緘黙・2012年の十大ニュース

2012年12月18日(火曜日)

私の独断と偏見で選ぶ、緘黙関係の2012年の十大ニュースです。今年はランキング形式はやめます。なお、過去にこのブログで記事にしたものについては、該当記事へのリンクも貼っています。

[2月 医師国家試験で、緘黙の理解を問う問題が出題される]

今年行われた第106回医師国家試験A問題50は、選択緘黙(場面緘黙症)の理解を問うものでした。

↓ 厚労省HPへのリンクです。
※ 第106回医師国家試験の問題および正答について
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[3月頃? 長野県に、新しい緘黙の支援団体ができる]

この団体には、大学の先生が関わっています。活発な活動を行っているようです。

[4月 英大衆紙 DailyMail に緘黙の記事]

英国でも特に発行部数が多く、アクセス数もある大衆紙に、緘黙を主題とした記事が掲載されました。

※ ブログ記事・人気大衆紙DailyMailに緘黙の記事
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[5月 緘黙経験者が、ロンドン五輪の聖火ランナーに]

緘黙を克服した男性がロンドンオリンピックの聖火ランナーになり、メディアでも取り上げられました。ロンドンオリンピック・パラリンピックのウェブサイトにはこの男性の紹介ページが設けられたのですが、その中では緘黙に関わる話が全体の記述のおよそ半分を占めていました。

※ ブログ記事・緘黙を克服し、ロンドン五輪の聖火ランナーに
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[5~8月 ダイヤモンド・オンラインに、大人の緘黙症に関する記事が繰り返し掲載される]

『週刊ダイヤモンド』で知られるダイヤモンド社のビジネス情報サイトに「『引きこもり』するオトナたち」という連載があるのですが、その中で、大人の緘黙症に関する記事が4回にわたって掲載されました。ネット上では反響が大きかったです。

※ ブログ記事・ダイヤモンド・オンラインに“大人の緘黙症”の記事
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[7月 「緘黙」の検索人気度、7年ぶりの高水準に]

Google トレンド(Google Insights for Search と統合)によると、「緘黙」の検索人気度(変な言葉ですが)が、今年5~9月に高い水準に達し、特に7月には、2005年6月以来の高水準にまで上昇しました。おそらくは、私が5月に行った場面緘黙症啓発月間の成果……ではなく、この時期にダイヤモンドオンラインで緘黙の記事が掲載された影響ではないかと思います。

※ Google トレンド「緘黙」の検索トレンド
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[7月 『場面緘黙Q&A』が Amazon.co.jp 生徒指導部門で1位に]

発行元の学苑社によると、1万部を超えるロングセラーだそうです。この本に場面緘黙症Journal のことが掲載されていると考えると、いい加減なことは書けません。

↓ 「学苑社のぶろぐ」へのリンクです。
【アマゾン生徒指導部門1位獲得】場面緘黙Q&A
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[7月 英国で、子どもも読める緘黙の啓発書が出る]

Can I Tell You About Selective Mutism?: A Guide for Friends, Family and Professionals という本です。特に英国で定評がある The Selective Mutism Resource Manual を著した Maggie Johnson 氏と Alison Wintgens 氏によるものです。

※ ブログ記事・子どもも読める緘黙の啓発書(英)
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[8月 英国で、緘黙児を助けた猫が National Cat of the Year に選ばれ、メディアで繰り返し取り上げられる]

英国のニュースですが、BBC などの英国メディアだけでなく、私の確認しただけでも中国や日本でも取り上げられました。日本でもネット上で反響がありました。

※ ブログ記事・緘黙児を助けた猫、National Cat of the Yearに選ばれる(英)
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[12月 オックスフォード大出版局から新たな緘黙の洋書]

同出版局からは2冊目の緘黙の本です。今回はセラピスト向けです。既に発売されており、私の手元にもあります。いずれこのブログで感想のようなものを書くかもしれません。

※ ブログ記事・オックスフォード大出版局から新たな緘黙の洋書
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[むすび]

そのほか候補に挙がったのは、女性コミック誌『Kiss』連載漫画「ガキのためいき」で緘黙が話題に、中学年以上の当事者向けの漫画公開、英国の大衆紙 Daily Mirror に場面緘黙症を主題とした記事が掲載、緘黙経験者がミスイングランド候補に、独国のテレビ局 RTL の番組 Stern TV で緘黙が紹介などでした。

例によって、専門的な研究や、私が実際に参加していないワークショップの類については重要性がよく分からなかったので、十大ニュースには入れませんでした。このほか、私が知らない大きなニュースや、入れ忘れたニュース、今後重要性を認識するニュースがあるかもしれません。