人気大衆紙Daily Mailに緘黙の記事

2012年04月10日(火曜日)

英国の大衆紙 Daily Mail に、場面緘黙症を主題とした記事が掲載されました。4月3日に公開された The children who choose to stay silent: The sad and surprisingly common plight of youngsters with selective mutism という記事です(電子版で確認)。

今回は Daily Mail に載ったという事実にインパクトを感じます。Daily Mail の発行部数は200万部近くあり、英国では2番目の多さです(First official, 2012)。また、ウェブサイトの訪問者も多く、dailymail.co.uk へのトラフィックは英国では全ウェブサイト中第14位、ニュースサイトに限ると BBC Online に次ぐ第2位です(Alexa)。

なお、先月も、やはり英国の大衆紙である Daily Mirror という新聞に、緘黙を主題とした記事が出ました。これについては先日このブログで記事にしたところです。同紙の発行部数は100万部超、mirror.co.uk へのトラフィックは英国では全ウェブサイト中第256位です(情報ソースは上記と同じ)。

■ 記事の内容

問題の記事の内容ですが、実例を交えながら緘黙について解説するという、この種の記事としてはオーソドックスなものです。実名と写真入りで登場する当事者は、先日の Daily Mirror とはまた違う人物です。行動療法でスライディング・インという手法を用いる話や、薬物療法に対する専門家の見解などは英国らしいです。

今回の記事も、緘黙のことを知らない人を対象にした啓発目的のものらしく、基礎事項を知るにはよいですが、反面、緘黙についてかなり積極的に情報収集を行っている人(特に、英国の人)には、さして新しい情報はありません。ですが、最後の方の、緘黙を啓発するテレビ番組に出演した緘黙児の後日談は、あまり聞いたことがない話で興味深いです。緘黙の改善には、やはり環境も大事と考えさせられます。

[文献]

◇ First official figures give The Sun Sunday 3.2m circ. (2012, April 3). Press Gazette. Retrieved from http://www.pressgazette.co.uk/story.asp?sectioncode=1&storycode=48913
◇ Alexa - Top Sites in United Kindom. Retrieved 2012, April 10 from http://www.alexa.com/topsites/countries/GB