Facebookで、緘黙について実名で交流できるか

2012年03月13日(火曜日)

最近話題の Facebook ですが、実は私もハンドルネームで登録しました。もう何年も前の話です。ですが、Facebook は原則実名制という事実に後になって気づき、これはまずいと思い、それ以後、ほとんど利用せず放ったらかしにしています。

Facebook は、世界で最も利用者が多いソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)です。その会員数は、2011年9月現在で8億人を突破しました(Facebook 社発表)。日本でも昨年あたりから話題ですが、その会員数は2011年9月現在でようやく500万人に達したそうで(Facebook 社発表)、欧米や東南アジア諸国に比べると、絶対数でも人口比でも、さほど多くはありません。また、同種のサービスを提供する mixiの2,500万人(ミクシィ社発表、2011年9月現在)という会員数に比べると少ないです。

このように Facebook が日本で会員数があまり伸びてこなかった原因として、しばしば Facebook の実名制が挙げられます。日本ではウェブ上の情報発信は匿名で行う文化があり、Facebook は馴染まないのではないかということです。

とはいえ、日本の Facebook ユーザー数は増加傾向にあります。一時わずかに減少に転じたものの(2011年5月に1.3%の減)、その後は、毎月5~10数%の伸びを続けています(セレージャテクノリジー社の推定値による)。

■ 実名や顔写真付きで、緘黙について意見交換する英語圏の人たち

Facebook では、英語圏の人を中心に、場面緘黙症についての意見や情報の交換が、英語で盛んに行われています。どうやら実名でのコミュニケーションのようです。顔写真を公開している人も少なくありません。米国最大の緘黙支援団体 Selective Mutism Group にいたっては、何年か前に公式掲示板を廃止し、その代わりに? Facebook に公式ページを設けています。ですが、日本語で、緘黙について意見・情報交換を行う人はほとんどいないようです。日本ではむしろ、匿名利用が一般的な mixi などで交流が行われています。

特に話題が緘黙となると、実名制の Facebook は、なおさら我々には馴染まないのではないかと思います。自分の娘/息子が緘黙だ、今緘黙で苦しんでいる、思春期・青年期になっても緘黙やその後遺症で苦しんでいる、こうした人たちが実名&顔写真入りでウェブ上で交流するのは、なかなか難しそうです。少なくとも、私にはカミングアウトのような真似は無理です。

今後、私の予想が外れ、日本でも Facebook で緘黙について語り合う人が増えるのか。さらには、Facebook がきっかけとなり、日本のネット緘黙界にも実名文化が根付くのかどうか、気になっています(私の予想って、たいてい外れるんですよね……)。