緘黙児は何人いるのか

2014年06月22日(日曜日)

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18歳未満で緘黙の人は何人


緘黙症の人口は日本に24万人、世界に1200万人!
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↑ かんもくの会代表・弥生桜さんのブログ「ほんとうは暖かい光が好き ~場面緘黙症との闘い」へのリンクです。

この24万人や1,200万人という数字は、緘黙は1,000人中2人ぐらいに発症すると仮定し、人口をもとに単純計算したものです。現当事者だけでなく、元当事者も含めている点に注意が必要です。

では、緘黙の現当事者は全国にどれぐらいいるのでしょうか。私なりの方法で、大雑把にですが推計してみたいと思います。といっても、その方法は弥生桜さんのものを踏襲し、緘黙の発症率と人口を手掛かりにします。ただし、今回はとある理由で(後述)18歳未満に絞って推計しています。

緘黙の発症率は?


緘黙はどれほどの割合で発症するのかについては、様々な調査があります。その中でも特に有力そうなものとして、厚生労働省が全国の18歳未満の児童のいる世帯を抽出して行った「全国家庭児童調査」を挙げたいと思います。この調査では、 1994年の調査で0.4%、1989年で0.2%の割合で緘黙が確認されています。20年以上前の少し古い調査結果ですが、もっと新しくて有力そうなものを聞いたことがないので、仕方がありません。

なお、『場面緘黙Q&A』には「日本のこれまでの調査では 0.2~0.5%くらい」と書かれており、この数字は今日よく引用されています。また、『場面緘黙児の心理と指導』では、1959~1980年までの国内の研究が総括され、 緘黙の発生率は「子ども1,000人に対して2、3人の割合で存在」という一つの答えが見出されています。「全国家庭児童調査」の0.2%や0.4%という数字はこれに近く、推計として使うには無難そうでもあります。

18歳未満人口は?


私は緘黙は大人にもあると思うのですが、とりあえずは18歳未満の緘黙児をざっと推計してみることにします。なぜ18歳未満に絞るのかというと、ここでは緘黙人口を「全国家庭児童調査」をもとに推計したいと思うのですが、この調査は18歳未満を対象としているからです。

総務省「人口推計」によると、2013年10月1日現在の18歳未満人口(0~2歳は除く)は、16,816千人です。

18歳未満だけでも、緘黙はざっと3~7万人?


「全国家庭児童調査」より緘黙の発症率が0.2~0.4%、18歳未満人口(0~2歳は除く)は16,816千人とすると、単純計算で、18歳未満の緘黙児は33~67千人です。かなり大雑把に言うと、ざっと3万人から7万人といったところでしょうか。

私の実感よりも多い、埋もれている緘黙児が多いから?


大雑把な数字とはいえ、18歳未満だけでも万単位の緘黙児がいるという結果は、ネット上で緘黙に関する活動を行っている私の実感よりも多いです。

もちろん、全ての緘黙当事者やその保護者が、こまめにネットで緘黙の情報を収集したり発信したりといったことをすることはないでしょう。そうだとしても、緘黙関係サイトにももう少しアクセス数が多くてもいいような気もしますし、ブログや Twitter、SNS などで、緘黙に関するやり取りがもう少し活発であってもいいような気もします。

それだけ緘黙が認知されず、埋もれている緘黙児が多いのだろうかとも思うのですが、定かではありません。

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