[続・緘黙] プロゼミ始まる [ストーリー]

2013年05月07日(火曜日)

このブログでは、私の来し方を振り返り、連載形式で書き続けています。今回は大学生編の第11回です。通算第93話をお届けします。

前回で緘黙?が治ったことにしたので、今回からは表題を「続・緘黙ストーリー」とします。緘黙?は治ったものの、まだまだ不自由なく話ができるようになるレベルには程遠かったので、きりのいいところまで話を続けます。

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大学2年の後期、いよいよS先生のプロゼミ(ゼミの入門版)が始まります。

■ プロゼミ就職ガイダンス

ですが、それに先立って、S先生はプロゼミ生(確か10名ほど)を対象に就職ガイダンスを夏休み前に開いてくださりました。比較的最近卒業したゼミのOBを呼んでくださり、先輩とともに、将来の就職活動にあたって必要な知識や心構えを説いてくださったのでした。

今の大学は1年生の頃から学生に就職のためのバックアップをするそうですが、私が通っていた大学・学部は違いました。土地柄か、時代か、はたまた国立大学だったためか、大学は就職支援に積極的ではなく、支援を始める時期もかなり遅くなってからでした。そんな中、2年の夏休み前の就職ガイダンスはかなり早いものでした。

ガイダンスはゼミ室で少人数で行われました。うちのプロゼミ生は熱心な人ばかりで、みな先生やOBに質問をするなど積極的に発言していました。声を出すのが苦手な私は何か言おう言おうと張り切っていたのですが、何も言えないまま終わりました。

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■ プロゼミ始まる

夏休み明け後の新学期、いよいよプロゼミが始まりました。

◇ 教科書の輪読

内容は日本経済論で、経済に関する時事的な易しい書物を輪読するというものでした。

ただ、「この本に書かれていることの背景には、経済理論がある」(S先生談)とのことで、事前に関連する書物のコピーを大量にすることになり、我々プロゼミ生がその作業に当たりました。たかがコピー作業ですが、様々な経験に乏しかった私はコピー機を触ったことがなく、しかも他の学生と共同で作業を行うのは、長年一人で黙っていた私にとってやや不安を伴うものでした。同じゼミ生だった関西弁の学生がいろいろと気を使ってくれたおかげでなんとかなりましたが、それでも、私だけがコピー失敗しました……。

輪読はほぼ問題なくこなせました。私は話をするのがすこぶる苦手でしたが、教科書を読むなど、与えられた文章を読むことならばある程度できたのでした。

◇ 先生の間近で発言

講義室では常に最前列に座っていた私でしたが、ゼミ室でも、私はS先生の一番近くの席(事実上の最前列)に座っていました。同様に、関西弁の学生も私とともに、S先生の最も近くの席に座っていました。関西弁の学生はゼミ中で積極的に発言していたので、私も負けまいと頑張って発言していました。これには、会話が苦手なのを克服しようという意識もありました。

◇ プロゼミが終わった後も、研究室で

プロゼミは予定通り1時間半で終了しました。ですが、S先生は今度はプロゼミ生を研究室に連れ、学業や進路のことほか幅広い話題について話をしてくださいました。ずいぶんと教育熱心な先生だなと思いました。ここでも私はなんとか頑張って発言しようとしていました。お開きになったときには、あたりはすっかり暗くなっていました。

プロゼミ終了後は、こうしたことがよく続きました。ある日はかなり遅くまで研究室で残っていました。私はやや遠方から大学に通っていたので、S先生は「親御さんに連絡した方がよいか?」と気にかけてくださり、テレフォンカードを貸してくださったことがあります。私は学部傍の公衆電話で親に電話をしたのですが、すぐ近くにS先生やプロゼミ生がいたので、家庭と同じようには会話ができなかった覚えがあります。

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