緘黙・2013年の十大ニュース

2013年12月15日(日曜日)

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今年もやってきました。私の独断と偏見で選ぶ、緘黙関係の2013年の十大ニュースです。

[2月 「ザ!世界仰天ニュース」に緘黙]

2月13日、日本テレビ系でゴールデンタイムに放送されている「ザ!世界仰天ニュース」という番組で「静かな少女の秘密」と題する少女の話が紹介されました。話の内容は、英国在住の女性で、ミス・コンテストで活躍していた Kirsty Heslewood(カースティ・ヘイズルウッド)さんの場面緘黙症に関するものだったそうです。緘黙が日本のテレビ局(地上波)のゴールデンタイムで取り上げられた例は、私はそれまで聞いたことがありません。

反響は大きかったようで、Google トレンドによりますと、この時期に「緘黙」の検索ボリュームが急増し、以後高い水準で推移しています。また、緘黙に関する数々のウェブサイトでアクセス数が急増したそうです。さらに、この番組を機に自分が緘黙だったことを知ったという方の書き込みがネット上の様々な場で投稿されました。

[6月 元緘黙児がミス・イングランドに]

そのカースティさんですが、6月17日にミス・イングランドに輝きました。決勝でコンテスト参加の動機について聞かれたカースティさんは、その答えの中で selective mutism(場面緘黙症)の用語を出して話されています。自分に自身が持てず、緘黙だった経験が、モデル業やミスコンテスト参加の根っこにあったようです。これにより、カースティさんと緘黙に関する記事が英国の新聞に掲載されました。

9月にはイングランドを代表してミス・ワールド世界大会に出場、127の世界のミスの中で、セミファイナリストの10人(6位)に選ばれ、ミス・英国のタイトルも獲得しました。

[9月 『どうして声が出ないの?-マンガでわかる場面緘黙-』刊行]

どうして声が出ないの?: マンガでわかる場面緘黙9月5日、マンガつき解説書『どうして声が出ないの?-マンガでわかる場面緘黙-』が刊行されました。好評のようです。新聞や有名ブログ、ニュースサイトなどに、この本の書評が掲載されました。はやしみこ著、金原洋治監修、かんもくネット編集で、出版社は学苑社です。



[9月 緘黙症シンポジウム開催、日本緘黙研究会発足]

かんもくの会の代表などが毎年企画する緘黙症シンポジウムです。今年は、『緘黙症当事者の多様性と類型化- 個性に応じた対応のために-』というタイトルで、日本特殊教育学会第51回大会自主シンポジウムとして開催されました。後日、このシンポジウムの報告が、ダイヤモンド社の情報サイト「ダイヤモンドオンライン」などに載りました。

また、この場で、日本緘黙研究会(仮称)が発足したそうです。同研究会の活動内容は現在のところ分からないのですが、今後に期待を込めて、ここで取り上げます。

[10月 カースティさんによる緘黙の支援]

カースティさんはミス・イングランドの任務の一環として、英国の緘黙支援団体 SMIRA をサポートされています。10月19には、SMIRA の21周年パーティーが行われ、カースティさんも出席されました。

このとき、日本のかんもくネットの方も出席し、カースティさんにお会いになったようです。日本の緘黙経験者や保護者のメッセージを英訳したものがカースティさんに送られ、また、カースティさんから日本の方へのメッセージも送られました。詳しくは、かんもくネットのウェブサイトへ。

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ひいきに かんぱい! (かんぱい!シリーズ)[10月 『ひいきにかんぱい!』刊行]

10月25日、『ひいきにかんぱい!』という、緘黙児が主要人物として登場する児童書が刊行されました。宮川ひろ作、小泉るみ子絵で、出版社は童心社です。

[12月 東京で緘黙講演会、NHK も報道]

12月1日、緘黙の「経験者が語る場面緘黙講演会~場面緘黙だった私~」(主催:かんもくネット)が東京で開催されました。この講演会は共催に代々木高等学院、後援に東京都教育委員会、日本自閉症協会、東京青年会議所らが名を連ねたほか、NHK が取材し、テレビなどで報道されるなど(首都圏が対象)、これまでの緘黙に関する講演会や集会とは、規模が違うものだったようです(私は参加していないのでよく分からないのですが)。特に、NHK が報道したのは大きいです。

[12月 中国地方で緘黙について NHK が放送]

12月10日、NHK 総合テレビの島根県内向け番組「しまねっと610」内のコーナーで7~8分程度、緘黙についての放送がなされたそうです。

18日には、中国地方5県(山口・島根・鳥取・岡山・広島)の番組 NHK総合「おはよう○○」(○○には5県それぞれの名前)内のコーナーで、4分程度緘黙についての放送があるそうです。

[通年 全国各地で緘黙のグループが]

今年は、全国各地で緘黙の支援グループが立ち上がったり、活動が活発したりといった動きがありました。既存の「かんもくネット」「かんもくの会」とは異なる、地域密着型のグループです。

[通年 名物ブログの相次ぐ終了]

「カンモク記」「緘黙的人生」「てるピカ新聞」「学校で話せない子ども達のために-ブログ版ー」「ぼちぼち いこか♪」などの、緘黙に関する名物ブログが今年相次いで終了しました(だいたい終了順に並べました。書き漏れたブログがあればご容赦ください、また勝手にお名前を出してご迷惑だったら申し訳ありません)。

[むすび]

今年は昨年までに比べると、大きなニュースが多かったです。特に意識したわけではないのですが、全体的に国内ニュースが多く入りました。なお、昨年までは、私が実際に参加していないワークショップの類は取り上げない方針だったのですが、今年はそうでもなくなっています。けっこういい加減です。