がある」と、ある歯医者を紹介されました。なんでも、私の母も通院中の歯医者なのだそうです。

「大学入試が近いので、この痛みをなんとかしたい」と無事に口頭で歯医者さんに伝えることができました。当時、これぐらい緘黙は軽快していました。通院を続け、受験日までに完治とまではいかなかったものの、痛みが治まるぐらいにまでになりました。

■ いじめっ子B君、再登場

この頃、学校の授業は変則的で、各生徒の進路に応じた柔軟なカリキュラムが組まれていました。

私は、国公立の2次試験対策の授業に参加していました。この授業は特進上位クラスとも合同で行われたものでした。教室には、あの、廊下でよく目が合う女子生徒もいます。

「よう、ヒロシ」

私に声をかけたのは、やはり特進上位クラスの、いじめっ子B君でした。私の中学時代の同級生です。彼は高校受験で私と同じ公立高校を受験したのですが滑ってしまい(私も滑ったのですが)、この高校に進学したのでした。

あいかわらず彼は意地悪な物言いです。いったい彼はどこの大学を受けるのでしょうか。

■ 2次試験(前期)を受験

そして、いよいよ本命校の2次試験(前期日程)を受験しました。これも筆記試験のみでした。今回の試験の点数と、先月受験したセンター試験の点数にそれぞれウェイトをつけた上で、合算し、それが基準の点数を上回ると合格です。

この前期日程の試験に合格した場合、私はこの大学に進学するつもりでした。ですが、落ちていた場合、私は後期日程で、別の国立大学の2次試験を受けるつもりでした。今の段階ではまだ前期の合否は分からなかったため、後期対策のための受験勉強を継続しました。

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