NHK首都圏ニュースで、緘黙のリポート

2014年07月24日(木曜日)

アイキャッチ画像。
昨日の7月23日(水)、NHK総合の首都圏のニュース番組の中で、場面緘黙症のリポートがなされました。

※ NHK首都圏放送センターの公式アカウントによる、当日の番組情報
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放送内容


残念ながら私は放送を見ることができなかったのですが、ネット上の情報によると、どうやら次のような内容だったようです。

○ 「首都圏ネットワーク」内で最初の放送。正確な放送時間は分からないのですが、18:34頃~18:40頃にかけて。放送中、VTR の途中で何らかの放送事故が起こり、最後まで放送されないまま終わったようです。

○ 「首都圏ニュース845」内で2度目の放送。ここで放送されたのは短縮版との情報もあり。

今回の放送にあたっては、何人かの方が取材を受けていたようです。次の皆様は、取材を受けたことを明かしています。

○ 「かんもくの声」の入江さん新しいウィンドウで開く

○ Necco さん新しいウィンドウで開く

この他、信州かんもくネットワークの代表で、長野大学講師の高木潤野氏のお話が放送で流れたそうです。最初の放送では、この高木氏のお話の途中で VTR が終了してしまったらしいです。これらの方以外にも、取材を受けた方はいらっしゃるようです。

取材を受けた親御さんの思い


今回の放送について、実は私は、取材を受けたある親御さんからメールを通じて事前にお話を伺っていました。今回の放送について取り上げるなら、このあたりも載せてもらえないかというお話も伺いました。

○ インタビューを受けた親御さんとお子さんは数カ月もかけて話し合い取材を受けることを決断した

○ 娘さんの話している映像は娘さんの許可を得ている

○ 娘さんにとってこの取材が、よい影響をもたらすものだと信じて(または、保護者がそうできると確信して)いる

テレビ局の取材を受けるというのは簡単に決断できることではないと思います。親御さんとの取材がどう編集され、どのように放送されたかは、番組を見ていない私には分かりませんが、放送がよい影響をもたらしてほしいです。

首都圏ネットワークのページで、ダイジェストが載るかどうか



※ 結局、ダイジェストや動画が載ることはありませんでした(2014年7月25日)。

首都圏ネットワークの公式ページで、放送内容のダイジェストが載るかもしれないと思いずっと様子を見ています。ですが、今のところ掲載はありません。

また、NHK@首都圏の公式ページでひょっとしたら動画が載るかもと思い、これまたずっと様子を見ています。ですが、今のところ、同日の「首都圏ネットワーク」で放送された「若者の離職を防げ 大学・企業双方が取り組み」の動画は公開されているのですが、緘黙に関する動画の公開はなされていません。

もし公開がなされたら、後ほど何らかのかたちでお伝えしたいと思います。

ネット上の反応は?


この放送に、どのような反応があったのでしょうか。あいにく私には、ネット上の反応を見るしか方法がないのですが、Twitter、mixi、ブログ、さらには2ちゃんねるの実況スレッドを調べてみました。

○ Twitter:反応は様々。緘黙の理解につながったと思しき投稿、逆に緘黙を理解していただくのは難しいと思わされる否定的な投稿など、様々でした。

○ mixi やブログ:今回の放送に関する投稿は少なかったです。

○ 2ちゃんねる実況:完全な甘えだ、単なる内弁慶まで病気にするなといった、放送に対する否定的な投稿がスレッドの流れでした。

もっとも、ネットの世論と、一般の世論とは違う可能性もあります。私の感覚では、ネット世論は、誰かを批判したり否定したりする方向に傾きがちのような気もします。2ちゃんねる世論にしても、あまり真に受けない方がよいかもしれません。

場面緘黙症Journal の訪問者数が倍増


放送があった昨日、場面緘黙症Journal への訪問者数はいつもの倍を記録しました。初めて訪問された方の割合がいつもよりやや多いです。

アクセスカウンタを設置している大手緘黙サイトも、訪問者数、ページビュー数が昨日は多かったようです。

所感


番組を見ることができなかった分、ネットの反応を観察していたのですが、全体的に緘黙に対する否定的なコメントを見ることの方が多かったので、気が滅入りそうになりました(もちろんこうしたコメントばかりではなく、理解も広まったようなのですが)。NHKのニュース番組で2度も放送されたからといって、単純に喜ぶ気分にはなれませんでした。もっとも、ネット世論がどこまで世論を反映しているかは分からないのですが。

ですが、これだけ否定的なネットの反応を見ていると、この種の反応はだいたいいつも決まっているのではないかとほぼ確信するようになりました。

○ 緘黙なんて言っているが、ただの人見知り、内弁慶、コミュ障だ。
○ また新しい病気か。何でもかんでも病気にして。
○ 医者が金儲けのために新しい病気を発明したのだろう。
○ これは本人の甘えだ。

今回に限らず、大手メディアで緘黙が取り上げられると、たいていこうした反応がネット上に表れます。私としては、特に「ただの人見知り」という類の反応が残念に思います。緘黙を知っていただく上で一番のポイントは、ただの人見知りではないことを伝えることだと考えるからです。

こうした反応ができるだけ返ってこないようにするには緘黙のことをどう説明するべきか、そしてこうした反応があったらどのような反論ができるのか、考えなければならないと改めて考えました。今回の放送で私個人が得たことは、ここです。

番組ついて、何か新しい情報が入れば、またお伝えします。

[追記]

Necco さんについて、訂正しました。失礼致しました。(2014年7月26日)