オックスフォード大出版局から新たな緘黙の洋書

2012年11月13日(火曜日)

オックスフォード大学出版局から、場面緘黙症に関する新しい本(洋書)が出ます。発売前ですが、Google ブックスで中身の一部を読むことができます。

本の題名は Treatment for Children With Selective Mutism: An Integrative Behavioral Approach です。訳すと、『場面緘黙児の治療:統合的行動療法的アプローチ』といったところでしょうか。

著者は、緘黙の研究で実績のある R. Lindsey Bergman という方です。よく米国では緘黙児の割合は0.7%であると言われていますが、それも、Bergman 氏が関わった論文が元です。

発売日ですが、Amazon.co.jp では12月20日と表記されています。注文して実際に入手できるのは、さらに後になる可能性もあります。ですが、本の検索サイト Google ブックスでは、先週から、目次や最初の10ページほどを読むことができるようになっています。

↓ Google ブックスへのリンクです。
本の中身
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これで中身を読んでみたのですが、どうやら英語の本によく見られる、緘黙児を行動療法で介入するためのマニュアル本のようです。日本でも翻訳書で有名な『場面緘黙児への支援』も、その一つです。

ただ、今回の本は、臨床の現場などで緘黙児と接する機会のあるセラピスト向けかもしれません。目次には、Introductory Information for Therapists とか、Pre-Treatment Assessment and Psychoeducation (Parent Only Session)とか、それらしい項目が並びます。英文は平易なのですが、本全体が固いデザインで、t検定やら統計的に有意だとかいう話も出てきて、なにやら緘黙の学術論文を読んでいるような感さえあります。まだ本全体を読んだわけではないのですが、こうした印象です。

なにしろ、あの Bergman 氏が関わったものですし、マニュアルの開発に至るまでの手順も丁寧そうで(といっても、専門的なことはよく分からないのですが……)、期待大です。

本が発売されたら、購入する予定です。そのときはまた、このブログで取り上げるかもしれません。