英語圏の緘黙サイトは凄い!

2006年01月14日(土曜日)

お尻を出した子、一等賞!

私が子供の頃は、毎週土曜日といえば「まんが日本昔ばなし」と相場が決まっていたのですが、現在ではFC2ブログで緘黙症に関する記事を書く習慣がついています。

今週は、英語圏における緘黙症、場面緘黙症のサイトについてざっと見ていきます。英語圏の緘黙サイトは凄いですよ!

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Google、Yahoo! 等で検索してみる

Google や Yahoo! 等で "mutism" "selective mutism" "selective mute" "elective mutism" などと検索してみましょう。ポイントは、""でくくることです。ただし、"SM" だと San Marino とか sadomasochism とか全く関係ないものが検索結果にたくさん出てしまうので、検索はお勧めしません。

英語圏の緘黙サイトに見られる特徴としましては、何らかの団体が運営しているサイトが多いということです。具体的に言えば、緘黙関係の団体(日本にはないようですが)、医療関係の団体、大学等です。特に緘黙関係の団体のサイトは、緘黙サイトのセンターのような役割を果たしており、情報やアクセスが集中しています。日本語圏では、こういうセンターのようなサイトはないように思います。強いて言えば、「緘黙の輪」や2chの緘黙スレッドがそうでしょうか?

一方、日本語圏でよく見られる、緘黙児やその親御さん、元緘黙児による個人サイトは、英語圏ではあまり見つかりません。

また、英語圏では、緘黙関係者の交流のセンターのようなサイトがあります。緘黙団体のサイト内にあるフォーラムや Yahoo! のグループ等がそうです。日本語圏では、散在する個人サイトで小規模に交流が行われているという印象を受けます。

まとめますと、日本語圏では個人サイトが散在している状況なのに対し、英語圏では団体が運営するサイトが多く、情報とアクセスが集中するセンターのような役割を果たしているサイトが存在する、といったところです。

なお、今回のブログの終わりのほうに、緘黙についてためになりそうな英語圏のサイトをいくつか挙げておきましたので、よろしかったらどうぞ。

Technorati で検索してみる

Technorati は、英語圏で広く使われている、ブログ専用の検索エンジンです。日本語版もあるので、ご存知の方も多いかもしれません。Technorati で検索してみます。

[ 日本語 ]

"緘黙" 361件
"場面緘黙" 116件
"選択緘黙" 2件
"選択性緘黙" 26件

[ English(All languages ではなく、English 限定)]

"mutism" 266件(この中には "deaf-mutism"「聾唖」なども多数含みます)
"selective mutism" 152件
"selective mute" 19件
"elective mutism" 16件
"elective mute" 5件
"total mutism" 0件

日本語圏で見つかるブログの多くは、緘黙症の当事者や元当事者の日記、体験記です。

これに対して英語圏のものには、そういった日記や体験記はほとんど見つかりません。

そもそも、緘黙を正面から取り扱うブログそのものが、ほとんどありません。よくても、例えば social anxiety(社会不安)の問題をブログで取り上げていて、その中の一つとして selective mutism というものがある、ということを説明してあるとか、その程度です。その内容も、selective mutism とはどういったものかを教科書的に説明しているだけだったり、関連サイトをリンクしているだけだったりします。あるいは、緘黙児や緘黙の問題と何らかのかたちで関わったことをちょろっと書いてあるだけだったり。

ちなみに、当然かもしれませんが、英語圏でFC2やライブドア、ココログやgooなどを使っている人は見つかりません。よく見つかるのは、Blogger、msn、LiveJournal などです。

Amazon で検索してみる

最後に、Amazon で検索してみましょう。

Amazon.jp 「緘黙」で検索 4件
Amazon.com "mutism" で検索 15件

ほとんどが本です。明らかに、日本語圏の書籍よりも英語圏のものの方が多いことが分かります。ただし、Amazon.jp で検索した分には、児童虐待に関する、ちょっと関係なさそうな本が1冊含まれています。Amazon.com で検索した分にも、"deaf-mutism" とか "hysterical mutism" とか関係ないものが3件含まれています。

selective mutism についてためになりそうなサイト

Selective Mutism Group~Childhood Anxiety Network
(http://www.selectivemutism.org)

場面緘黙症の関係者による、アメリカのNPO団体のウェブサイトです。日本にはない、大変情報が充実したサイトで、英語圏における緘黙サイトのセンターになっていると言っても過言ではありません。サイトにはフォーラムもあり、場面緘黙関係者の交流の場として盛り上がっています。NPOだけあって、ちゃんとした組織で成り立っており、Board of Directors(役員会、理事会)まであります。団体には、当事者の親御さんのみならず、医療や教育関係者も参加しています。全米各地で精力的に会合を開いています。

Selective Mutism Foundation
(http://www.selectivemutismfoundation.org/)

これまた、アメリカのNPO団体です。場面緘黙症の啓発活動を目的にしています。医療関係者も名を連ねているところは、Selective Mutism Group と同じです。サイトの情報量は、有料情報も含めると、相当なものです。

The New Quiet Room
(http://www.imh.com.sg/Quietroom/)

シンガポールの緘黙児の親御さんたちのためのサポートグループです。旧サイト The Quite Room がリニューアルしました。

PubMed
(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi)
(日本語版 http://www.healthy.pair.com/)

医学文献に関する世界最大のデータベースです。利用は無料で登録も必要ありません。緘黙関係の文献のデータも豊富で、論文の abstract(要約)等を無料で読むことができます。学術文献ということで、我々一般人にはちょっと敷居が高いかもしれませんが、緘黙に関する研究に興味のある方であれば、必見かもしれません。

Journal of the American Academy of Child and Adolescent Psychiatry
(http://www.jaacap.com/)

緘黙に関する論文が掲載される学術雑誌の一つです。論文はオンラインで読むことができるのですが、有料で支払いはクレジットカードですから、私のような人間には手が出ません。しかし、論文の abstract(要約)を読むだけなら無料です。

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以上、英語圏の緘黙サイトについて、ざっと見てきました。

私は英語圏で緘黙サイトを見てきた経験に乏しいので、誤解や記述不足等、あるかもしれません。

今週も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。緘黙に関する記事は、原則毎週土曜日に掲載しています。また来週お会いしましょう。サイナラ、サイナラ、サイナラ(あれっ、これは土曜日じゃなくて日曜日の番組でしたっけ?)。


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注. この記事は、2005年12月24日にニートひきこもりJournal に掲載した記事を一部編集したものです。