緘黙サイトの開拓者たち

2012年08月21日(火曜日)

場面緘黙症に関する話題が、インターネット上で広がっています。

今年に入ってからは、ダイヤモンド・オンラインで大人の緘黙症に関する記事が継続的に掲載されたりと、また新たな動きがあります。このためか、「緘黙」という言葉は、ここ数年でも高い割合で検索されるようになってきています。今後も、ネット上では緘黙に関する関心が高まっていくかもしれません。

Google Insights for Searchより、「緘黙」の検索動向
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こうしたとき、私などは、今日話題に上ることが少なくなった、緘黙関連サイトの草期を振り返りたくなります。先達あっての今だと思うからです。

■ 私が知る「緘黙の輪」の時代

私がリアルタイムで知る最も古い時代は、少数の個人サイトが、ウェブリング「緘黙の輪」でつながっていた頃です。ネットで緘黙に関するサイトができ始めて、まだ日が浅い頃だったのではと思います。

ブログはまだ普及しておらず、ホームページ制作ができる比較的限られた人たちがサイトを運営していました。こうしたサイトには多くの場合掲示板が設置されていて、当事者や家族の交流の場になっていました(私も今とは違うハンドルネームで掲示板に書き込んでいました)。当時から存在するコンテンツの一つに、「日本全国緘黙症・元緘黙症探し!」があります。なお、今日みなさんお馴染みの「場面緘黙症専用」「場面緘黙症Journal」「かんもくの会」「かんもくネット」は、まだありませんでした。

私が緘黙を知ったのも、こうした個人サイトを通じてでした。今日に比べれば緘黙に関する情報量はずっと少なかったですが、貴重なサイトでした。

ここで少し話が脱線しますが、実はこの頃、私は他サイトにならって緘黙情報を含んだ個人サイトをひっそり作っていました。場面緘黙症Journal の前にも、私は緘黙関連のサイトを持っていたわけです。今から思うと非常に恥ずかしいサイトなので詳細はお話ししませんが、「緘黙の輪」には登録せず、訪問者もほとんど制作者である私だけという閑古鳥サイトでした。現存しません。

■ 最初期の状況

ところで、昔の数ある個人サイトの中でも最初期のサイトの一つである「ココロのひろば」さんには、サイト設立当時の状況に関する貴重な記述があります。

「ココロのひろば」さんの「あとがき」
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こうした人たちの力があって、今日があるのです。緘黙に関するサイトを運営している者として、このことを忘れないでいたいと思います。